僕の可愛い天使

ユウキ「ごめん、別れよう」

忘れもしない、7月22日。
彼女から告げられた突然の決別。
意味がわからなかった。
今日あんなに遊園地、楽しく過ごしてたのに…いきなりそんなことを言うんだよ?びっくりするに決まってる。


ツカサ「…どうしてそんなこと言うの?
 僕のどこがいけないの?直すよ?
 だから、別れるだなんて…」

ユウキ「…ツカサくんはすごく素敵な子だよ。
 ちょっと人見知りがあるけど、献身的で頼もしいし、いつも一番に私のことを考えてくれてる、良い彼氏だった。
 もちろん、高校卒業したあとは結婚したいなって思ってたほど」

ツカサ「だったらなんで!」

ユウキ「…ごめんね、遠くに行かなきゃいけなくなったの」

ツカサ「どこへだってついてく!
 もしかして、親が僻地に転勤とかするの?ネット繋がってなくても関係ないよ?
 あ、もしかして僕がプロゲーマーしてたから別れようとしてる?そんなの全然捨てられるし!」

ユウキ「もーちがうって。
 ツカサくんのゲームしてるところを見るの、好きだし続けててほしいよ。
 それに、どこかに行くのは私だけ」

ツカサ「…どこに、行くの…?」

ユウキ「……言えない」

ツカサ「どうして?」

ユウキ「…言っちゃだめなんだ」

ツカサ「言っちゃだめって…」

ユウキ「…これで、最後だったんだ。
 黙っててごめんね。
 あのね…私はね、ツカサくんのこと愛してる。
 私が私じゃなくなっても、ツカサくんのこと、愛し続けてるから!」

ツカサ「ユウちゃ────」


刹那──世界は暗転する。
目覚めればそこは、遊園地のベンチで座っていた。
隣に君の姿はない。


ツカサ「…ユウちゃん…?
 どこなの…ユウちゃん…」



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