救出後!
ヤタノワスレイヌとの邂逅時、オッチンはその獣に痛く憧れを抱いた。
特にあの空を飛ぶ姿。
犬が空を飛ぶ。
僕も、空を飛べる…?
オッチン『姉さんどう思いますか!!』
モス『…私はお前さんの姉さんじゃないし、空を飛べるかなんぞ知らんぞ』
オッチン『でもほら!僕ならこの耳で飛べそう!』
モス『あやつはもっと、大きな耳をしていたのだろう?
その耳では飛ぶにゃ難しいさ』
オッチン『そっかぁ…
…じゃあヤタノワスレイヌに聞いてみよう!』
モス『は?お前さんなんと…』
オッチン『わからないことは本人に聞けってエルマも言ってた!
ならワスレイヌに聞くのが一番!』
モス『だが、やつの行方なんて分かるはずが…』
オッチン『僕、鼻が利くからわかるよ!』
モス『よりにもよって接触してる本犬だったわ…』
オッチンはレスキューキャンプから離れ、ヤタノワスレイヌを探しに行く。
その後ろをモスもついてくる。
オッチン『ワスレイヌー!どこー!』
モス『奴は別にその名ではないだろう。
それはれすきゅーたいの人間がつけた名だからな』
オッチン『そっか!僕らあの子の名前知らないのか!
…ところで姉さん、なんでついてくるの?』
モス『お前にもしもがあったら、れすきゅーたいのやつらはさぞ戸惑うだろう。
それはオリマーも喜びはしなかろう』
オッチン『そっか!ありがとう姉さん!』
モス『だから私はお前さんの…はぁ…もういいか』
トコトコと、追憶の原生林に到着し、ヤタノワスレイヌの匂いを追う。
オッチン『こっちだ!』
モス『…生物たちが集まっている…
あまり匂いに気を取られるなよ』
オッチン『原生生物がいるの?わかった!』
匂いを追っていくと、あの大きな岩のある洞窟前についた。
オッチン『ここ!ルーイ見つけたとこ!』
モス『あぁ、あの坊主の…』
オッチン『そういえば、なんでルーイのこと助けてたの?』
モス『私ゃ上に立ってくれるものがいればいいだけさ。
オリマーも最初は良かったけれど…葉っぱ人だったかい?あれになってからは、行動が単純になってしまった。
あのまま死んじまうよりはと、ピクミンたちの手を借りたが…まぁ結果的に元に戻れたことは嬉しかったねぇ。
ルーイは…まぁまぁ良いリーダーだったよ。
少し私らの扱いに愛情はなかったがな』
オッチン『ふーん…
ここからワスレイヌのいるところに行けるかな?』
モス『聞いておいて興味を無くすんじゃないよ。
…おや?』
『何をしとろうが、ごんなどこで』
嗄れた声、振り返るとヤタノワスレイヌがそこにいた。
オッチン『ワスレイヌ!探してた!』
ワスレイヌ『お主、坊主を連れて行った輩か!
今更なんのようじゃ!』
オッチン『お空の飛び方おしえて!』
ワスレイヌ『はぁ?』
モス『お前さんの技を見て、真似をしたくなったそうだよ』
ワスレイヌ『お、おう…そうか…』
オッチン『僕の耳なら飛べると思うんだ!』
ワスレイヌ『…無邪気なやっちゃな…
文句の一つや二つ云うてやろうかと思っちょったのに…』
オッチン『そだ!やみつきボーンあげる!
