OW

揺れるの続き
ただヤってるだけ


 煮えているみたいに身体が熱い。遠慮がちに伸ばされた腕は気付けば背中に回されていて、微かに立てられる爪がかりかりと肌を削っていた。
「あ、あぁっ……」
 控えめに、それでも艶のある声を上げながら、彼は目の前でよがっている。ふーっふーっと荒い息遣いに、声を我慢しなくてもいいのに、なんて思いながらぬかるんだそこから指を引き抜いた。
 首まで赤く色付いた彼はびくりと身体を跳ねさせると己を落ち着かせるように息を吐く。
「で、はじめてなんだっけ?その割りに結構感じてるみたいだけど」
「はーっ、ぁっ……言わせんなっ……!自分で、少しだけ触ったことあるけん……」
「何それ、えろ」
 更に赤みの増した首筋に噛み付いて、それこそはじめてのキスマークなんてつけてしまったりしながら囁く。
「誰を想像しながら?」
「っ、う~……お前の、こと」
 なんだこの生き物、可愛いかよ。引き締まった身体を窪みに沿いながら撫でて、気分を高めていく。小ぶりな胸の突起を指の腹で優しく撫でれば、彼はきゅっと目を瞑った。
 曰く、ここはすぐには感じないと言うがどうなんだろうか。ネットの記事を反芻しながら凹みを指先でかりかりと擦る。
「なんか、へんなかんじ」
「こっちは触ったことない?」
「んっ、一々聞くなって」
「どうなんだ?」
「……ない」
 恥ずかしそうに否定をする彼の頬にキスを落として「じゃあちょっとずつ覚えていこう」なんて囁けば、ふいっと視線を逸らしてしまった。嫌がったりしていないのを良いことに、自販機で買ったローションを手に取ると、胸に垂らす。
「ひっ」
「冷たかったか?ごめん」
「ん、大丈夫」
 胸全体をマッサージをするみたいに指で筋肉を刺激して、ゆっくり解していく。気持ち良さそうに細められた瞳に満足しながら、少し硬さの増した突起を摘まめば、彼はあっと短く鳴いた。
「ミズキ、可愛い」
「はっ?なんだよ急にっ」
「思ったことそのまま言っただけ」
 そうして、痛くないように力加減に気を付けながら胸の突起を苛めてやる。ふるりと身体を震わせるのが可愛くて、首筋にそって跡を残していく。
「んんっ、ウーヤン、も、そこいいから」
「痛いか?」
「ちが、……腹が切ないけん。早よ挿入れて欲しい」
 伏し目がちに俺の方を見ながら彼は言う。なんだそれ、なんだそれ!半ば衝動的に唇にキスを落とす。薄く開かれた口の隙間に舌を差し込んで、見様見真似のキスをした。差し出された舌を絡めて、どうしていいかもわからないのに夢中でしゃぶりつく。
 可愛くて可愛くて、イチモツが痛いくらいだった。こんなに何かに興奮をしたのははじめてかもしれない。
「はぁ、ミズキ」
 離れて名前を呼ぶと、不慣れにゴムの袋を破く。付け方は辛うじて知ってるけど、手際は決して良くはないから。破らないように気を付けて装着する。
「ウーヤン」
「辛かったら言えよ?」
 こくりと彼が頷く。腰を掴んでいきり勃った陰茎をゆっくり孔に埋めていく。ちゃんと慣らしたから、切れることなくするすると飲み込まれていくそれに、鼻血が出そうなくらい興奮してしょうがない。
 で、どうするんだっけ。激しく動かすよりゆっくり馴染ませたほうがいいんだっけか。ネットの情報を逆上せた頭で思い出しながら、絡み付く肉癖を掻き分ける。
 いや、これ無理だな。良すぎる。歯を食い縛って持ちこたえるけど、あまり長くは持たなそうだった。
「っ、く……」
「はぁっ、あぁっ!」
 良いところに当たったのか、ナカの締まりが良くなる。膨らんだそこをぐっと押し込めば、彼は手で口を押さえてしまった。
 声、聞きたいんだけどな。
「声、聞かせてくれない?」
