小話
・卒業アルバム
触媒に選ばれたのは12歳、小学校卒業時期。
卒業アルバムにはヒーローになる!と書かれた寄せ書きがある。
アキラはそれを持ってきている。
ショウタ「…ふーん」
アキラ「ただいま戻りました…
何を読んでるんです?」
ショウタ「卒業アルバム…これ君の?」
アキラ「…それ、兄さんのですよ」
ショウタ「え?まじで?」
アキラ「まじまじ、俺のは持ってきてないですし」
ショウタ「は?持ってこいよ!」
アキラ「なんでですか」
ショウタ「オレが見たい!!」
アキラ「…今度ばあちゃんに言っときます…」
ショウタ「ふふーん!アキラの卒業アルバム楽しみだな〜!
あ、オレだ、ほんとに載ってる〜。
…でも、最後の集合写真には無いんだね」
アキラ「ええ…でも、ここには居ますよ?」
ショウタ「これ、いわゆる欠席者席でしょー!
ま、こん時にはオレもう触媒になってたってわけだし」
アキラ「……」
ショウタ「んな泣きそうな顔すんなって、かわいいやつだなっ」
アキラ「泣いてませんよ…」
ショウタ「ん〜、あ、オレの将来の夢!ヒーローになること!
なはは!なってるぜ、すげーなオレ!」
アキラ「…兄さんは、ヒーローなのか…?」
ショウタ「ヒーローだろ?魔物からみんなを守ってるし!」
アキラ「…そっか…」
ショウタ「お前もヒーローの一員だぞ?誇れよ」
アキラ「……」
ショウタ「…まだそこまで整理できてないってか。
ま、人間の感情はそういうもんだ。ゆっくり消化するんだな」
アキラ「…兄さんは、ほんとにこんな形のヒーローを目指してたというのか…!?」
ショウタ「んー?…流石にそんなことねーとは思うけど…
でも、経緯はどうあれ、誰かを守る存在なのには変わんねーだろ?」
アキラ「っ……」
ショウタ「お前は色々深く考え過ぎなんだよ。
過ぎたことを考えても仕方ない、今は今できることをどうやってくか考えとけよ」
アキラ「…兄さん」
ショウタ「なぁに?アキラ」
アキラ「俺の将来の夢、兄さんを助けることだったんです」
ショウタ「あれま、お前も達成してるじゃん」
アキラ「これのどこが!!
俺もあいつらの片棒担いで、兄さんのことを…」
ショウタ「んー…それはちょっと違うかなー?」
アキラ「…兄さん?」
ショウタ「お前はオレを救ったよ、たしかにな」
アキラ「……?」
ショウタ「お前が来てくれて、オレは本っ当に心の底から嬉しかったんだ。
…アキラが来てくれてなかったら、今頃オレはどうなってたか…」
アキラ「……」
ショウタ「でも、もう大丈夫!オレとお前がいる!それだけでオレは救われた!
あとはこの世界を救う!簡単な話じゃないか!」
アキラ「世界を救う事自体は、簡単じゃないですけどね…」
ショウタ「やること見えてて考えなくて楽じゃん?
…だからさ、君は目の前のことだけ考えとけ、あの兄ちゃんのこと」
アキラ「くく…なんだそれ…
分かったよ、兄さん」
触媒に選ばれたのは12歳、小学校卒業時期。
卒業アルバムにはヒーローになる!と書かれた寄せ書きがある。
アキラはそれを持ってきている。
ショウタ「…ふーん」
アキラ「ただいま戻りました…
何を読んでるんです?」
ショウタ「卒業アルバム…これ君の?」
アキラ「…それ、兄さんのですよ」
ショウタ「え?まじで?」
アキラ「まじまじ、俺のは持ってきてないですし」
ショウタ「は?持ってこいよ!」
アキラ「なんでですか」
ショウタ「オレが見たい!!」
アキラ「…今度ばあちゃんに言っときます…」
ショウタ「ふふーん!アキラの卒業アルバム楽しみだな〜!
あ、オレだ、ほんとに載ってる〜。
…でも、最後の集合写真には無いんだね」
アキラ「ええ…でも、ここには居ますよ?」
ショウタ「これ、いわゆる欠席者席でしょー!
ま、こん時にはオレもう触媒になってたってわけだし」
アキラ「……」
ショウタ「んな泣きそうな顔すんなって、かわいいやつだなっ」
アキラ「泣いてませんよ…」
ショウタ「ん〜、あ、オレの将来の夢!ヒーローになること!
なはは!なってるぜ、すげーなオレ!」
アキラ「…兄さんは、ヒーローなのか…?」
ショウタ「ヒーローだろ?魔物からみんなを守ってるし!」
アキラ「…そっか…」
ショウタ「お前もヒーローの一員だぞ?誇れよ」
アキラ「……」
ショウタ「…まだそこまで整理できてないってか。
ま、人間の感情はそういうもんだ。ゆっくり消化するんだな」
アキラ「…兄さんは、ほんとにこんな形のヒーローを目指してたというのか…!?」
ショウタ「んー?…流石にそんなことねーとは思うけど…
でも、経緯はどうあれ、誰かを守る存在なのには変わんねーだろ?」
アキラ「っ……」
ショウタ「お前は色々深く考え過ぎなんだよ。
過ぎたことを考えても仕方ない、今は今できることをどうやってくか考えとけよ」
アキラ「…兄さん」
ショウタ「なぁに?アキラ」
アキラ「俺の将来の夢、兄さんを助けることだったんです」
ショウタ「あれま、お前も達成してるじゃん」
アキラ「これのどこが!!
俺もあいつらの片棒担いで、兄さんのことを…」
ショウタ「んー…それはちょっと違うかなー?」
アキラ「…兄さん?」
ショウタ「お前はオレを救ったよ、たしかにな」
アキラ「……?」
ショウタ「お前が来てくれて、オレは本っ当に心の底から嬉しかったんだ。
…アキラが来てくれてなかったら、今頃オレはどうなってたか…」
アキラ「……」
ショウタ「でも、もう大丈夫!オレとお前がいる!それだけでオレは救われた!
あとはこの世界を救う!簡単な話じゃないか!」
アキラ「世界を救う事自体は、簡単じゃないですけどね…」
ショウタ「やること見えてて考えなくて楽じゃん?
…だからさ、君は目の前のことだけ考えとけ、あの兄ちゃんのこと」
アキラ「くく…なんだそれ…
分かったよ、兄さん」
