キョカラ
※カント注意
「オマエ、好きなことかおるん?」
「へ?」
何時ものようにサビ組の事務所に遊びに来て、ソファで寛いでいたらおもむろにそう聞かれて心臓が跳ねる。
だって、俺の好きな人はそれを聞いてきた本人、カラスバさんだからだ。
「どうしたんですか?急に」
「いや、ふと気になってな……で、おるん?」
「そりゃ、俺にだって好きな人くらいいますよ」
流石に貴方ですなんて言えるわけもなく、それでも欠片ほどの可能性にかけてぼかして言ってみる。
「ほーん……」
「なんなんですか」
「いや、恋バナしようと思てな」
「カラスバさんの好きな人教えてくれるんです?」
「おるわけないやろ」
えー、いないのか。俺じゃないことに落胆しつつも、フリーであることを喜ぶ。前向きに捉えよう。このまま付き合いを続けていれば、そのうちチャンスが来るかもしれない。
「そしたら、女の子の扱い方覚えなアカンなぁ。いつかは抱くんやから」
「はい?」
何の話しか検討もつかない。まさか、女の子をあてがわれるのか?なんて思って、いやいや流石にないでしょ、と思い直す。
「オレの秘密、教えたろか?」
「秘密ですか?」
「そう。ジプソくらいしか知らん取って置きのヤツ」
そう言って、カラスバさんは悪戯に笑った。こちらに近付いてきて、動けないでいる俺の耳元で囁く。
「オレ、下半身女やねん」
とんでもないことを言ってのけたカラスバさんに手を引っ張られて連れてこられたのは、休憩室と札のかかった部屋だった。
「ここ、オレが帰れへん時とか泊まる部屋なんやけど」
「カラスバさん」
「だぁれもおらへんし使わせてもらおか」
「ちょっと、カラスバさんってば!」
「なんや、せっかくオレがサービスしたる言うとんに」
ようやく俺の方を向いたカラスバさんは、そう言うとどかっとソファに深く腰掛ける。なんと言うか、話が見えない。何をしようとしているのかも、さっきの‘‘下半身が女’’と言うことも。
「なぁキョウヤ、オレで練習してみーひん?」
「……何をですか?」
「皆まで言わすつもりなん?はは、……お試しでセックスさせたるって言ってんねん」
「なっ!」
今なんて?セックスって言ったかこの人!驚いてまともな声すら出せずにいると、誘うように手招きなんてされて。恐る恐る近付けば、カラスバさんは肯定と取ったのかズボンを脱ぎ始めた。
「ちょ、カラスバさん」
「脱がんとヤれんやろ?」
そう言うことじゃなくって。早い話がキャパオーバーだった。だって、好きな人にいきなりセックスに誘われたんだ。誰だってこうなる。それも練習だなんて言われたら余計だ。
「ほら、キョウヤ。お勉強の時間や」
慌てている間に下着も脱ぎ去ったカラスバさんががばっと足を開いて笑う。股の間には、あるはずのものがなくって……。
男性器の代わりに、女性器がついていた。
「……カラスバさん、女性だったんですか?」
「あほ抜かせ、オレは男や」
「じゃあなんで」
「気持ち悪いやろ?特異体質なんや」
そう言うと、途端にカラスバさんの顔が陰る。きっと、その特異体質で苦労してきたんだろう。俺が出来るのは、彼を否定しないことだけだ。
「気持ち悪いとか、そんなことないです」
「ほんまか?」
「はい、ちょっとびっくりしたけど。でも気持ち悪いとか、絶対にない」
「はは、そか」
許されるなら、抱き締めてしまいたかった。でもきっと困らせてしまうから、せめてでもとゆっくりカラスバさんの顔を覗き込む。
「続きしよか。手、貸してや」
この戯れに拒否権はない。彼の表情を見るに、慣れている。きっと今までだって、こう言うことをしてきたんだろう。知りもしない人たちに嫉妬をしながら、言われた通り手を差し出した。
「ちゃーんと覚えるんやで?」
「……はい」
「ここがクリトリス。女の泣き所や。神経が集中しとるから優しく触るんやで?」
俺の人差し指がそれに触れた瞬間、カラスバさんがぴくりと身体を跳ねさせた。あまりに色っぽすぎて、思わずかあっと顔が熱くなる。