「嫌だっ、ふうっ、萎えるかも知れんから」
「大丈夫だって。むしろ聞きたいし」
 そう甘く囁いてやれば、彼は恐る恐る手を外す。そうして控え目に出された喘ぎ声に、酷く興奮した。
「ミズキ、可愛い」
「あぐっ、うあっ!んっ……ばかっ」
 耳に舌を這わせて、腰を打ち付ける。最初は控え目に、でもすぐに制御出来なくなって、夢中で目の前の肉を味わい尽くす。
「ふっ、……っ!」
「あぁっ……んんっ!まっ、あっ、!」
 血が煮えているかのように熱い。ふつ、と何かが切れたような音がして、たらりと鼻から液体が流れ落ちる。
 ぽたぽたと彼の腹に赤い色が飛び散って、そこで漸く鼻血が出ているのだと気付いた。
「おま、お前!血ぃ出てるって!」
「知らねぇ」
「あ、ぅ!止まれ!」
「止まれるわけないだろっ」
 そりゃそうだ。こんな中途半端なところで止まれるわけない。血が出ていようがなんだろうが、腰は止まらない。なんなら、ミズキの腹を汚す血を見て更に興奮しているまである。
「ばかっ、あ゛ぁっ!」
 気持ち良さそうに反り返る身体を押さえ込んで、仕上げと言わんばかりに彼の陰茎を扱く。瞬間、ナカが精を搾り取らんと収縮する。
「んあっ、う゛っ、どっちもはっ、あ゛ぁっ!」
「でも後ろだけじゃイけないだろ」
「そうだけどっ、頭おかしくなるっ」
「なっちまえよ」
「っ、」
 吹き込むように囁けば分かりやすく締まった後孔に、にんまりとほくそ笑む。
 ミズキはこう言うのが好きなのか。意外かも。
 イキそうになるのをなんとか耐えながら追い詰めていけば、彼は身体を震わせて「イキそう」と呟いた。
「イっていいぜ?」
「ん゛っ、耳元で喋んなっ」
「嘘つき、こんなに締め付けてるのに」
「ぐぅ、良くなんかっ、あぁっ!」
 限界が近いのか彼の太股がびくびく震える。そうして、一際大きく身体を跳ねさせると、陰茎からびゅくびゅくと精を吐き出した。
「っーーーーー!」
 声にならない声を上げながら感じ入る彼にぴったりと身体をくっつけて、最奥に精を吐きかける。その刺激にすら感じるのか、ナカがきゅうきゅう絡みついてきた。
「ミズキっ、好きだ」
「っ、おれもっ、す、き!」
 ぜえぜえと肩で息をしながら余韻に浸る。ゆっくり引き抜けば、ぽっかり空いた後孔から間を置いてとろとろと白濁が流れ落ちる。
 あまりのエロさに茎付けになっていると、けだるそうなミズキがベッドサイドに手を伸ばした。
「はぁっ、っ……鼻血止めろ、ばか」
「謝謝」
 ティッシュペーパーを受け取って、鼻に詰める。その間も、くぱくぱと誘うように開閉する孔から目が離せない。
「ミズキ、」
「鼻血止まったら、またすればいいだろ」
「!」
 いいのか!?本当に!?いや、でもここでがっついたら格好悪いか?
「表情に全部出てんぞ」
「マジか」
「マジ」
 そんな分かりやすかったか、なんて少しへこみながらもつられて笑う。
「俺は逃げないから」
「でも、無理させたくない」
「……言わせんな」
 近付いてきた彼の顔。ちゅっと唇に吸い付いた後、耳元で「まだ足りないけん」と小さく小さく囁かれて、瞬間頭にかっと血が上る。
「ミズキ!」
「だーもう!早く血ぃ止めろっての!」
 がばっと抱き締めて、彼の首筋に噛み付く。びくんと身体を強張らせた彼の後孔に、再び勃ち上がった陰茎を擦り付ける。
「止まった!止まったから!」
「んなすぐ止まるわけねぇだろばか!」
 控え目に飛んできた拳を身体に受けながら、それでもこんな風に誘われて止まるわけにもいかず、ぐちっと音を立てて陰茎を差し込んだのだった。
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