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※ふた×改造カント


「エムレ、ちょっと……」
「……ああ」
 伏し目がちにフレイに名前を呼ばれて、目的を察した。ああ、またあれか。気乗りはしない。それでも彼女のためになるならと、後を追いかける。たどり着いた部屋の一室。真ん中にはベッドが一つ。そこに手をついて、彼女の方を見る。申し訳なさそうな顔。そんな顔をさせたい訳じゃないのに。まぁ、本意ではないのだろうから仕方ない。
 近付いて来た彼女の股間には、恐ろしいくらい反り勃った男性器がついていた。彼女は確かに女性だ。でも、今では下半身に男性器がついている。何故だかは聞けないでいる。詳しくは聞いてはいけない気がしたからだ。
 ひょんなことからその秘密を知ってしまった俺は、彼女の強すぎる性欲を慰めるのを手伝っている。
「ごめんなさい。こんなことばかり頼んでしまって……」
「いや、いいんだ。君の役に立てるなら、なんでも」
 フレイは今にも死んでしまいそうな顔で前を寛げると、こぼれ落ちるように不釣り合いなそれが空気中に露出した。
 男の俺から見ても立派なそれを手に取って、その頂にキスを落とす。ごくりと生唾を飲み込む音が部屋に響く。フレイの顔を見上げながら、微かに震える剛直を口内に迎え入れると、そのまましゃぶりついた。
「っ!」
 慣れた手つきで、いつものように処理をする。裏スジを舌で刺激しながら出し入れを繰り返し、入りきらない部分は指で扱いてやる。口の中に青臭い独特な風味が広がるが、嫌ではなかった。それは彼女であるからであって、そうでなければ人のモノなんてとてもじゃないが口になんて出来ない。
 そう、俺は彼女を好いている。だからこそ、こうして性処理を受け入れた。恐らく彼女も……いや、これはただの願望だな。
「……エムレ」 
 やや遅漏の気のある彼女は顔を歪めると、俺の名を呼んだ。そう、俺はエムレだ。まだ大丈夫、ここにいる。
 彼女の手が控えめに俺の頭を撫でる。それだけで救われる気がした。
 滲み出る先走りを飲み下し、喉の奥限界まで剛直を咥え込むと、搾り取るように締め上げる。苦しいけれど、こうすると悦ぶのを知っているから。早く楽になって欲しい一心で、奉仕を繰り返した。
「ん、ぐぅっ……ごっ、ふっ」
「はぁっ」
 震える内腿に、彼女の限界が近いことを察する。仕上げと言わんばかりにじゅるじゅると吸い付けば、彼女は喉の奥に叩きつけるように精を吐き出した。
「ごふっ、ぐっ……ん゛、んっ……」
 噎せないように気をつけて、ゆっくり飲み下していく。が、いかんせん量が多い。飲みきれなかった精がだらだらと口の端からこぼれ落ちて、床を汚していく。
 なんとか口の中のそれを飲み干すと、そのまま陰茎を離す。そうして、床にこぼれ落ちた精に顔を近付けて舐めとっていく。
「っ、そんなことしなくていいの!」
「ああ、すまない。違うんだ、その……」
 殆ど無意識にそうしていた。自分でも驚くくらい自然に。何かの間違いだと信じたいが、きっとこれも身体を改造されたことに起因するのだろう。そうでないと困る。
 身体を起こして彼女を見上げると、欲に濡れた瞳と目が合う。目の前の陰茎がまた硬さを取り戻して、反り勃っていた。
「その、こっち……使うか?」
 こっち、というのは何も肛門ではない。足を開いて股間部に付いたチャックを下ろすと、そこを彼女に見せ付ける。
 そこには男性の象徴はなく、代わりに女性器が付いていた。繰り返し受けた改造の中で、己の尊厳は完膚なきまでに破壊されたのだ。
「エムレ、こんなこと……しなくていいのよ」
「でも、そのままじゃ戻れないだろう?」
 それでも、今は君のためになる。それなら、この仕打ちだって悪くはなかったのかもしれないとすら思うのだから、不思議なものだ。
 異常だよ。こんなの。
 ベッドに腰掛けて彼女を引き寄せると、先端をぬかるんだそこに宛がう。
「ああ、そうだ。忘れていた。なぁ、これで腕を縛ってくれないか?」
 そう言って、ベッドサイドに掛けられていたタオルを手渡す。無いよりかは幾分かマシだろう。
「エムレ、嫌ならそう言って」
「違うんだ。もし何かあった時のための保険なんだ」
 嫌なんかじゃない。君のためになるのなら。