「ふふ、好きにしてええよ」
恐る恐る、そこに触れてみる。言われた通り、優しく撫でるようにすれば、カラスバさんが小さく喘いだ。……声可愛いな。
「んんっ、そうそう。触っとると、ちんこみたいに段々勃起してくるから、そしたら押し潰したりして刺激を変えるとええよ」
「……カラスバさん、凄くえっち」
「んぁ、そりゃ、はぁ……そう言うコトしてるんやから当たり前やろ」
カラスバさんは上擦った声を抑えるように口に手をあててしまった。そんな風にされたら、なんとしても声が聞きたくなるじゃないか。勃ってきたそこをつまみ上げて、試しに押し潰してみる。
「あっ、ぅ……上手いやん」
「それはどうも。ねぇ、カラスバさんはどうされるのが好き?」
「オレんことはええからっ」
「良くないです。それに教えてくれるって言ったのはカラスバさんですよ?」
「ぐっ、」
そうやって迫れば、聞き逃しそうなくらい小さな声で「ナカも一緒に触って欲しい」と聞こえてきて。可愛くて、つい苛めてしまいたくなった。
「どう触ったら良いんですか?」
「……ホントはローション使わなアカンで?今は無いから……唾液やな」
「舐めても良いってことですか?」
「はぁ!?」
俺の言ったことに驚いたのかカラスバさんは声を上げる。俺、なんか変なこと言ったかな。だって、唾液って言い出したのカラスバさんだし。そう思いながら行動に移す。
「ちょ、オマエっ!」
静止も無視してカラスバさんの目の前に跪くと、足を掴んで閉じないようにして、そのままぬかるむそこに舌を這わせる。
「ふざけっ、」
このままだと殴られそうだな。そうなる前になんとか無力化しないと。さっき気持ちいいと言っていた陰核にちゅっとキスをして、舌先で優しく転がせば、カラスバさんは顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。良かった、気持ち良さそうだ。安心して愛撫を続ける。
「ぁんんっ、ふぅ……っ!」
手で押さえている口の隙間から控えめな声が漏れる。可愛い、もっと聞きたい。勃起した陰核を甘噛みすれば、カラスバさんの身体がびくりと跳ねて孔から蜜が溢れる。
「ひっ、うっ!……ぁ、!」
それを啜って、舌をゆっくりと孔に差し込む。きゅむきゅむと温かい肉に締め付けられて、興奮でどうにかなりそうだった。つぷつぷと浅いところを苛めれば、更に蜜が溢れだしてきて溺れそうになる。
「あ、ぁ……っ!♡」
「ふふ、可愛い。カラスバさん、可愛いです」
うっとりしてうわごとみたいに可愛いと繰り返す。すると、彼は居心地が悪そうに身動ぎをした。もっと感じて欲しくて、指で陰核を撫でながら舌を突き刺す。
「きょうやぁ♡それっ、しんどいっ♡」
口ではそう言うけど、とても嫌がっているようには見えなかった。なんなら悦んでいるまである。それならと、入り口が解れるように舌を出し入れを繰り返した。
「あぁ、ん♡っ、待ってぇ……いきそ♡」
太ももがぶるぶる震えだし、力が入っているのがわかる。溢れ出す蜜をじゅるじゅる啜り、陰核をぎゅっと押し潰せば、彼は悲鳴に近い声を上げて果てたようだった。
「ごちそうさま」
「はぁ……♡はぁ……♡」
余韻に酔いしれているカラスバさんを見上げ、様子を見る。殴られる気配はない。良かった。
「気持ち良かった?」
「あほだらっ、女には優しくせぇて……」
「カラスバさんは男でしょ?」
「……ぬかせ」
何時ものように言っているが、まだ顔は赤い。トロンとした目もいやらしくって思わず見入ってしまう。
「ねぇ、指挿入れてもいい?」
「どうせ止めてもやるやろ。はぁ……ええよ」
溜め息混じりにカラスバさんが言う。仕方ないみたいな空気を出すけれど、本当はして欲しくてたまらないだろうに。だって、表情が物語っているから。
「痛かったら言ってね?」
