☆別冊雛菊≪マーガレット≫遊戯☆
2
(あら?)
(静かになったと思ったら)
(普段、乙女の気持ちなんてなんもわからない男の子が、
真剣な顔して少女漫画読んでる姿って、ちょっとかわいーかも)
「面白い?」
「んー、字ぃ読むのめんどいから、
ヤリよる絵ぇだけ見とるけど、結構、おもろいわ」
「アホ丸出しの発言ねぇ」
「なぁ」
「ん?」
「…コレ、続きあるん?」
「そこの本棚に入ってるわよ♡バックナンバー」
(ハマってる。ハマってる)
「なぁ」
「なに?」
「なんで、この二人、別れたん?」
「なんでって」
「好き同士なんやろ?
この主人公のオナゴと、その主人公とヤリよるこの男は」
「そうよぉ」
「この号なんて一話で五回もヤリよって、相性抜群やん」
「そうねぇ」
「それで、なんで、別れる必要があるん?」
「それはぁ……」
「好き同士やったら、一緒におったらええやん」
(うーん)
(そう言われちゃうとぉ)
「なぁ!?」
(そう同意を求められちゃうとぉ。
このあたしが、このデリカシーのない男と
同じ恋愛観みたいでシャクねぇ)
つづく
(あら?)
(静かになったと思ったら)
(普段、乙女の気持ちなんてなんもわからない男の子が、
真剣な顔して少女漫画読んでる姿って、ちょっとかわいーかも)
「面白い?」
「んー、字ぃ読むのめんどいから、
ヤリよる絵ぇだけ見とるけど、結構、おもろいわ」
「アホ丸出しの発言ねぇ」
「なぁ」
「ん?」
「…コレ、続きあるん?」
「そこの本棚に入ってるわよ♡バックナンバー」
(ハマってる。ハマってる)
「なぁ」
「なに?」
「なんで、この二人、別れたん?」
「なんでって」
「好き同士なんやろ?
この主人公のオナゴと、その主人公とヤリよるこの男は」
「そうよぉ」
「この号なんて一話で五回もヤリよって、相性抜群やん」
「そうねぇ」
「それで、なんで、別れる必要があるん?」
「それはぁ……」
「好き同士やったら、一緒におったらええやん」
(うーん)
(そう言われちゃうとぉ)
「なぁ!?」
(そう同意を求められちゃうとぉ。
このあたしが、このデリカシーのない男と
同じ恋愛観みたいでシャクねぇ)
つづく