第一章:真紅の暴君
・獅子耳の管理人さん?
放課後、植物園にて…。
ジュゼとグリムは栗を拾うための籠を借りるべく、植物園の管理人を探していた。
植物園内にある植物は、ジュゼにとって、見たことのない植物ばかり。
ジュゼは目を輝かせさせながら、それらに目移りさせていた。
グリム「植物園の管理人さん、見つからないんだゾ…」
ジュゼ「この植物見たことない…あれも…
…ん、わわっ」
「いって…!」
のそり…と、茂みの中から学生服の男が起き上がる。
足元を見ると、その長い尻尾を踏んでしまっていたようだ。
ジュゼ「ご、ごめん!?」
グリム「あんたが…管理人さん?
随分ガラが悪そうだゾ…」
「こちとらゆっくり昼寝してるってのに、思いっきり尻尾踏みやがって…最悪だ」
ジュゼ「申し訳ない…
管理人探しと、あと、見たことない植物に夢中で足元に気づかなかったんだ…」
「ん?…すんすん…」
すくりと立ち上がり、その獣人の男はジュゼの頭辺りに鼻を近づけてくる。
ジュゼ「な、なに…?」
怪訝な顔をするジュゼに、男はイタズラめいた顔でにやりと爆弾発言をする。
「……お前、涼しい顔して結構ヤる事ヤってんだな?」
ジュゼ「ぇ?」
「こいつぁ…入学式で魔法が使えねぇって騒いでたチビ助の匂いが、びっしりついてんな……
しかも…お前が上か」
ジュゼ「!?!?!?!?」
そんなことを言われて目を白黒させるジュゼ。
グリムは足元にいてそんなジュゼの様子にも気づかず、獣人の男を見上げて怯えている。
グリム「うぅ…なんだかわからねぇけど…
こいつに睨まれると背中の毛がゾワゾワするんだゾォ…!」
ジュゼ「ぇ…なんで、それ……」
「このレオナ様の尻尾を踏んでおいて、何もなしってっそりゃねぇよなぁ?
気持ちよく寝ていたところを起こされて機嫌が悪いんだ…歯の一本も置いてけよ」
ジュゼ「っ!?」
グリム「ジュゼ!早くずらかるんだゾ!!」
「レオナさーん!」
思いもよらない言葉を掛けられ固まっていると、小柄の獣人がレオナと呼んだ獣人の男の元まで走ってくる。
レオナ「……あ?」
「やーぱここにいた。
レオナさん、今日は補習の日ッスよ」
レオナ「はぁ…うるせぇのが来た…」
「レオナさんただでさえダブってんですから、これ以上留年したら、来年はオレと同級生ッスよ?」
レオナ「あーうるせーな、キャンキャン喚くんじゃねぇよラギー」
ラギー「オレだって言いたくって言ってるわけじゃ…ん?すんすん…」
今度はラギーと呼ばれた小柄の獣人がくんくんと鼻を鳴らし、ジュゼに詰め寄る。
ジュゼ「な、また…」
ラギー「……あんた、風呂には入ってんだろうけど…
それでもアレの匂い、するッスよ…?」
ジュゼ「えぇ!?
…そ、そんなに臭うの…」
グリム「…なんの話なんだゾ…?」
レオナ「ふんっ、今度俺の縄張りに入るときは気をつけろよ…透かし野郎」
と、レオナは去っていく。
ジュゼは顔を顰めて手を当てる。
ジュゼ「っ…なんか、当然なんだけどイヤな指摘された…」
ラギー「あー…災難でしたッスね。
まぁ、軽く香水とか振っとけばバレないんじゃないッスか〜?
そんじゃね〜」
ジュゼ「くそ…獣人の鼻がこんなに厄介だったとは…
種族か?それとも獣人共通か…?
まさか…あの世界でも、みんな優しいから言われなかっただけで…ブツブツ」
ラギーがそう言って去っていくが、ジュゼは思考を巡らせることに必死で気づいていない様子だ。
グリム「ジュゼがおかしくなったんだゾ…!?」
エース「おーい、あっちにカゴとトングあったぜー…
って、どうしたんだお前ら?」
ジュゼ「エース!俺の匂いって変かな!?
