小話

・髭ジョリジョリ

目が覚めたら、相変わらずショウタが自分の隣で横たわっている。


アキラ「……」


そっと立とうとすれば、ガッと腕を掴まれる。
見ると、つぶらな瞳でこちらを見るショウタがいた。


ショウタ「おはようアキラ!」

アキラ「…おはようございます…」

ショウタ「アキラ、お前絶対オレが起きてること分かってたよな?
 つか天使の触媒は眠らないからね。ずっと起きてるわけなんだけども。
 で、なんで朝の挨拶しないの?」

アキラ「…ささやかながらの抵抗心…」

ショウタ「なんのー???」

アキラ「あーもーよじ登ってくんな!!」

ショウタ「んーふーふー???」


どうやら最近、ショウタは俺の青髭に興味があるらしい。
俺の青髭に気づいて以来、朝になると目覚め一発…。


ショウタ「ショウタの〜ほっぺすりすり〜!!」

アキラ「あぎゃああやめろぉおお!!!」


…を、してくるのだ。
普通逆だろ、お父さんが小さな子どもにやって嫌がられるやつじゃないのか。
なんで俺がやられてるんだ。


ショウタ「アキラの髭、性懲りなく生えてくるよね〜」

アキラ「髭の永久脱毛って、いくらすんだっけ…」

ショウタ「え、抜くの?やだ抜かないで」

アキラ「アンタが毎朝それをしなけりゃ抜かないでやりますよ!
 性懲りもなくほっぺすりすりしてきやがって!!」

ショウタ「クセになっちゃった」

アキラ「……」


絶対いつか髭の永久脱毛をしてやると、心に誓ったアキラだった…。
3/11ページ
スキ