そう言って、ひくつく膣に指をゆっくり挿入していく。多少舌で慣らしたおかげか、引っ掛かることなく根本まで挿入ったので安心しつつ、畳み掛けるように陰核を撫でた。
「あ、んっ!♡」
「何処が気持ちいいんですか?」
「っ、……ざらざらしてるとこ、押されるんやばいっ」
「ここですか?」
言われた通りその場所を探せば、そこはすぐに見つかった。そこをぐっと押し込み、離すのを繰り返すとら露骨に声音が変わる。
「ひっ、♡あ゛っ!♡」
「ふふ、良さそう」
ふるふると彼の身体が震える。可愛くって、膣を拡げるように指を動かせば彼は切なそうに声を上げる。
「はぁ、あっ♡」
とにかく焦ってはいけない、時間をかけてゆっくり感触を楽しんでいると、ふとカラスバさんと目があった。
「そんな目で見んといて♡」
「見もしますよ。こんなにえっちなんだもん」
「あぅ、♡そんなことあらへん♡」
さっきから興奮してしょうがない。わかってやっているのか知らないが、とにかく人を煽るのが上手くて……。指を増やしてバラバラに動かせば、気持ち良さそうな声が上がる。
「んあっ♡キョウヤっ!♡」
「イきそう?」
こくりと小さく頷く。それが可愛くて、自然にキスをしようと近付けば、手で口を押さえられる。
「それは好きなこに取っとき」
「っ、」
だから俺が好きなのはカラスバさんなんだけどなぁ。流れのままなし崩しにセックスをしようとしているというのに、今更か。
「それ以外やったらええからっ」
じゃあなんで泣きそうな顔でそんなこと言うんだ。
「カラスバさん」
「っ、ぅ♡ごめんな、声聞くん嫌やろ?」
「嫌じゃない、嫌じゃないよ!」
「ごめ、んっ」
「謝らないで」
別に謝らせたいわけじゃないんだ。ましてや傷付けたいわけでもない。ただ、俺が好いていると知って欲しい。欲を言うなら好いて欲しい。
余裕もなく、指を引き抜いて陰茎を取り出して膣に押し付ければ、焦ったようにカラスバさんが言う。
「待ちや。コレ、せんとアカンやろ?」
取り出されたのはコンドーム。「サービスやで?」と続けると、慣れた手付きで被せてくる。サイズがぴったりで、ちょっと引く。なんでだよ。
「ふふ、来て?」
「……、もー!」
この人は!絶対にわかっててやっている!半ば怒りながら腰を進めれば、ナカは狭くてぴったりと吸い付いてきて。
ふと違和感を感じる。
「童貞卒業おめっとさん」
「……カラスバさん、貴方処女でしょ」
「……」
長い長い沈黙の後、カラスバさんは「どうやろな」と言ってそっぽを向こうとしたので逃げないように手で顔をこちらに向けた。
「しらばっくれないで。大体ね、貴方は人の言葉を聞かなすぎる」
堰を切ったように言葉が溢れだしていく。制御なんて出来ない。いや、しなくていい。言葉は伝えないと意味がないから。
「俺が好きなのは貴方だけです。もう、こんな直接的じゃなくって、逃げられないように外堀埋めてから告白しようと思ってたのに!」
「なっ!はぁ!?」
「何度でも言います。カラスバさんが好きです。貴方以外考えられない」
逃がさないようにそのまま唇を重ねる。何度も何度も、確かめるようにそうすれば、彼から甘い声が漏れる。
「答えは?」
「っ、オレなんか」
「オレなんか禁止」
「ぐっ」
耳元で「カラスバさんは綺麗ですよ」と囁けば、呼応するようにナカが蠢く。可愛い人。前に出せない分、こっちは素直じゃないか。
好きだと言っていた気持ちいい場所を先端で舐るように苛めながら、首筋に濃い跡を残す。
誰にもくれてなんかやらない。この人は俺のだから。
「あ゛ぐっ♡キョウヤぁ♡」
「受け入れる気になりました?」
「オレもなっ……オマエがすきや……♡」
「!」
蕩けた顔でカラスバさんが言う。いや、知ってたけど。何より態度に出ていたし。これじゃあ自惚れているようだけれど。
「だからな、怖くなって逃げとうなってしもてん」
「逃がさないです。絶対に」
不意に彼がふふっと笑う。それがあまりに綺麗で、壊してしまいたくなったのは内緒の話だ。
