小話 第一章≫第二章
・ラギーとの邂逅
オレこと、ラギー・ブッチはスリが得意だ。
今年は1年生、後輩が入学してくる。
要するにカモばかり。
自分の寮生には、流石に毎日顔を合わせる可能性があるので手は出せないけど、それ以外の寮生なら話は別。
不用心なお財布さんたちをちょろまかしてこの学園の厳しさを教えてあげましょう〜!
…って思ってたんッスけど…。
ラギー「なんでオレ、追われてるんッスかねぇー!?」
ジェード「まてやごらぁああ!!!!」
どうやらヤバい奴に手ぇ出しちまった感じ!
でもおかしい。スッたのは金髪のボーッとしたおマヌケさんのはずなのに、なんでアッシュカラーの方が追いかけてくんの!?
リドル「…!?
ジェード!廊下を走るなんて規則違反だよ!!」
ジェード「先輩あいつジュゼのサイフ取ったんです!!」
リドル「あぁなるほどそれで…
それでも規則は規則だ」
ジェード「えー!」
シッシッシッ、あの融通の効かないリドルくんに捕まるなんてご愁傷さま。
オレはとっととずらかるッス〜!
ジェード「…じゃあひとまず止まって差し上げますよ。
ただ…」
リドル「…ただ?」
ジェード「あの生徒の顔は覚えました、サバナクローの生徒ですよね…
おれはジュゼに手を出すような輩を一匹残さず躾なきゃいけないんっすよねぇ…
次会ったら…どうなるか、なぁ?」
ラギー「すんませんっしたー!!!」
リドル「帰ってきた!?」
怖い怖い怖い!!なんなのあの覇気!?
本気のレオナさん並に怖い覇気見せてくんじゃん!?
あんなのに目をつけられるなんてとんでもない!!
ジェード「…ジュゼにこういう形でちょっかいかけないって誓ってくれますか?」
ラギー「誓います!誓いますぅ!!
もちろんこちらのサイフはお返しいたしますので!!」
ジェード「よろしい、2度目はないぞ♡」
ラギー「ありがたき幸せ!!」
ジェード「そしてこの場では何もなかった、いいね?」
ラギー「はい!おっしゃるとおりでございます!!」
ジェード「はい、ということでリドル先輩、おれの顔に免じて許してくれる?」
リドル「…まぁ、ジェードがこう言ってることだし、今回のことは不問としよう。
だが、廊下を走るのだけはいけないよ、分かったね」
ジェード「はーい、ごめんなさーい」
ラギー「…はい…」
リドル「じゃ、失礼するよ」
リドルが去ったあと、ジェードと呼ばれた生徒もまるで何事もなかったかのように去っていく。
え…オレまじで許されたの…?
──────
ジェード「ただいま〜」
グリム「どこ行ってたんだゾ!」
エース「そうそう、いきなり走り出すから何事かと思ったわ」
ジェード「ちょっと、風になりに」
エース「意味わかんね」
デュース「ジェードも風になりたい時があるのか!分かるぞ!」
エース「分かるなそこ!」
ジェード「はい。風になりに行くついでに落とし物拾ってきたよ」
ジュゼ「え…あ、サイフ。
落ちてたんだ、拾ってきてくれてありがとう」
ジェード「ふふ、どういたしまして」
エース「サイフ…?
…あ、お前まさか…」
デュース「エース、どうしたんだ?」
エース「…世の中、知らなくてもいいことって、あるよな…」
デュース「…?」
オレこと、ラギー・ブッチはスリが得意だ。
今年は1年生、後輩が入学してくる。
要するにカモばかり。
自分の寮生には、流石に毎日顔を合わせる可能性があるので手は出せないけど、それ以外の寮生なら話は別。
不用心なお財布さんたちをちょろまかしてこの学園の厳しさを教えてあげましょう〜!
…って思ってたんッスけど…。
ラギー「なんでオレ、追われてるんッスかねぇー!?」
ジェード「まてやごらぁああ!!!!」
どうやらヤバい奴に手ぇ出しちまった感じ!
でもおかしい。スッたのは金髪のボーッとしたおマヌケさんのはずなのに、なんでアッシュカラーの方が追いかけてくんの!?
リドル「…!?
ジェード!廊下を走るなんて規則違反だよ!!」
ジェード「先輩あいつジュゼのサイフ取ったんです!!」
リドル「あぁなるほどそれで…
それでも規則は規則だ」
ジェード「えー!」
シッシッシッ、あの融通の効かないリドルくんに捕まるなんてご愁傷さま。
オレはとっととずらかるッス〜!
ジェード「…じゃあひとまず止まって差し上げますよ。
ただ…」
リドル「…ただ?」
ジェード「あの生徒の顔は覚えました、サバナクローの生徒ですよね…
おれはジュゼに手を出すような輩を一匹残さず躾なきゃいけないんっすよねぇ…
次会ったら…どうなるか、なぁ?」
ラギー「すんませんっしたー!!!」
リドル「帰ってきた!?」
怖い怖い怖い!!なんなのあの覇気!?
本気のレオナさん並に怖い覇気見せてくんじゃん!?
あんなのに目をつけられるなんてとんでもない!!
ジェード「…ジュゼにこういう形でちょっかいかけないって誓ってくれますか?」
ラギー「誓います!誓いますぅ!!
もちろんこちらのサイフはお返しいたしますので!!」
ジェード「よろしい、2度目はないぞ♡」
ラギー「ありがたき幸せ!!」
ジェード「そしてこの場では何もなかった、いいね?」
ラギー「はい!おっしゃるとおりでございます!!」
ジェード「はい、ということでリドル先輩、おれの顔に免じて許してくれる?」
リドル「…まぁ、ジェードがこう言ってることだし、今回のことは不問としよう。
だが、廊下を走るのだけはいけないよ、分かったね」
ジェード「はーい、ごめんなさーい」
ラギー「…はい…」
リドル「じゃ、失礼するよ」
リドルが去ったあと、ジェードと呼ばれた生徒もまるで何事もなかったかのように去っていく。
え…オレまじで許されたの…?
──────
ジェード「ただいま〜」
グリム「どこ行ってたんだゾ!」
エース「そうそう、いきなり走り出すから何事かと思ったわ」
ジェード「ちょっと、風になりに」
エース「意味わかんね」
デュース「ジェードも風になりたい時があるのか!分かるぞ!」
エース「分かるなそこ!」
ジェード「はい。風になりに行くついでに落とし物拾ってきたよ」
ジュゼ「え…あ、サイフ。
落ちてたんだ、拾ってきてくれてありがとう」
ジェード「ふふ、どういたしまして」
エース「サイフ…?
…あ、お前まさか…」
デュース「エース、どうしたんだ?」
エース「…世の中、知らなくてもいいことって、あるよな…」
デュース「…?」
