キョカラ
ふわりとスカートが揺れる。なんと言うか、下半身がスースーして心許ない。なんでオレがこんな目に、なんて思いながら元凶をにらみつける。
「わぁ、思った通り可愛い」
「ほんにオマエ、覚えとれよ」
「メイド服、良いですね」
着させられたのはクラシカルな黒いメイド服。バトルに負けたとかそう言うワケではない。言うことを聞いてやるなんて口を滑らせたもんだからそのまま押しきられたのだ。
「可愛い。まさか本当に着てくれるなんて!」
「クソ……もう満足したやろ?店仕舞いや」
「そんな逃がすと思います?」
逃げようとしたら腕を引っ張られて、そのままベッドに縫い付けられる。逃げられない。いや、本気で嫌がったら離してくれそやけど。オレには出来ない。ましてや、こんな嬉しそうな顔をされては余計にだ。
「キョウヤ」
「ねぇ、このまま抱いても良いですか?」
「嫌やって言ったら?」
「抱きます」
「なんやそら、変わらんやん」
コイツ、そんな抱きたいんか?オレやぞ?と驚くが、まぁそれは何時ものことか。
「ダメですか?」
「……」
その顔、反則や。なんでも言うこと聞きたなる。こうなれば、早々に諦めて身を委ねた方がいい。
「たく……ええよ」
「やったぁ!」
ロングスカートを捲りながら言えば、それこそ飛び付いてくる勢いでキスをされる。コイツ、上手くなりよって。負かされるのが嫌で、こちらも応戦するように舌を動かして絡めてやれば、濡れた瞳と目があった。
「んんっ、ちゅ……カラスバさん、可愛い」
「……せやろ?カラスバさんなぁんでも似合うねん」
何度も何度もキスをして、そうして息が上がり始めた頃。ぷちぷちと前のボタンを外す音がして、隙間から手が差し込まれた。
ふにふにと弄ぶように肌を撫でる手に、少しずつ体温が上がっていく。
「ご主人さまぁ」
「ふふ、可愛い。俺がご主人様なんです?」
「そっちのほが興奮するやろ?」
「そりゃあそう」
こうやって肌を触れ合わせるのは好きだ。気持ちいいし、幸せな気分になるから。ぎゅうっと抱きつき、目を見つめる。鼻先が触れ合うくらい近い。
「カラスバさん」
「ん、なぁに?ご主人様♡」
渾身の笑みで言えば、キョウヤの顔が歪んで「えっちなメイドさん」とキスを落とされた。肌を撫でていた手が胸の突起を捉えて、びくりと身体が跳ねる。
「ん、あっ♡」
指の腹で突起を捏ねられて、気持ちよさに腰が浮く。口からは媚びきった喘ぎ声がひっきりなしに漏れて、恥ずかしいけど止められなくってそれにさえ興奮した。
「きもちい?」
耳元で囁かれる。こくこくと頷き、もたらされる快感を受け止める。理性なんてとっくに溶けてなくなっていた。
「あ、はっ♡そこ、ぎゅってされるのすきや♡」
「かわいー」
リクエスト通り、両方の突起をぎゅうっとつねられてばちばちと目の前が明滅する。別にマゾじゃない。絶対。でも、キョウヤにされるとなんでも気持ちが良いから。痛くてもいい。
首筋に吸い付かれて、なんなら噛み跡も残されて。やめろって言ってもキョウヤはオレに跡を残すことを好んだ。
「ん、ぅ♡はぁっ!♡キョウヤぁ……♡」
「ご主人様、でしょ?」
「ごめんなさっ、ご主人さまっ♡」
キョウヤが興奮しきった目でオレを見下ろす。ガキの癖に、大人になりたがる恋人は、その欲を必死に隠しながらオレに触れた。
「あ、ぅ♡んんっ、きもちいっ♡」
ゆっくりキョウヤの顔が胸に近付いていって、突起をべろりと舐められ思わず身体が跳ねる。舌でざりざり先端を削られたかと思えば、強く吸い付かれて声が止まらない。
「はぁん♡それっ、あ゛っ♡」
触られるより舐められる方が耐えられない。そくぞくと快感が背筋を駆け抜けていって、まだ胸だけだと言うのにイきそうになっている自分がいる。
「じゅっ、……ふふ、良い声」
「んんっ♡そこで喋んなや、息が当たってくすぐったいねん」
「嫌でーす♡」
「このガキ……ひっ」
おもむろにふーっと息を吹き掛けられて、ぞわぞわと鳥肌が立つ。後一撃が足りなくて、イけない。もどかしくてしょうがなくて、足を擦り合わせながら伏し目がちにキョウヤを見る。
「ガキじゃないでしょう?」
「ぐぅ、……ご主人様♡イきたい♡」
「ふふ、まあいいか」
良いですよ、イって?
