☆お飯事遊戯(おままごとゆうぎ)☆
-3-
オセロに移行する井宿と星宿様。
プラスチックのコップに、おビールのおかわりを注ぐフリをする柳宿。
骨型のおもちゃ(除菌済み)を、与えられる翼宿。
4人で、ピンク色の折り畳み式の小さなおもちゃの机を囲む。
「ほら、あの女(ヒト)、
ちょっと、意地悪ってゆーか、性格が悪いってゆーか、
口が悪いとこ、あるでしょ?自分が不毛な恋だからって」
「オトコのお前より、全然、フモウちゃうけどな。フモウってなんや?」
「根はいいコなんだけどぉ、遊女のサガってゆーかぁ」
「アソビメってなんや?」
「根はいいコなんだけどぉ、夜鷹の習性ってゆーのぉ?」
「ヨタカってなんや?」
「『他所に、オンナ、作ってないか心配ね。お気の毒様♡
だけど、惚れたモン負けね。ご愁傷様♡』ってゆーから、言ってやったの。
あ~ら、浮気が男の甲斐性なら、
いつその浮気から帰ってきてもいいように、
きちんと身支度整えて、ご飯とお風呂準備して、
三つ指ついて待っているのが、妻の甲斐性よ♡ってね。
それに、浮気なんて、するわけないじゃない。うちの人に限って。
だから、心配してないわ♡全ッ然♡って。
お~ほほほほ♡」
「そのカド、待った!」
「待ったなしなのだ」
「もう3つも、カドを取っているではないか!
こういう時は、気をきかせ、
ひとつくらいカドを譲るのが道理ではないか?」
「関係ないのだ」
「私の祖父は、この学校法人朱雀幼稚園の創設者だぞ!?」
「関係ないのだ」
「けけけっ(笑)
自分が アイジン やった言うんがオチや~~」
バチン─────ッ!!!
「あいたーーーーー!!?
なんで、幼稚園帽のゴム、ばちん、すんねんッ!?」
「もうっ、隣ご近所さんの、お婆ちゃんの弟のイトコの息子は、
他所の夫婦間の問題に、口、出さないでちょーだいッ」
「オレ、何役やねんッ!?」
ピンク色のピクニックシートの上で、
ピンク色の折り畳み式の小さなおもちゃの机を囲み、
ぎゃあぎゃあ、ワイワイ、わちゃわちゃ、と、騒ぐ4人。
プラスチックのコップは倒れ、
骨型のおもちゃは投げ出され、
オセロの石が白も黒もなく転がる。
オセロに移行する井宿と星宿様。
プラスチックのコップに、おビールのおかわりを注ぐフリをする柳宿。
骨型のおもちゃ(除菌済み)を、与えられる翼宿。
4人で、ピンク色の折り畳み式の小さなおもちゃの机を囲む。
「ほら、あの女(ヒト)、
ちょっと、意地悪ってゆーか、性格が悪いってゆーか、
口が悪いとこ、あるでしょ?自分が不毛な恋だからって」
「オトコのお前より、全然、フモウちゃうけどな。フモウってなんや?」
「根はいいコなんだけどぉ、遊女のサガってゆーかぁ」
「アソビメってなんや?」
「根はいいコなんだけどぉ、夜鷹の習性ってゆーのぉ?」
「ヨタカってなんや?」
「『他所に、オンナ、作ってないか心配ね。お気の毒様♡
だけど、惚れたモン負けね。ご愁傷様♡』ってゆーから、言ってやったの。
あ~ら、浮気が男の甲斐性なら、
いつその浮気から帰ってきてもいいように、
きちんと身支度整えて、ご飯とお風呂準備して、
三つ指ついて待っているのが、妻の甲斐性よ♡ってね。
それに、浮気なんて、するわけないじゃない。うちの人に限って。
だから、心配してないわ♡全ッ然♡って。
お~ほほほほ♡」
「そのカド、待った!」
「待ったなしなのだ」
「もう3つも、カドを取っているではないか!
こういう時は、気をきかせ、
ひとつくらいカドを譲るのが道理ではないか?」
「関係ないのだ」
「私の祖父は、この学校法人朱雀幼稚園の創設者だぞ!?」
「関係ないのだ」
「けけけっ(笑)
自分が アイジン やった言うんがオチや~~」
バチン─────ッ!!!
「あいたーーーーー!!?
なんで、幼稚園帽のゴム、ばちん、すんねんッ!?」
「もうっ、隣ご近所さんの、お婆ちゃんの弟のイトコの息子は、
他所の夫婦間の問題に、口、出さないでちょーだいッ」
「オレ、何役やねんッ!?」
ピンク色のピクニックシートの上で、
ピンク色の折り畳み式の小さなおもちゃの机を囲み、
ぎゃあぎゃあ、ワイワイ、わちゃわちゃ、と、騒ぐ4人。
プラスチックのコップは倒れ、
骨型のおもちゃは投げ出され、
オセロの石が白も黒もなく転がる。