おやつに隠してたけど、お礼はモノがいいってエルマ言ってた!』
モス『あの隊長さん、そんなことも言ってたのかい…』
ワスレイヌ『これはこれは…うまそうな骨じゃのぉ…
よし、お主が空を飛べるようになるか、ちと鍛えてやるか』
オッチン『やったー!』
モス『私はここで見ておくよ。
そもそも、空を飛べるような耳でもないしね…』
…一方、ベースキャンプでは…。
シェパード「オッチンがいなくなったー!!」
ポメ「んぁ…隊長がなんか騒いでる?」
ルーイ「うぅ…寝てたのに…」
コリー「お休みのところすみません。
オッチンを見かけませんでしたか?」
ポメ「私たち、ここでゆっくりしてたんで見かけてないですよ…
えっと…ピクミンたちに聞いてみます?」
コリー「お願いします!」
ルーイ「リヤ…」
ポメ「すぐ戻るから…」
オリマー「君たちも探しているのかい?」
ポメ「オリマーさん?」
オリマー「実は私も、モスを探しているんだ。
最後にブラッシングをしてあげようと思っていたんだが…」
ポメ「犬達が消えた…?
あ、ぴんきぃ!カモン!」
ぴんきぃ「ぴんっ!ぴぴぃ〜?」
ポメ「オッチンとモスを見なかった?
ベースキャンプに居ないみたいなんだ」
ぴんきぃ「ぴんきぃ!
ぴぃぴ〜!」
ポメ「知ってるっぽいな」
オリマー「本当かい?」
ポメ「ベースキャンプを出ていくところを見かけたそうです。
どこいったまではわかる?」
ぴんきぃ「ぴぃ…」
ポメ「そう…ありがとう、そこまでわかったら十分だよ。
ぴんきぃが追憶の原生林まで行くのは見たけどそれ以上は追わなかったそうで…
あそこはマリグモが多いから、1匹でうっかり近寄りたくないって…」
オリマー「追憶の原生林…なんでまた…」
シェパード「ポメ!情報は何かあったか?」
ポメ「オッチンたちは追憶の原生林へ向かったそうです!
私が向かいましょうか?」
シェパード「すまない、そうしてくれると助かる」
コリー「一人で探索することになりますが、大丈夫でしょうか…?」
ポメ「地形はあらかた把握してるし、ピクミンたちもついてくるでしょう。大丈夫です!」
シェパード「わかった。ビーグル号に乗って、オッチンたちを探してきてくれ!」
ポメ「アイ・コピー!」
…オッチンたちの向かった追憶の原生林。
ふと、オッチンのセンサーがGPADに映る。
ポメ「これは…王の穴の前か…?」
王の穴に向かう最中、がさりと茂みからモスが出てくる。
ポメ「モス!どこ行ってたの!」
モス「わん!」
ポメ「オリマーさん、心配してるよ?
ところで、オッチンはどこに…」
ふと、モスは黙って空を見上げる。
釣られて見上げると、そこにはヤタノワスレイヌと共に飛んでるオッチンの姿が…。
コリー・シェパード『えええええ!!!???』
オリマー『飛んでるね…オッチンが…』
ポメ「いや、ヤタノワスレイヌがいることも驚きだけど、なんでオッチンと一緒にいるんだ…?」
モス「わん!!」
モスが吠えると、二人がこちらに気づく。
オッチン「わんわん!!」
可愛らしい声をあげて、オッチンがこちらに飛び込んでくる。
ポメ「わぁ!?くふ、よしよし…
そんな大きな図体でよく飛べたね、オッチン」
オッチン「わんわん!」
のすのす、音がする。
ヤタノワスレイヌが近づいてくる。
シェパード『ポメ、気をつけろ…
ヤタノワスレイヌが近づいてきている…』
ポメ「大丈夫ですよ。
こんにちは。オッチンに空の飛び方を教えてくれたの?」
ワスレイヌ「…ふんっ」
ポメ「どうやら、オッチンがせがんだようだね…
お前、あの戦闘の時、目を輝かせてたけどそういうこと?」
コリー『いや…ヤタノワスレイヌとの戦闘の時はポメさんもいちいち驚いていましたよね…?』
ポメ「だって四属性使ってくるなんてすごくないですか!?オマケに飛ぶんですよ!!