耳元で直接吹き込まれるように囁かれ、押し込むように両方の突起を押し潰される。瞬間、びりっと快感が駆け抜けて、思わず身体を仰け反らせた。
「っ!♡うぅ!♡」
でもうまくイけない。苦しい。今までどうやってイってたんだっけ。踠いていると、キョウヤが囁いてくる。
「ほら、気持ちいいって言って?大丈夫、カラスバさんなら出来るよ」
「ん゛ん゛っ!♡♡きもちいっ♡♡」
ぎくん、と身体に変に力が入る。来そう、来る。じわりと目に涙が浮かんで、気配に身体が歓喜する。
「ほら、気持ちいい、気持ちいい」
「っ、う!♡♡~~~~っ!♡♡♡」
瞬間頭が真っ白になって、ナカでイった時みたいにびくびくと身体が震える。陰茎を触られたわけでもないのに果ててしまって、頭がバグりそうになった。
「ふふ、ここでイけたの初めてですね。気持ち良かったでしょう?」
はくはくと必死に息を吸う。そんな、乳首だけでイかされたなんて。かろうじてあったプライドが、グシャグシャに丸めて捨てられたような気がして、キョウヤにしがみついた。
「うぅ、っ……!」
「ほら泣かないで。カラスバさんは偉いですよ」
頭を撫でられて、ぽろぽろと涙が溢れていく。情けがなくてしょうがないけど、キョウヤがそう言うならいいか。
「可愛かったですよ」
「キョウヤのあほ!」
「ええー」
誤魔化すようにキスを落とされ、鼻を啜りながらそれを受け入れる。こんな格好悪い姿、キョウヤ以外に見せられない。
ま、見せる気もないんやけど。
「ほら、こっちも触ってあげますから」
「……自分で慣らしてあるさかい……はよちょうだい?♡」
伏し目がちにそう言えば、キョウヤはとても残念そうだった。でも、こいつにそこまでたのんどったら日が暮れる。
「えー、俺がやりたかった」
「今日は我慢し」
「じゃあさ、代わりに上に乗ってくださいよ」
「はぁ?」
急なリクエストに、変な声が思わず漏れる。え、上に乗るん?オレが?良いシュミしとんなほんまに。
「ダメですか?」
その分主導権を握れるなら多少はマシか?まあ、断りようもないので渋々「ええよ」と返事をすれば、キョウヤはにっこりと微笑んだ。
「そう、ゆっくり腰を落として」
体勢を変え、寝転がっているキョウヤの上に恐る恐る乗る。そんな重くはないが潰してしまいそうだ。
「あ、スカート捲っててくださいね?挿入しているところ見たいので」
「ほんまええシュミしとるわオマエ」
言われるがままスカートを捲って、そこを見せつけるように足を開く。まったく、キョウヤじゃなかったら相手を殴っているところだ。
「ふふ、えっち」
「誰のせいやと……」
「俺ですか?」
「……そうやよ」
全部ぜーんぶ、キョウヤのせい。
そう囁けば、キョウヤは満足そうににっこり笑った。
ぬかるんだ後孔に先端がゆっくり音を立てて飲み込まれていく。一番太いカリ首を飲み込んだだけでイきそうになる。それをぐっと我慢してなんとか飲み込んでいくと、キョウヤが小さく呻いた。
ふふ、可愛い。大人ぶってる癖に、やっぱりまだまだ子供で。
「考え事ですか?」
「うぅ♡」
ゆるゆると腰を揺らされて、ビクビクと身体が震える。待ちわびた刺激に思考に薄い膜が張ったようだった。なんとか奥まで飲み込んで、されるがまま胸を揉まれる。
「ああ、んっ♡」
背筋を汗が伝い落ちていく。飲み込めたが、動けそうもない。困り果ててキョウヤにすがり付くように助けを求めれば、ばちゅんと腰を打ち付けられた。
「もう、しょうがないですね」
「があっ♡♡あぁっ!♡♡」
一瞬で思考が真っ白になる。気持ちいい。待ち望んだ刺激に、舌をつきだし