小話 第一章≫第二章

・イデア先輩との邂逅
それは、サイエンス部の関係でジュゼが3年の教室に迷い込んだときのこと…。
キョロキョロと好奇心旺盛にも辺りを見回し続け、ろくに近くを見きれなかったジュゼは、角から出てくる青白い生徒の影に気づかなかったのである。


ジュゼ「トレイ先輩の教室は…っ!?」

イデア「(あー…生身で歩くのキツー…早く寮に帰りた)うわ!?…ご、ごめ…、ひい!?金髪!?
 絶対陽キャリア充だ!!」

ジュゼ「?…あの、ごめんなさい。
 前見てなくって…」

イデア「あ、普通にいい子そう…
 僕こそごめんね?…じゃ、じゃあ、これで…」

ジュゼ「……あ、すみません、何か落ちましたよ」

イデア「(げ、タブレット落としてた)
 あ、度々すみません……
 その、あの、か、返して…」

ジュゼ「これ、なんですか?
 機械…でもスマホよりは大きいし…」

イデア「…タブレットをご存知でない…?」

ジュゼ「タブレット、っていうんですか?」

イデア「あ、どうも、えっと…
 こうやって使う代物ですが…」

ジュゼ「すご!?え、こんなのあるんだ…!」

イデア「……君、機械とか好きなのかな?」

ジュゼ「すごい好き。
 魔法エネルギー工学とか、受けてみたいなって思ってます!」

イデア「……君、どこの寮の子?」

ジュゼ「えっと、在籍自体はディアソムニアなんですけど、オンボロ寮に住んでまして…」

イデア「まさか!
 あの有名なオンボロ寮の魔法が使えない新入生!?」

ジュゼ「の、相方です」

イデア「あ…そういえばさっき、ディアソムニアと言ってましたね…失敬失敬…
 えっと、スマホはあるんですよね?
 こ、今度うちの寮に来ます?イグニハイドなんですけど」

ジュゼ「え、いいんですか…!?
 イグニハイドの友達、作りたかったんですけど、なかなかお見かけしなくって…」

イデア「あーうちの寮生たち、大体がオタクヒキニートだから、食堂とかには出没しないかも…」

ジュゼ「そうだったのか…
 オタク…はわかるんですけど、ヒキニートって?」

イデア「あ、分からないなら大丈夫です、知らなくていいことです」

ジュゼ「そ、そうなのか?」

イデア「あ、こちら拙者のマジカメです。
 DMして下さればいつでもお答えいたしますゆえ」

ジュゼ「はい、ありがとうございます!」

イデア「はい、それではでは…
 (なんかナチュラルな流れで連絡先交換してしまったぁ!???
 拙者唐突に謎陽キャ空気に当てられなんか知らんけど優しくしてもうた〜!????
 え?何してんだろ俺…)」

ジュゼ(やった、きっとイグニハイドの…先輩かな?連絡先貰っちゃった…!
 本当にイグニハイドの寮生の話聞きたかったから嬉しいな!
 帰ったらどんなこと聞こうかな〜?)



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