ルーイが仲間にしたがったのも頷ける強さじゃないの!!」
ワスレイヌ「…ばう…」
オリマー『うん?今、ルーイくんの名前に反応したか?』
ポメ「…もしかして、ルーイに会いたいの?」
ワスレイヌ「ばう!」
ポメ「…君はルーイに優しくしてくれたんだね、ありがとう。
…先輩、この子、ベースキャンプにつれてきてもいいですか?」
シェパード『正気か!?』
コリー『だ、大丈夫なのでしょうか…?』
ポメ「あの時はルーイを連れて行かれたくない一心で戦いを挑んでいたみたいです。
でも、私は彼と和解していますし、ルーイの言うことを聞くのなら、ベースキャンプへの攻撃は行わないと思います」
オリマー『そうだね。きっと彼も喜ぶことだろう』
シェパード『…二人が言うのなら許可しよう。
ヤタノワスレイヌを連れてベースキャンプへ帰ってきてくれ』
ポメ「アイ・コピー。
一緒に行こう、ルーイが待ってるよ」
ワスレイヌ「…ばう!」
ベースキャンプへ帰投。
ルーイは相変わらず、丘の上でのんびりとしていた。
ルーイ「……ん?」
ビーグル号が帰ってきた、ポメたちも帰ってきたのだろうか?
着陸拠点に目を向けると、そこに大きな犬がいた。
ルーイ「え…」
ポメ「あ、ルーイ!お客さんだよ〜!」
ワスレイヌ「ばう!!」
ルーイ「え、いや…わぁ〜!!」
ヤタノワスレイヌが、ルーイに飛びかかってベロベロしている。
オリマー「随分懐かれているな!」
ルーイ「ぅ…なんでここに?」
ポメ「君に会いたがってたから連れてきた!」
ルーイ「えぇ…」
ワスレイヌ「ばうばう!」
ルーイ「ん…」
ポメ「お前どうやってこいつ懐かせたんだよ?
多分そうそう懐くような子じゃないよ?」
ルーイ「わかんない、エサあげたら懐いた」
ポメ「お、大方この子にとっていいエサだったんだろうね…
…そういや、名前つけてるの?」
ルーイ「…イヌ」
ポメ「…もうちょっと考えよっか?」
ルーイ「えー…じゃあ、ヤタ?」
ポメ「それオリマーさんやダルメッシュさんがつけた…
まぁ、君がいいならいいか」
オッチン「わんわん!」
一方、向こうでは、自慢げに飛び回るオッチンに歓声を上げるシェパード、並びにレスキュー隊一行がいた。
シェパード「わぁ!オッチン!
お前、そんな飛べるようになって…!!」
ポメ「いやあれに至ってはどうなってんだよ…!
遺伝子的奇跡にしたって無理があるって!!」
オッチン『すごいでしょ!これで羽ピクミンにも負けないぞぉ!』
モス『お前さん、それでモノ持てるのかい?』
オッチン『……少なくとも、ハゲダマグモ1匹で倒せる!』
モス『それ以上最強になってどうするんだい…?』
ヤタ『坊主、元気そうでなによりじゃ』
モス『まさか、アンタもここまでついてくるとはね…
そんなにこいつが気に入ったのかい?』
ヤタ『人に久々に会って、懐かしゅうなっただけじゃわい。
ま、こんなにも人がおるとは思わなんだがな』
モス『彼らは別の星から来た。
もうすぐ帰るそうだよ』
ヤタ『そうか…また寂しくなるのぉ…』
ルーイ「……」
ルーイがヤタに触れる。
ルーイを見つめると、ルーイはヤタを撫でながら言う。
ルーイ「…また会える」
ヤタ『坊主…そりゃ本当かい?』
ルーイ「リヤがまた来る。俺も来るから…」
ヤタ『…そうか、嬉しいぞ、坊主…』
ヤタがルーイに甘え声を出している。
それをポメは、安心したように見ていた。
─────────────────────
・オッチン
ポメの相棒犬
ポメを守らなきゃとどんどん鍛えて強くなっていった結果、今では走る弾丸。
すべてをトッシンでなぎ倒す破壊神と化している。
でもポメやレスキュー隊の前ではかわいいオッチンなのである。
特にあの空を飛ぶ姿。
犬が空を飛ぶ。
僕も、空を飛べる…?
