ウィングズ・ギルド
路地裏に入ると、そこは荒れくれ者の溜まり場だった。
獣のような目で睨み付けてくる奴らに、アヴァンは目もくれず、奥に進んでいく…。
そこに、一人の少年が絡んでくる。
「そこの兄ちゃん、何してんのかなー?」
アヴァン「あ?」
「ここはぼく達の縄張りなんだよね~…
早く出て行かないと痛い目見るよ~?」
と、話しかけてきたのは白い髪の猫耳少年─シロンだ。
アヴァン「なんだ?お前、その縄張りのリーダーか?」
シロン「え?…いや、ぼくは幹部というか子分というか…
と、とにかく!あまり用がないなら、帰った方が身の為だぞ!」
アヴァン「ほーぅ…俺さ、人を探してんだ」
シロン「へ?人を?」
アヴァン「そう!俺のギルドに入ってくれる奴!」
シロン「ぎ、ギルド!?」
シロンの尻尾がピンと立つ。
何やら興味がある様子。
アヴァン「あぁ!いろんな事するぜ?
人を助けたり、たまにお宝見つけたり、いろんな場所にも行ってみたいな!」
シロン「た、楽しそう…!」
アヴァン「お?お前も来るか?」
シロン「あ……で、でも、そんなにアンタって強い人なの?
ぼくには、そこら辺のチンピラにしか見えないけど?」
と、ジーッと疑惑の目でアヴァンを見つめる。
アヴァン「お前はチンピラどころか、ただのガキにしか見えねぇがな…」
シロン「な、なにぉーっ!!
ぼくに喧嘩を売るなんて良い度胸だ!
ちょっとギルドに興味あったけど、今無くなった!
ボコボコにして泣かして帰してやるーっ!!」
ぶんぶんと尻尾を振って、シロンは怒る。
それをみて、アヴァンはニッと笑う。
アヴァン「じゃあ、俺が勝ったらギルドに入れよな?」
シロン「え、入れてくれr……(首をブルブル振る)
だ、誰が入るかばっきゃろう!!」
ざっと、シロンは構え、白いナイフを構える。
シロン「ぼくに売ったこと、後悔させてやるんだから!」
アヴァン「おうおう、そう来なくっちゃな!」
アヴァンはちらりとあたりを見ると木の棒を手にする。
アヴァン「これぐらいでいいか。
かかってこいよ」
シロン「きぃー!どこまでも上から目線かよ!
もう激おこプンプン丸だよ!」
地団駄をふんでから、シロンはアヴァンに飛びかかり、白い剣を振りかざす。
が、それをひらりと避け、木の棒をスキを見せたシロンの背中に打ち込む。
アヴァン「せいやっ!」
シロン「にゃっ!?」
べしゃっ!と地面に倒れる。
シロン「にゃ~…つ、強い!?」
よろりと起き上がるシロンに、アヴァンはほぉ、と感心した顔をする。
アヴァン「お前も、なかなかやるじゃねーか。
だが、一歩…いや、一万歩及ばなかったな!」
シロン「どんだけ余裕ぶっこくのこの人!?
…やだ、帰る…おうち帰るーっ!!」
シロンは泣きながら去って行った。
アヴァン「あ、おい!!
……あいつ、めっちゃ泣いてたな。
どんだけ悔しかったんだよ…
あ、つか、俺のギルドに入るんじゃねーのかよーっ!!」
──next…>>
獣のような目で睨み付けてくる奴らに、アヴァンは目もくれず、奥に進んでいく…。
そこに、一人の少年が絡んでくる。
「そこの兄ちゃん、何してんのかなー?」
アヴァン「あ?」
「ここはぼく達の縄張りなんだよね~…
早く出て行かないと痛い目見るよ~?」
と、話しかけてきたのは白い髪の猫耳少年─シロンだ。
アヴァン「なんだ?お前、その縄張りのリーダーか?」
シロン「え?…いや、ぼくは幹部というか子分というか…
と、とにかく!あまり用がないなら、帰った方が身の為だぞ!」
アヴァン「ほーぅ…俺さ、人を探してんだ」
シロン「へ?人を?」
アヴァン「そう!俺のギルドに入ってくれる奴!」
シロン「ぎ、ギルド!?」
シロンの尻尾がピンと立つ。
何やら興味がある様子。
アヴァン「あぁ!いろんな事するぜ?
人を助けたり、たまにお宝見つけたり、いろんな場所にも行ってみたいな!」
シロン「た、楽しそう…!」
アヴァン「お?お前も来るか?」
シロン「あ……で、でも、そんなにアンタって強い人なの?
ぼくには、そこら辺のチンピラにしか見えないけど?」
と、ジーッと疑惑の目でアヴァンを見つめる。
アヴァン「お前はチンピラどころか、ただのガキにしか見えねぇがな…」
シロン「な、なにぉーっ!!
ぼくに喧嘩を売るなんて良い度胸だ!
ちょっとギルドに興味あったけど、今無くなった!
ボコボコにして泣かして帰してやるーっ!!」
ぶんぶんと尻尾を振って、シロンは怒る。
それをみて、アヴァンはニッと笑う。
アヴァン「じゃあ、俺が勝ったらギルドに入れよな?」
シロン「え、入れてくれr……(首をブルブル振る)
だ、誰が入るかばっきゃろう!!」
ざっと、シロンは構え、白いナイフを構える。
シロン「ぼくに売ったこと、後悔させてやるんだから!」
アヴァン「おうおう、そう来なくっちゃな!」
アヴァンはちらりとあたりを見ると木の棒を手にする。
アヴァン「これぐらいでいいか。
かかってこいよ」
シロン「きぃー!どこまでも上から目線かよ!
もう激おこプンプン丸だよ!」
地団駄をふんでから、シロンはアヴァンに飛びかかり、白い剣を振りかざす。
が、それをひらりと避け、木の棒をスキを見せたシロンの背中に打ち込む。
アヴァン「せいやっ!」
シロン「にゃっ!?」
べしゃっ!と地面に倒れる。
シロン「にゃ~…つ、強い!?」
よろりと起き上がるシロンに、アヴァンはほぉ、と感心した顔をする。
アヴァン「お前も、なかなかやるじゃねーか。
だが、一歩…いや、一万歩及ばなかったな!」
シロン「どんだけ余裕ぶっこくのこの人!?
…やだ、帰る…おうち帰るーっ!!」
シロンは泣きながら去って行った。
アヴァン「あ、おい!!
……あいつ、めっちゃ泣いてたな。
どんだけ悔しかったんだよ…
あ、つか、俺のギルドに入るんじゃねーのかよーっ!!」
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