 渋々タオルを受け取った彼女は、少しそれを眺めたのち、決心が付いたのか俺の両腕を結び上げた。タオルとは思えないくらいきっちりと、だ。これなら、反射的に殴ることも出来ないだろう。
「ごめんなさい。私、貴方を傷付けてばかりいるわ」
「大丈夫さ。ほら、手早く終わらせてしまおう」
「……ええ」
 彼女の剛直が、分泌液の滲む蜜壺に擦り付けられる。その感覚に、ふるりと身体が震えた。
 最初はなんてことなかったんだ。ただ、繰り返し抱かれるうちにどんどん気持ちよさを覚えてしまった身体が、彼女を求めて止まない。
 人工的な肉を掻き分けて彼女が入ってくる。そのなんともいえない感覚に、思わず熱い息を吐く。彼女が気持ちいいと思えるように、強弱を付けて締め付ければ、小さい呻き声が聞こえてきた。
「あぁっ……ごめんなさい、ごめんなさい」
 それでも、彼女の動きが止まることはなかった。ゆっくり引き抜かれたかと思えば、奥まで一気に穿たれて目の前がちかちか明滅する。
 こんなのは不毛だ。分かっているのに、身体の震えが止まらない。腰をくねらせて、娼婦のように誘う。そんなことしか出来ない俺を、熱が焼き付くしていく。
「はぁっ、あ、あ゛ぁっ……」
 口から勝手に喘ぎ声か漏れる。聞かせたくなくて、目の前の腕に食い込んでいるタオルを噛んだ。
 切っ先が腹側の気持ちいいところを抉るように押し潰して、情けなくも果てる。それを知らない彼女は、腰を両手で押さえつけると腰を打ち付けた。
 この身体には、悪趣味なことに子宮のような物まで備わっている。子を成せるわけもないのに、わざわざ作られたそこは、ただの性感帯でしかない。子宮口を乱暴に叩かれて、噛み締めたタオルに唾液が染み込んでいく。
「ぐぅ、う゛っ!ん、んんぅ……!」
「エムレ……」
 熱っぽく名前を呼ばれ、また果てる。ぷしゅっと何かが吹き出すような音がして、驚いてそちらを見れば、腰を打ち付けられる度に性器から潮のような物まで吹いていた。
 今までこんなことなかったのに。とことん男を喜ばす為に作られているのがわかって嫌気がさす。
「う゛~~~~っ!」
 一際大きな快感の波に、全てが塗りつぶされていく。気持ちがいい。苦しくてしょうがないのに、それにすら興奮する始末で……。
「あぁっ、エムレ。ごめんなさい、出そうっ」
「っ、あ!なかに、だしてくれっ」
 ほとんど無意識に懇願する。搾り取るようにナカが収縮して、ついに彼女は決壊した。
 びゅくびゅくと肉壁に熱い精が吐きかけられていく。子宮が喜んでそれを飲んでいるのがわかる。本当に、悪趣味な身体だ。
 長い長い吐精の後、ずるりと陰茎を引き抜かれる。ふるりと身体を震わせながら、何食わぬ顔で彼女を見た。
「お疲れ様」
 気まずそうな彼女に微笑んで、繰り返し噛み付いたせいで緩くなったタオルを自分から取ると股に当てる。よし、精は落ちてこない。なら、後で処理をするとしよう。チャックを閉めて、動作に影響がないか確認する。
「またいつでも頼ってくれ。こんなことで良ければ俺がいくらでも相手になるから」
 そう言って、かくつく足を無理矢理立たせて逃げるように部屋を出た。



 そのままの足で、男子トイレに駆け込む。
 辺りに人がいないのを確認して、個室に入ると便器に座り込む。自分から股を開いて、流れ落ちて来た精を陰核を模した性感帯に塗り込めた。瞬間、快感が身体を駆け巡る。
「フレイ……フレイっ!」
 彼女の名前を呼びながら、指でナカを刺激する。申し訳ないと思いながらも、終わった後は処理等と言いながら自慰までがセットになっていた。こんなの知られたら終わる。分かっているのに、指を止めることが出来ない。
 ざりざりとした性感帯を刺激すれば、とてつもない快感が押し寄せる。目の前がちかちか明滅して、ぴんと足の先が伸びる。この浅ましい行為が気持ちよくて、舌を垂らしながら感じ入った。
「あ゛、あ゛ぁ~~~~っ!」
 酷い声が我慢できない。誰か来たらと思うと更に興奮して、二、三度腰をかくつかせると一際大きな絶頂をキメた。
「フレイ……好きだ」
 でもこんな身体、愛される訳がない。辛くて切なくて、ほろりと涙が落ちていった。

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