オッチン『姉さんどう思いますか!!』
モス『…私はお前さんの姉さんじゃないし、空を飛べるかなんぞ知らんぞ』
オッチン『でもほら!僕ならこの耳で飛べそう!』
モス『あやつはもっと、大きな耳をしていたのだろう?
その耳では飛ぶにゃ難しいさ』
オッチン『そっかぁ…
…じゃあヤタノワスレイヌに聞いてみよう!』
モス『は?お前さんなんと…』
オッチン『わからないことは本人に聞けってエルマも言ってた!
ならワスレイヌに聞くのが一番!』
モス『だが、やつの行方なんて分かるはずが…』
オッチン『僕、鼻が利くからわかるよ!』
モス『よりにもよって接触してる本犬だったわ…』
オッチンはレスキューキャンプから離れ、ヤタノワスレイヌを探しに行く。
その後ろをモスもついてくる。
オッチン『ワスレイヌー!どこー!』
モス『奴は別にその名ではないだろう。
それはれすきゅーたいの人間がつけた名だからな』
オッチン『そっか!僕らあの子の名前知らないのか!
…ところで姉さん、なんでついてくるの?』
モス『お前にもしもがあったら、れすきゅーたいのやつらはさぞ戸惑うだろう。
それはオリマーも喜びはしなかろう』
オッチン『そっか!ありがとう姉さん!』
モス『だから私はお前さんの…はぁ…もういいか』
トコトコと、追憶の原生林に到着し、ヤタノワスレイヌの匂いを追う。
オッチン『こっちだ!』
モス『…生物たちが集まっている…
あまり匂いに気を取られるなよ』
オッチン『原生生物がいるの?わかった!』
匂いを追っていくと、あの大きな岩のある洞窟前についた。
オッチン『ここ!ルーイ見つけたとこ!』
モス『あぁ、あの坊主の…』
オッチン『そういえば、なんでルーイのこと助けてたの?』
モス『私ゃ上に立ってくれるものがいればいいだけさ。
オリマーも最初は良かったけれど…葉っぱ人だったかい?あれになってからは、行動が単純になってしまった。
あのまま死んじまうよりはと、ピクミンたちの手を借りたが…まぁ結果的に元に戻れたことは嬉しかったねぇ。
ルーイは…まぁまぁ良いリーダーだったよ。
少し私らの扱いに愛情はなかったがな』
オッチン『ふーん…
ここからワスレイヌのいるところに行けるかな?』
モス『聞いておいて興味を無くすんじゃないよ。
…おや?』
『何をしとろうが、ごんなどこで』
嗄れた声、振り返るとヤタノワスレイヌがそこにいた。
オッチン『ワスレイヌ!探してた!』
ワスレイヌ『お主、坊主を連れて行った輩か!
今更なんのようじゃ!』
オッチン『お空の飛び方おしえて!』
ワスレイヌ『はぁ?』
モス『お前さんの技を見て、真似をしたくなったそうだよ』
ワスレイヌ『お、おう…そうか…』
オッチン『僕の耳なら飛べると思うんだ!』
ワスレイヌ『…無邪気なやっちゃな…
文句の一つや二つ云うてやろうかと思っちょったのに…』
オッチン『そだ!やみつきボーンあげる!
