衝突と兆し

現地に向かう飛空出撃船αに乗りこむと、既に3人が揃って待っていた。


アキラ「遅かったですね、ショウタ。
 今までどちらに?」

ショウタ「んーナイショ♪
 そういえば、今回の任務ちょっと怪しいみたい!」

ツカサ「怪しい?どういうこと?」

ショウタ「なんかねー、魔物の動きがおかしいんだって」

アキラ「とりあえず、今まで所長室に入り浸っていたことは把握しました」

ショウタ「は!?なんでわかったし!?」

ツカサ「今のでバレないと思ったの?
 ま、強かろうがなんだろうが構わないよ。ユウちゃんに傷つけるようなことにならないならね」

アキラ「…そうですね、気を引き締めていくに越したことないでしょうね」

ショウタ「もーそんなピリピリしないでよツカサくん。ユウキちゃんが困っちゃうでしょー?」

ユウキ「え…私は別に…」


笑うユウキに、ツカサはムッとした顔でショウタに噛み付いてくる。


ツカサ「君こそ、雑なフリしてユウちゃんを困らせないでくれない?」

ショウタ「おっと、ピリピリがこっち来ちゃったか…」


いつものこととショウタはヘラヘラと返していたけれど、アキラは我慢ならなかったのか、ツカサに食って掛かるように詰め寄る。


アキラ「ツカサ、ショウタはこの場を和ませるためにやってるんですよ。
 ユウキさんのことを守るのは素晴らしいことだとは思いますが、ショウタにまで当たり散らすとはどういうつもりですか?」

ツカサ「当たり散らす?
 ハッ、僕がいつそんなことしたっていうのさ?」

アキラ「はぁー…分かっていないようだから言うが、雑なフリだとか言う必要あったか?
 ショウタはお前のパートナーだろ。このあと戦闘になることを考えているんですか?」

ツカサ「あぁそれのこと?
 注意するのは別に悪いことじゃないでしょ?
 それを君は当たってきたって勝手に勘違いしてるだけだろ!」

ユウキ「わわ、ツカサくん、落ち着いて…」

ショウタ「そーそー、ツカサくんも煽らないし、アキラ、君もヒートアップしないの」


それぞれが二人の間に割って入る。
アキラは肩を落とし、待機室を出ようとする。


アキラ「…ショウタ、こちらに来てください。
 話があります」

ショウタ「あ、はーい…
 ツカサくん、打ち合わせは現地でも?」

ツカサ「…いいよ。どうせ先に降ろされるのは僕らだしね」

ショウタ「うんうん。じゃ、あとはごゆっくり〜」
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