特務捜査班の日常

・バースデージェーン
ジェーン「ふぅ…」

朱鳶「お疲れ様、ジェーン」

ジェーン「あら、朱鳶ちゃん自らお出迎えだなんて豪華じゃないの」

朱鳶「今回もお手柄だったわね」

ジェーン「手錠を掛けたのはアンタ達よ。
 アタイはアシストしただけ」

朱鳶「そう謙遜しないで。
 今日は一度、特務捜査班に顔を出してもらえないかしら」

ジェーン「…まぁ、次のお仕事はまだ入ってないからいいけれど…」


朱鳶に連れ出され、ジェーンは治安局に戻る。
特務捜査班の執務室に入ると、パンッ!とクラッカーの音。
ジェーンが目を丸くして尻尾を立てれば、セスと青衣がクラッカー片手に構えており、スコティは正面で正座をしていた。


セス・青衣「「ジェーン“先輩”、誕生日おめでとー!」」

ジェーン「…どういうこと…?」

セス「スコから聞きましたよ!一昨日、先輩の誕生日だったって!」

ジェーン「…それで、スコちゃんは頭を下げているの?」

スコティ「アイ…口を滑らせたので…」

青衣「誕生日まで内緒にするなど水臭いではないか。
 ぬしがあまり、自らの情報を外部に漏らしたくない気持ちも分からんではないが、誕生日くらいは我らにも祝わせては貰えんか?」

スコティ「スコは、盛大にはやめろと申したのですが…」

ジェーン「…ちゅふふ…
 スコちゃん、顔を上げて」

スコティ「…アイ」

ジェーン「秘密を守れなかったのは残念だけれど、アタイを祝おうとしてくれたことはとても嬉しいわ。
 で、どうやって抜かれたのかしら?」

スコティ「……プレゼント用に携帯食を包装してたら、そこのバカにバレました」

セス「はぁ!?オレは普通に尋ねただけだ!
 口を滑らせたのはお前だろ!」

スコティ「そこからなんで朱鳶班長と青衣先輩の耳に入る速度が早いのかな!?
 ぼくあの時言ったよね!?ジェーン先生は自分の情報を漏らされるのを嫌うから、くれぐれも!内密にって!!
 内密にだぞっ!意味わかってんのかぁ!?」

セス「でも、特務捜査班の仲なら良いだろ?」

スコティ「良い 訳 あるかーっ!!!」

ジェーン「あはははっ!!」

青衣「これは…怒られずに済みそうか…?」

ジェーン「もとより怒ってないし、このコントが見れたら充分よ」

スコティ・セス「「誰がコントだ!?」」

朱鳶「ふふ…はいはい、あまり騒ぎにならない程度に。
 ジェーンにプレゼントをあげて終わりよ」

 
細やかなバースデーパーティが終わる。
その後、スコティか申し訳なさそうにジェーンに話しかけてくる。


スコティ「…せんせぇ…ほんとにごめん…」

ジェーン「まだ反省してるの?もう大丈夫なのに」

スコティ「いやいや、今回ばかりはセスの目敏さを恨むしかない…
 つーか、ジェーン先生の個人情報が明らかに少なすぎるから飢えてんだろな…ケダモノかよ…いやシリオンだったわ…」

ジェーン「…まぁ、あの子にはもう少しくらい、情報を落としてあげたっていいかもしれないわね…」

スコティ「…でもセスは変なところで情報落としがちだから危険っすよ〜?」

ジェーン「それは心配?それとも牽制?」

スコティ「なんでぼくが先生に牽制かけなきゃならない?」

ジェーン(相変わらずの鈍感っぷりねぇ…)


楽しそうに笑うジェーンに、スコティは怪訝な顔をするのだった。
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