おやつに隠してたけど、お礼はモノがいいってエルマ言ってた!』
モス『あの隊長さん、そんなことも言ってたのかい…』
ワスレイヌ『これはこれは…うまそうな骨じゃのぉ…
よし、お主が空を飛べるようになるか、ちと鍛えてやるか』
オッチン『やったー!』
モス『私はここで見ておくよ。
そもそも、空を飛べるような耳でもないしね…』
…一方、ベースキャンプでは…。
シェパード「オッチンがいなくなったー!!」
ポメ「んぁ…隊長がなんか騒いでる?」
ルーイ「うぅ…寝てたのに…」
コリー「お休みのところすみません。
オッチンを見かけませんでしたか?」
ポメ「私たち、ここでゆっくりしてたんで見かけてないですよ…
えっと…ピクミンたちに聞いてみます?」
コリー「お願いします!」
ルーイ「リヤ…」
ポメ「すぐ戻るから…」
オリマー「君たちも探しているのかい?」
ポメ「オリマーさん?」
オリマー「実は私も、モスを探しているんだ。
最後にブラッシングをしてあげようと思っていたんだが…」
ポメ「犬達が消えた…?
あ、ぴんきぃ!カモン!」
ぴんきぃ「ぴんっ!ぴぴぃ〜?」
ポメ「オッチンとモスを見なかった?
ベースキャンプに居ないみたいなんだ」
ぴんきぃ「ぴんきぃ!
ぴぃぴ〜!」
ポメ「知ってるっぽいな」
オリマー「本当かい?」
ポメ「ベースキャンプを出ていくところを見かけたそうです。
どこいったまではわかる?」
ぴんきぃ「ぴぃ…」
ポメ「そう…ありがとう、そこまでわかったら十分だよ。
ぴんきぃが追憶の原生林まで行くのは見たけどそれ以上は追わなかったそうで…
あそこはマリグモが多いから、1匹でうっかり近寄りたくないって…」
オリマー「追憶の原生林…なんでまた…」
シェパード「ポメ!情報は何かあったか?」
ポメ「オッチンたちは追憶の原生林へ向かったそうです!
私が向かいましょうか?」
シェパード「すまない、そうしてくれると助かる」
コリー「一人で探索することになりますが、大丈夫でしょうか…?」
ポメ「地形はあらかた把握してるし、ピクミンたちもついてくるでしょう。大丈夫です!」
シェパード「わかった。ビーグル号に乗って、オッチンたちを探してきてくれ!」
ポメ「アイ・コピー!」
…オッチンたちの向かった追憶の原生林。
ふと、オッチンのセンサーがGPADに映る。
ポメ「これは…王の穴の前か…?」
王の穴に向かう最中、がさりと茂みからモスが出てくる。
ポメ「モス!どこ行ってたの!」
モス「わん!」
ポメ「オリマーさん、心配してるよ?
ところで、オッチンはどこに…」
ふと、モスは黙って空を見上げる。
釣られて見上げると、そこにはヤタノワスレイヌと共に飛んでるオッチンの姿が…。
コリー・シェパード『えええええ!!!???』
オリマー『飛んでるね…オッチンが…』
ポメ「いや、ヤタノワスレイヌがいることも驚きだけど、なんでオッチンと一緒にいるんだ…?」
モス「わん!!」
モスが吠えると、二人がこちらに気づく。
オッチン「わんわん!!」
可愛らしい声をあげて、オッチンがこちらに飛び込んでくる。
ポメ「わぁ!?くふ、よしよし…
そんな大きな図体でよく飛べたね、オッチン」
オッチン「わんわん!」
のすのす、音がする。
ヤタノワスレイヌが近づいてくる。
シェパード『ポメ、気をつけろ…
ヤタノワスレイヌが近づいてきている…』
ポメ「大丈夫ですよ。
こんにちは。オッチンに空の飛び方を教えてくれたの?」
ワスレイヌ「…ふんっ」
ポメ「どうやら、オッチンがせがんだようだね…
お前、あの戦闘の時、目を輝かせてたけどそういうこと?」
コリー『いや…ヤタノワスレイヌとの戦闘の時はポメさんもいちいち驚いていましたよね…?』
ポメ「だって四属性使ってくるなんてすごくないですか!?オマケに飛ぶんですよ!!