「オマエ、好きなことかおるん?」
「へ?」
何時ものようにサビ組の事務所に遊びに来て、ソファで寛いでいたらおもむろにそう聞かれて心臓が跳ねる。
だって、俺の好きな人はそれを聞いてきた本人、カラスバさんだからだ。
「どうしたんですか?急に」
「いや、ふと気になってな……で、おるん?」
「そりゃ、俺にだって好きな人くらいいますよ」
流石に貴方ですなんて言えるわけもなく、それでも欠片ほどの可能性にかけてぼかして言ってみる。
「ほーん……」
「なんなんですか」
「いや、恋バナしようと思てな」
「カラスバさんの好きな人教えてくれるんです?」
「おるわけないやろ」
えー、いないのか。俺じゃないことに落胆しつつも、フリーであることを喜ぶ。前向きに捉えよう。このまま付き合いを続けていれば、そのうちチャンスが来るかもしれない。
「そしたら、女の子の扱い方覚えなアカンなぁ。いつかは抱くんやから」
「はい?」
何の話しか検討もつかない。まさか、女の子をあてがわれるのか?なんて思って、いやいや流石にないでしょ、と思い直す。
「オレの秘密、教えたろか?」
「秘密ですか?」
「そう。ジプソくらいしか知らん取って置きのヤツ」
そう言って、カラスバさんは悪戯に笑った。こちらに近付いてきて、動けないでいる俺の耳元で囁く。
「オレ、下半身女やねん」
とんでもないことを言ってのけたカラスバさんに手を引っ張られて連れてこられたのは、休憩室と札のかかった部屋だった。
「ここ、オレが帰れへん時とか泊まる部屋なんやけど」
「カラスバさん」
「だぁれもおらへんし使わせてもらおか」
「ちょっと、カラスバさんってば!」
「なんや、せっかくオレがサービスしたる言うとんに」
ようやく俺の方を向いたカラスバさんは、そう言うとどかっとソファに深く腰掛ける。なんと言うか、話が見えない。何をしようとしているのかも、さっきの‘‘下半身が女’’と言うことも。
「なぁキョウヤ、オレで練習してみーひん?」
「……何をですか?」
「皆まで言わすつもりなん?はは、……お試しでセックスさせたるって言ってんねん」
「なっ!」
今なんて?セックスって言ったかこの人!驚いてまともな声すら出せずにいると、誘うように手招きなんてされて。恐る恐る近付けば、カラスバさんは肯定と取ったのかズボンを脱ぎ始めた。
「ちょ、カラスバさん」
「脱がんとヤれんやろ?」
そう言うことじゃなくって。早い話がキャパオーバーだった。だって、好きな人にいきなりセックスに誘われたんだ。誰だってこうなる。それも練習だなんて言われたら余計だ。
「ほら、キョウヤ。お勉強の時間や」
慌てている間に下着も脱ぎ去ったカラスバさんががばっと足を開いて笑う。股の間には、あるはずのものがなくって……。
男性器の代わりに、女性器がついていた。
「……カラスバさん、女性だったんですか?」
「あほ抜かせ、オレは男や」
「じゃあなんで」
「気持ち悪いやろ?特異体質なんや」
そう言うと、途端にカラスバさんの顔が陰る。きっと、その特異体質で苦労してきたんだろう。俺が出来るのは、彼を否定しないことだけだ。
「気持ち悪いとか、そんなことないです」
「ほんまか?」
「はい、ちょっとびっくりしたけど。でも気持ち悪いとか、絶対にない」
「はは、そか」
許されるなら、抱き締めてしまいたかった。でもきっと困らせてしまうから、せめてでもとゆっくりカラスバさんの顔を覗き込む。
「続きしよか。手、貸してや」
この戯れに拒否権はない。彼の表情を見るに、慣れている。きっと今までだって、こう言うことをしてきたんだろう。知りもしない人たちに嫉妬をしながら、言われた通り手を差し出した。
「ちゃーんと覚えるんやで?」
「……はい」
「ここがクリトリス。女の泣き所や。神経が集中しとるから優しく触るんやで?」
俺の人差し指がそれに触れた瞬間、カラスバさんがぴくりと身体を跳ねさせた。あまりに色っぽすぎて、思わずかあっと顔が熱くなる。
