☆美少女戦士海月遊戯☆
#3
「アカン。二回引いてもうた」
空地に横たわる丸太に腰かけ、
はぁ、と、反省のため息をついた愛瞳。
「でもっ、さすが、ウチやなっ♡
二回で、美少女戦士海月の、『海雷姫』のっ、
超貴重札<激レアカード>、引き当てるなんてっ♡」
眩しそうに目を細め、
キラキラと、走る稲妻のように輝く
その札<カード>を、見つめる。
「アカン。一文じゃあ、一文饅頭しか、買えへんわ」
はぁ、と、後悔のため息をついた愛瞳。
「でもっ、この甘ったる過ぎる餡がっ、女子供好みやわ~~~♡」
ペロリ、と、一文饅頭を、食べ終えた指を舐め、
「あ」
と、なにか、思い出したかのように、
日が長くなった4月の空を見上げた。
「アカン。大根、買うて帰らな。忘れとったわ」
空地に横たわる丸太から立ち上がり、
愛瞳は、八百屋へ向かった。
つづく
「アカン。二回引いてもうた」
空地に横たわる丸太に腰かけ、
はぁ、と、反省のため息をついた愛瞳。
「でもっ、さすが、ウチやなっ♡
二回で、美少女戦士海月の、『海雷姫』のっ、
超貴重札<激レアカード>、引き当てるなんてっ♡」
眩しそうに目を細め、
キラキラと、走る稲妻のように輝く
その札<カード>を、見つめる。
「アカン。一文じゃあ、一文饅頭しか、買えへんわ」
はぁ、と、後悔のため息をついた愛瞳。
「でもっ、この甘ったる過ぎる餡がっ、女子供好みやわ~~~♡」
ペロリ、と、一文饅頭を、食べ終えた指を舐め、
「あ」
と、なにか、思い出したかのように、
日が長くなった4月の空を見上げた。
「アカン。大根、買うて帰らな。忘れとったわ」
空地に横たわる丸太から立ち上がり、
愛瞳は、八百屋へ向かった。
つづく