プロローグ

・逃走は許さない♡
放課後、大食堂にて…。
約束していた、窓拭き百枚の時間のはず、なのだが…。


ジェード「…エースのやつ、来ないな」

グリム「来ないんだゾ…」

ジェード「ふふふ、いい度胸だぁ…
 このおれを前にしてぶっちとか、ふふふ…」

グリム「ひぇえ…怖いんだゾ…」

ジュゼ「やぁ、様子を見に来たぞ」

ジェード「ジュゼちゃぁあん♡
 学園楽しかった?今日は部活案内の日だったんだっけ?
 面白そうな部活見つけた?」

ジュゼ「うん、サイエンス部が気になる…
 今から見学に行って、それから寮に戻る」

ジェード「分かった、いつ終わるかわかんないから、先に戻ってていいからね?
 そうだ、エースくん見なかった?」

ジュゼ「え、来てないのか?」

ジェード「うんっ♡」

ジュゼ「ジェードの威圧を見て尚、逃亡とは…
 肝が座ってるのか無謀なのか…
 この子、敵に回すと怖いのに…」

グリム「そんなに怖いのか…?」

ジュゼ「この先、学園生活が安全に暮らせることはなくなると思うよ…」

グリム「ひぇ…」

ジェード「でもジェードちゃん優しいからぁ、迎えに行ってあげようじゃないかぁ。
 もしかしたらぁ、大食堂の場所が分からないのかもしれないからねぇ〜」

ジュゼ「いやそれはないと…
 とか言うのはやめておこう…」


─────────────────────
鏡舎にて…。


エース「窓吹き百枚なんかやってられるかっての。
 さっさと帰って──」

ジェード「くらえグリムアターック!!」

グリム「ぶな゙ぁあああ!?!?!?」


ごいーんっ!とエースの後頭部にグリムがぶち当てられる。


エース「ぐわぁああ!!!!
 …いっでぇええ!!何すんだよ!!」

ジェード「いやいやこっちのセリフだよぉ…
 なぁに逃げてんですかねぇ?
 自主的に貴様には、もう百枚窓拭き増やしてやろうかい?なぁ??」

エース「なんでオレが窓拭きなんて…
 やーだね、面倒だし!」

ジェード「…そっか、嫌なら仕方ないなぁ…」

エース「お、許してくれるのか?ラッキー」

ジェード「その代わり、この先の学園生活、平穏に暮らせると思わないことだな…
 お兄さん、結構しつこいからねぇ〜?」

エース「え…いやお前、同い年だろ…」

ジェード「24ですがな・に・か?」

エース「は!?兄貴より年上!?
 …わ、わかったよ!やりゃいいんだろ!」

ジェード「うむ、素直で大変よろしい…
 さてグリム、大食堂に戻るよ…
 ……グリム…?」

エース「あっ!毛玉がいない!」


鏡舎の出入り口を見ると、遠くで走るグリムの姿が見える。


グリム「ぶなー!やっぱ掃除とかめんどくさいから嫌なんだゾー!
 それにジェードのやつ、オレ様使いが荒いから嫌なんだゾー!
 オレ様、ジュゼのところに行くー!」


ジェード「はぁ!?こらまてや!!
 これ以上ジュゼに迷惑かけたらぶっ殺すぞごらぁ!!」

「おわ、なんの騒ぎだ!?」

エース「あの毛玉捕まえてくれー!!
 おい、掃除サボるとか許さねーぞ!!」

「猫…?それに掃除をサボる…
 それは、いけないことだな!
 優等生として、僕も追おう!」
7/14ページ
スキ