「ふふ、好きにしてええよ」
恐る恐る、そこに触れてみる。言われた通り、優しく撫でるようにすれば、カラスバさんが小さく喘いだ。……声可愛いな。
「んんっ、そうそう。触っとると、ちんこみたいに段々勃起してくるから、そしたら押し潰したりして刺激を変えるとええよ」
「……カラスバさん、凄くえっち」
「んぁ、そりゃ、はぁ……そう言うコトしてるんやから当たり前やろ」
カラスバさんは上擦った声を抑えるように口に手をあててしまった。そんな風にされたら、なんとしても声が聞きたくなるじゃないか。勃ってきたそこをつまみ上げて、試しに押し潰してみる。
「あっ、ぅ……上手いやん」
「それはどうも。ねぇ、カラスバさんはどうされるのが好き?」
「オレんことはええからっ」
「良くないです。それに教えてくれるって言ったのはカラスバさんですよ?」
「ぐっ、」
そうやって迫れば、聞き逃しそうなくらい小さな声で「ナカも一緒に触って欲しい」と聞こえてきて。可愛くて、つい苛めてしまいたくなった。
「どう触ったら良いんですか?」
「……ホントはローション使わなアカンで?今は無いから……唾液やな」
「舐めても良いってことですか?」
「はぁ!?」
俺の言ったことに驚いたのかカラスバさんは声を上げる。俺、なんか変なこと言ったかな。だって、唾液って言い出したのカラスバさんだし。そう思いながら行動に移す。
「ちょ、オマエっ!」
静止も無視してカラスバさんの目の前に跪くと、足を掴んで閉じないようにして、そのままぬかるむそこに舌を這わせる。
「ふざけっ、」
このままだと殴られそうだな。そうなる前になんとか無力化しないと。さっき気持ちいいと言っていた陰核にちゅっとキスをして、舌先で優しく転がせば、カラスバさんは顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。良かった、気持ち良さそうだ。安心して愛撫を続ける。
「ぁんんっ、ふぅ……っ!」
手で押さえている口の隙間から控えめな声が漏れる。可愛い、もっと聞きたい。勃起した陰核を甘噛みすれば、カラスバさんの身体がびくりと跳ねて孔から蜜が溢れる。
「ひっ、うっ!……ぁ、!」
それを啜って、舌をゆっくりと孔に差し込む。きゅむきゅむと温かい肉に締め付けられて、興奮でどうにかなりそうだった。つぷつぷと浅いところを苛めれば、更に蜜が溢れだしてきて溺れそうになる。
「あ、ぁ……っ!♡」
「ふふ、可愛い。カラスバさん、可愛いです」
うっとりしてうわごとみたいに可愛いと繰り返す。すると、彼は居心地が悪そうに身動ぎをした。もっと感じて欲しくて、指で陰核を撫でながら舌を突き刺す。
「きょうやぁ♡それっ、しんどいっ♡」
口ではそう言うけど、とても嫌がっているようには見えなかった。なんなら悦んでいるまである。それならと、入り口が解れるように舌を出し入れを繰り返した。
「あぁ、ん♡っ、待ってぇ……いきそ♡」
太ももがぶるぶる震えだし、力が入っているのがわかる。溢れ出す蜜をじゅるじゅる啜り、陰核をぎゅっと押し潰せば、彼は悲鳴に近い声を上げて果てたようだった。
「ごちそうさま」
「はぁ……♡はぁ……♡」
余韻に酔いしれているカラスバさんを見上げ、様子を見る。殴られる気配はない。良かった。
「気持ち良かった?」
「あほだらっ、女には優しくせぇて……」
「カラスバさんは男でしょ?」
「……ぬかせ」
何時ものように言っているが、まだ顔は赤い。トロンとした目もいやらしくって思わず見入ってしまう。
「ねぇ、指挿入れてもいい?」
「どうせ止めてもやるやろ。はぁ……ええよ」
溜め息混じりにカラスバさんが言う。仕方ないみたいな空気を出すけれど、本当はして欲しくてたまらないだろうに。だって、表情が物語っているから。
「痛かったら言ってね?」
