とあるギルドの一日

アヴァン「暇だわ」

シュール「暇だな。
 さっきから閑古鳥が鳴きっぱなしだ…」


アヴァンとシュールが、応接間兼リビングでだらけている。
ギルド内はイヤに静かで、シロンとクロンは相変わらず別の用事で出掛けているようだ。


アヴァン「うちはまだ出来たばかりで、知名度ねぇんだよ…
 あとなんか、まだ警戒されてるっぽいし…」

シュール「あんだけ怪しいビラを配れば、そりゃなぁ…」


と、シュールは怪しいチラシに目をやる。
アヴァンお手製のギルドの宣伝ビラ。
色々書いてあるが、とりあえず絵が下手で、ミミズが這ったようなものがいくつかある。


アヴァン「なんでだよ!怪しくねーだろ!!」


一生懸命書いたんだぞぉ!!と、アヴァンが抗議していると、軽やかに階段を上ってくる足音が聞こえてくる。


ルカ「依頼、ゲットしましたー!」

アヴァン「お!ルカナイス!!
 どんなやつだ?」

ルカ「人探しだって。
 なんでも、家を空けてずーっと帰ってこないそうだよ」

シュール「探す人って、どんなやつだ?」

ルカ「顔写真も一緒に渡されたよ。はい」


と、ルカから渡された写真には、とても見覚えのある人物が写されていた。


アヴァン・シュール「「シズルさんじゃねーか・ないっすか…」」

ルカ「え?…あ、ホントだ」


すると、エレットがおずおずと階段の影から出てくる。


エレット「ごめん、黙ってポストに依頼書入れて…」

シュール「いや、いいんだけど…
 まさか今回の依頼が、ギルドメンバーからだとは…」

エレット「でも、一週間も帰ってこないんだよ!おかしいよね!?
 もう兄さんどこ行ったのさぁ~…」

アヴァン「お前が放置しすぎて、どっかに行っちまっただけだろ?」

エレット「確かに放置はしたけど、一週間は長くない!?
 あの人、自分から耐えれなくなって一時間で帰ってくるような人だよ!?」

シュール「あー…それは確かに」

エレット「兄さーん…どこ行ったんだよぉ…」

ルカ(エレットも、意外と心配性なんだね…)

アヴァン「とにかくだ、これは確かに怪しいな。
 エレット、心当たりはないのか?」

エレット「え?…レイ兄か、ハーディさんのところかな…
 でもボク、さっき行ってきたよ?」

シュール「あとあいつが行きそうな場所、図書館か?」

エレット「あ、連絡してない…」

アヴァン「よしっ、行ってみるか!
 ルカ、留守番よろしくな!!」

ルカ「はいはい、分かりましたよ~」

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