その、せい、てきな…臭いとか、してないよな!?」
エース「は!?それはねぇけど…
どうしたお前…」
ジュゼ「獣人にそう指摘された…
そうか、人間は大丈夫そうだな…となると獣人だけか…
香水か、でもあまりきつ過ぎるとダメージ受けそうな獣人もいるよな…ブツブツ」
顔を青ざめさせて悩むジュゼ。
エースは色々察してか、肩を叩く。
エース「あー…とりあえず、タルト作ってからでも遅くねぇんじゃねえか?」
ジュゼ「ん…そう、だな…
今は栗拾いに勤しもうか…」
放課後、植物園にて…。
ジュゼとグリムは栗を拾うための籠を借りるべく、植物園の管理人を探していた。
植物園内にある植物は、ジュゼにとって、見たことのない植物ばかり。
ジュゼは目を輝かせさせながら、それらに目移りさせていた。
グリム「植物園の管理人さん、見つからないんだゾ…」
ジュゼ「この植物見たことない…あれも…
…ん、わわっ」
「いって…!」
のそり…と、茂みの中から学生服の男が起き上がる。
足元を見ると、その長い尻尾を踏んでしまっていたようだ。
ジュゼ「ご、ごめん!?」
グリム「あんたが…管理人さん?
随分ガラが悪そうだゾ…」
「こちとらゆっくり昼寝してるってのに、思いっきり尻尾踏みやがって…最悪だ」
ジュゼ「申し訳ない…
管理人探しと、あと、見たことない植物に夢中で足元に気づかなかったんだ…」
「ん?…すんすん…」
すくりと立ち上がり、その獣人の男はジュゼの頭辺りに鼻を近づけてくる。
ジュゼ「な、なに…?」
怪訝な顔をするジュゼに、男はイタズラめいた顔でにやりと爆弾発言をする。
「……お前、涼しい顔して結構ヤる事ヤってんだな?」
ジュゼ「ぇ?」
「こいつぁ…入学式で魔法が使えねぇって騒いでたチビ助の匂いが、びっしりついてんな……
しかも…お前が上か」
ジュゼ「!?!?!?!?」
そんなことを言われて目を白黒させるジュゼ。
グリムは足元にいてそんなジュゼの様子にも気づかず、獣人の男を見上げて怯えている。
グリム「うぅ…なんだかわからねぇけど…
こいつに睨まれると背中の毛がゾワゾワするんだゾォ…!」
ジュゼ「ぇ…なんで、それ……」
「このレオナ様の尻尾を踏んでおいて、何もなしってっそりゃねぇよなぁ?
気持ちよく寝ていたところを起こされて機嫌が悪いんだ…歯の一本も置いてけよ」
ジュゼ「っ!?」
グリム「ジュゼ!早くずらかるんだゾ!!」
「レオナさーん!」
思いもよらない言葉を掛けられ固まっていると、小柄の獣人がレオナと呼んだ獣人の男の元まで走ってくる。
レオナ「……あ?」
「やーぱここにいた。
レオナさん、今日は補習の日ッスよ」
レオナ「はぁ…うるせぇのが来た…」
「レオナさんただでさえダブってんですから、これ以上留年したら、来年はオレと同級生ッスよ?」
レオナ「あーうるせーな、キャンキャン喚くんじゃねぇよラギー」
ラギー「オレだって言いたくって言ってるわけじゃ…ん?すんすん…」
今度はラギーと呼ばれた小柄の獣人がくんくんと鼻を鳴らし、ジュゼに詰め寄る。
ジュゼ「な、また…」
ラギー「……あんた、風呂には入ってんだろうけど…
それでもアレの匂い、するッスよ…?」
ジュゼ「えぇ!?
…そ、そんなに臭うの…」
グリム「…なんの話なんだゾ…?」
レオナ「ふんっ、今度俺の縄張りに入るときは気をつけろよ…透かし野郎」
と、レオナは去っていく。
ジュゼは顔を顰めて手を当てる。
ジュゼ「っ…なんか、当然なんだけどイヤな指摘された…」
ラギー「あー…災難でしたッスね。
まぁ、軽く香水とか振っとけばバレないんじゃないッスか〜?
そんじゃね〜」
ジュゼ「くそ…獣人の鼻がこんなに厄介だったとは…
種族か?それとも獣人共通か…?
まさか…あの世界でも、みんな優しいから言われなかっただけで…ブツブツ」
ラギーがそう言って去っていくが、ジュゼは思考を巡らせることに必死で気づいていない様子だ。
グリム「ジュゼがおかしくなったんだゾ…!?」
エース「おーい、あっちにカゴとトングあったぜー…
って、どうしたんだお前ら?」
ジュゼ「エース!俺の匂いって変かな!?
その、せい、てきな…臭いとか、してないよな!?」
エース「は!?それはねぇけど…
どうしたお前…」
ジュゼ「獣人にそう指摘された…
そうか、人間は大丈夫そうだな…となると獣人だけか…
香水か、でもあまりきつ過ぎるとダメージ受けそうな獣人もいるよな…ブツブツ」
顔を青ざめさせて悩むジュゼ。
エースは色々察してか、肩を叩く。
エース「あー…とりあえず、タルト作ってからでも遅くねぇんじゃねえか?」
ジュゼ「ん…そう、だな…
今は栗拾いに勤しもうか…」