そう言って、ひくつく膣に指をゆっくり挿入していく。多少舌で慣らしたおかげか、引っ掛かることなく根本まで挿入ったので安心しつつ、畳み掛けるように陰核を撫でた。
「あ、んっ!♡」
「何処が気持ちいいんですか?」
「っ、……ざらざらしてるとこ、押されるんやばいっ」
「ここですか?」
言われた通りその場所を探せば、そこはすぐに見つかった。そこをぐっと押し込み、離すのを繰り返すとら露骨に声音が変わる。
「ひっ、♡あ゛っ!♡」
「ふふ、良さそう」
ふるふると彼の身体が震える。可愛くって、膣を拡げるように指を動かせば彼は切なそうに声を上げる。
「はぁ、あっ♡」
とにかく焦ってはいけない、時間をかけてゆっくり感触を楽しんでいると、ふとカラスバさんと目があった。
「そんな目で見んといて♡」
「見もしますよ。こんなにえっちなんだもん」
「あぅ、♡そんなことあらへん♡」
さっきから興奮してしょうがない。わかってやっているのか知らないが、とにかく人を煽るのが上手くて……。指を増やしてバラバラに動かせば、気持ち良さそうな声が上がる。
「んあっ♡キョウヤっ!♡」
「イきそう?」
こくりと小さく頷く。それが可愛くて、自然にキスをしようと近付けば、手で口を押さえられる。
「それは好きなこに取っとき」
「っ、」
だから俺が好きなのはカラスバさんなんだけどなぁ。流れのままなし崩しにセックスをしようとしているというのに、今更か。
「それ以外やったらええからっ」
じゃあなんで泣きそうな顔でそんなこと言うんだ。
「カラスバさん」
「っ、ぅ♡ごめんな、声聞くん嫌やろ?」
「嫌じゃない、嫌じゃないよ!」
「ごめ、んっ」
「謝らないで」
別に謝らせたいわけじゃないんだ。ましてや傷付けたいわけでもない。ただ、俺が好いていると知って欲しい。欲を言うなら好いて欲しい。
余裕もなく、指を引き抜いて陰茎を取り出して膣に押し付ければ、焦ったようにカラスバさんが言う。
「待ちや。コレ、せんとアカンやろ?」
取り出されたのはコンドーム。「サービスやで?」と続けると、慣れた手付きで被せてくる。サイズがぴったりで、ちょっと引く。なんでだよ。
「ふふ、来て?」
「……、もー!」
この人は!絶対にわかっててやっている!半ば怒りながら腰を進めれば、ナカは狭くてぴったりと吸い付いてきて。
ふと違和感を感じる。
「童貞卒業おめっとさん」
「……カラスバさん、貴方処女でしょ」
「……」
長い長い沈黙の後、カラスバさんは「どうやろな」と言ってそっぽを向こうとしたので逃げないように手で顔をこちらに向けた。
「しらばっくれないで。大体ね、貴方は人の言葉を聞かなすぎる」
堰を切ったように言葉が溢れだしていく。制御なんて出来ない。いや、しなくていい。言葉は伝えないと意味がないから。
「俺が好きなのは貴方だけです。もう、こんな直接的じゃなくって、逃げられないように外堀埋めてから告白しようと思ってたのに!」
「なっ!はぁ!?」
「何度でも言います。カラスバさんが好きです。貴方以外考えられない」
逃がさないようにそのまま唇を重ねる。何度も何度も、確かめるようにそうすれば、彼から甘い声が漏れる。
「答えは?」
「っ、オレなんか」
「オレなんか禁止」
「ぐっ」
耳元で「カラスバさんは綺麗ですよ」と囁けば、呼応するようにナカが蠢く。可愛い人。前に出せない分、こっちは素直じゃないか。
好きだと言っていた気持ちいい場所を先端で舐るように苛めながら、首筋に濃い跡を残す。
誰にもくれてなんかやらない。この人は俺のだから。
「あ゛ぐっ♡キョウヤぁ♡」
「受け入れる気になりました?」
「オレもなっ……オマエがすきや……♡」
「!」
蕩けた顔でカラスバさんが言う。いや、知ってたけど。何より態度に出ていたし。これじゃあ自惚れているようだけれど。
「だからな、怖くなって逃げとうなってしもてん」
「逃がさないです。絶対に」
不意に彼がふふっと笑う。それがあまりに綺麗で、壊してしまいたくなったのは内緒の話だ。