ルーイが仲間にしたがったのも頷ける強さじゃないの!!」
ワスレイヌ「…ばう…」
オリマー『うん?今、ルーイくんの名前に反応したか?』
ポメ「…もしかして、ルーイに会いたいの?」
ワスレイヌ「ばう!」
ポメ「…君はルーイに優しくしてくれたんだね、ありがとう。
…先輩、この子、ベースキャンプにつれてきてもいいですか?」
シェパード『正気か!?』
コリー『だ、大丈夫なのでしょうか…?』
ポメ「あの時はルーイを連れて行かれたくない一心で戦いを挑んでいたみたいです。
でも、私は彼と和解していますし、ルーイの言うことを聞くのなら、ベースキャンプへの攻撃は行わないと思います」
オリマー『そうだね。きっと彼も喜ぶことだろう』
シェパード『…二人が言うのなら許可しよう。
ヤタノワスレイヌを連れてベースキャンプへ帰ってきてくれ』
ポメ「アイ・コピー。
一緒に行こう、ルーイが待ってるよ」
ワスレイヌ「…ばう!」
ベースキャンプへ帰投。
ルーイは相変わらず、丘の上でのんびりとしていた。
ルーイ「……ん?」
ビーグル号が帰ってきた、ポメたちも帰ってきたのだろうか?
着陸拠点に目を向けると、そこに大きな犬がいた。
ルーイ「え…」
ポメ「あ、ルーイ!お客さんだよ〜!」
ワスレイヌ「ばう!!」
ルーイ「え、いや…わぁ〜!!」
ヤタノワスレイヌが、ルーイに飛びかかってベロベロしている。
オリマー「随分懐かれているな!」
ルーイ「ぅ…なんでここに?」
ポメ「君に会いたがってたから連れてきた!」
ルーイ「えぇ…」
ワスレイヌ「ばうばう!」
ルーイ「ん…」
ポメ「お前どうやってこいつ懐かせたんだよ?
多分そうそう懐くような子じゃないよ?」
ルーイ「わかんない、エサあげたら懐いた」
ポメ「お、大方この子にとっていいエサだったんだろうね…
…そういや、名前つけてるの?」
ルーイ「…イヌ」
ポメ「…もうちょっと考えよっか?」
ルーイ「えー…じゃあ、ヤタ?」
ポメ「それオリマーさんやダルメッシュさんがつけた…
まぁ、君がいいならいいか」
オッチン「わんわん!」
一方、向こうでは、自慢げに飛び回るオッチンに歓声を上げるシェパード、並びにレスキュー隊一行がいた。
シェパード「わぁ!オッチン!
お前、そんな飛べるようになって…!!」
ポメ「いやあれに至ってはどうなってんだよ…!
遺伝子的奇跡にしたって無理があるって!!」
オッチン『すごいでしょ!これで羽ピクミンにも負けないぞぉ!』
モス『お前さん、それでモノ持てるのかい?』
オッチン『……少なくとも、ハゲダマグモ1匹で倒せる!』
モス『それ以上最強になってどうするんだい…?』
ヤタ『坊主、元気そうでなによりじゃ』
モス『まさか、アンタもここまでついてくるとはね…
そんなにこいつが気に入ったのかい?』
ヤタ『人に久々に会って、懐かしゅうなっただけじゃわい。
ま、こんなにも人がおるとは思わなんだがな』
モス『彼らは別の星から来た。
もうすぐ帰るそうだよ』
ヤタ『そうか…また寂しくなるのぉ…』
ルーイ「……」
ルーイがヤタに触れる。
ルーイを見つめると、ルーイはヤタを撫でながら言う。
ルーイ「…また会える」
ヤタ『坊主…そりゃ本当かい?』
ルーイ「リヤがまた来る。俺も来るから…」
ヤタ『…そうか、嬉しいぞ、坊主…』
ヤタがルーイに甘え声を出している。
それをポメは、安心したように見ていた。
─────────────────────
・オッチン
ポメの相棒犬
ポメを守らなきゃとどんどん鍛えて強くなっていった結果、今では走る弾丸。
すべてをトッシンでなぎ倒す破壊神と化している。
でもポメやレスキュー隊の前ではかわいいオッチンなのである。
