第一章:真紅の暴君

・翌朝…
ジェード「おはよー諸君。よく眠れたかい?」

エース「グリムとケンカして、結局談話室のソファで寝てたよ…
 つか、あの毛玉のベッドちっさすぎ!」

グリム「オレ様お手製のベッドにケチつける気か!?
 オレ様専用なんだからオレ様サイズなんだゾ!」

エース「オレ様オレ様うるせーやつだな…」

ジュゼ「うーん、昨日購買部で朝食分は買ってはいたんだけど…
 これで足りるかな…?」

ジェード「え、ジュゼくん買ってきてくれてたの!?」

ジュゼ「昨日は大変そうだったし、片付けする時の掃除用具を買うついでにね。
 はい、缶詰。ツナ缶もあるよ」

グリム「やりー!ツナ缶ゲットだゾー!」

ジェード「冷蔵庫は早めに欲しいところだね。
 学園長にお願いしておこうか」


すると、ドンドン、と扉を叩く音がする。


エース「んげ、振動で埃落ちてくる!飯に入る!!」

グリム「何してんだゾ!
 おいジェード、はやく止めてこい!」

ジェード「は い ?」

グリム「と、止めてきてほしいんだゾ…」

ジェード「はいはい…
 今開けるねー」


玄関に向かうと、デュースがいた。


デュース「おはよう、ジェード。
 ここにエースはいるか?」

ジェード「いるよ、今飯食ってるところ。
 デュース、うちまだボロ屋で掃除終わってないから、あんまり強く扉を叩くと埃が…」

デュース「あ、そうだったのか…すまない」


デュースが談話室へ行くと、エースが怪訝な顔をする。


エース「げ、デュース…」

デュース「やっぱりここにいたか…
 寮内で、お前が寮長のタルトを食ったって話で持ちきりだぞ」

ジェード「わーちょー有名人じゃん、エースくん」

エース「そんな人気いらねーよ。
 で?寮長の機嫌は?」

デュース「少しイライラしてた程度だな。
 起床時間に起きてこなかった寮生三人が首を跳ねられていた」

エース「めっちゃ不機嫌じゃねーか!!」

ジュゼ「とりあえず、謝ってきたほうが先決じゃないか?」

エース「はぁ…それもそうか…
 なぁ、ジェード…」

ジェード「なに…?
 …え、おれ付いて行かないよ?」

エース「えー、おーねーがーいー!」

ジェード「嫌だよ!ジュゼ絡みじゃないし!
 自業自得だし!君の寮の話だろ!!」

エース「オレの首の話だよ!!」

グリム「なーなー、他の寮ってどんな感じなんだ?」

ジュゼ「…あ、俺もそれ気になる」

ジェード「え、気になっちゃうの?」

エース「…見に来るか?」

グリム「行く!」

ジュゼ「行く!」

ジェード「しょーがねーなー!」

エース「おっまえほんっと手のひら返すのはえーな…」



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