小話 プロローグ≫第一章

・式典服ジュゼ
リリア「ようこそディアソムニア寮へ!
 と言っても、おぬしはすぐここを去るんじゃがな!」

ジュゼ「す、すみません…」

リリア「よいよい。とりあえずおぬし用に届いている荷物を取りに行こうではないか」

ジュゼ「俺用…俺、異世界から来たのに…?」

リリア「新入生分の諸々の荷物があってだな…
 転寮するにしたって、制服等は必要であろう。
 マジカルペンは…転寮先がオンボロ寮故、そのままでもよいか。
 これを持ってゆくが良い。あとは…」

マレウス「リリア、ここにいるのか…?
 …む?」

リリア「マレウス!おぬしどこに行っておった!
 今日は入学式だと伝えておったであろう!」

マレウス「………忘れていた」

リリア「全くおぬしは…
 ディアソムニア寮長としての示しがつかぬであろう…お?」

ジュゼ「……角?龍族…?」

マレウス「?………」

リリア「ん?あぁ…
 たしかに姿なら、あのジェードの見せた黒龍と似た角を持つな。
 しかし、残念じゃがマレウスは妖精族であって…」

マレウス「ほう…其方、見た目は偽っておるが僕と似た雰囲気を感じる…が、元は人の子か。
 色々あったのだな…ふむ、面白い…
 気に入った。学年は違えど呼び捨てで構わんぞ」

ジュゼ「ん、よろしく、マレウス!」

リリア「よもや、ここで新たな友情が育まれようとは…!
 あ、しかし、マレウスは妖精族の王子であるからのぉ…
 人前では、一応敬ってやってくれ」

ジュゼ「わかった…
 リリア先輩の前ではいい?」

リリア「うむ、ワシの前では気にするでない。
 むしろ存分、仲良くしてやってくれ」

ジュゼ「はい!」

クロウリー「ジュゼさーん、そろそろオンボロ寮へ向かいませんかー?」

ジュゼ「あ、ジェードのところに戻らないと…
 今度はジェードも連れてくるな」

マレウス「ああ、待っているぞ」



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