キョカラ

タイトル通り



 俺の恋人はあのサビ組の女ボス、カラスバさんである。そりゃあもう、お付き合いにこぎ着けるまで色々あった。山あり谷ありどころの騒ぎではないくらい色々あった。主にサビ組の皆さん総出のポケモン大会だとか、そりゃあもう色々と。でも、そのくらいじゃあ止まれるわけなんてなくって、襲いかかってきた全てを千切っては投げ千切っては投げ、彼女に似合う男だと言うのを証明した訳なのだが、それはまぁ今は置いておいて。
 そんな彼女に、たった今襲われているのだ。決して夢などではなく、しかも性的に。
「カラスバさん、ちょっ、これどういうことですか!?」
「んー?どうって、夜這いやけど」
 馬乗りになってカラスバさんが意地悪く笑う。どうやってホテルに侵入したのかは知らないが、これはしゃれにならない。
 何故って、そんなの決まっている。初めてだから。
「きょーや、全然手ぇ出してくれへんの。オレばっかやきもきしてずるいやん」
「それは、大切にしたいと思って!」
「嬉しいけどな、キョウヤ。流石に3ヶ月は時間掛けすぎちゃう?三十路の性欲舐めたんがあかんかったなぁ」
 何それ、その言い方えろい。いや、それどころではないのだけれども。
 そりゃあ、俺だって男だから危うい時はあった。それでもカラスバさんには痛い思いとかしてもらいたくなかったから、だからこそ我慢したと言うのに。
「せめてでもこの縄ほどいてくださいよ。びくともしないんですけど」
「ふふ、だぁめ」
 縛られた両手をなんとかしようと、ぎりぎり言わせながら動かすがびくともしない。どうやら外す気はないようで、カラスバさんはふっと笑うといつものジャケットを脱ぐ。シャツもそのまま脱いで下着姿になると、舌なめずりをした。
 ワインレッドの、見るからに高そうな下着。初めて見るその姿に、すでに股間が痛いくらいだった。
「カラスバさん、洒落にならないって」
「ふふ、キョウヤはそこで見とき」
 見せ付けるように、柔らかそうな胸を両手で持ち上げる。そうしてゆっくり揉み始めたではないか。
 え、うそ!?そんな姿まで見せてくれるってこと!?
「オレな、胸あんま感じへんのよなぁ」
「そ、そうなんです?」
「自分でする時も触らへんの」
 じゃあ、わざわざ見せ付けるために触ってるのだろうか。そう言う割りに、頬を赤らめながら揉みしだく度にぴくりと身動ぎをするのをただただ見ることしか出来ない。
 ずるい、俺だって触りたいのに。
「ふっ、う……キョウヤ」
「カラスバさん、興奮してる?」
「なん、うるさいわ。てか随分余裕そうやん。つまんな」
 そうしてやめてくれれば良かったのに、彼女は己を高めるために、下着をずらして胸の突起を弄り始める。
 色素の薄い、ピンク色の突起が指の間でぐにぐにと形を変える。その様に、思わずごくりと生唾を飲み込んだ。
「はぁっ、んっ」
 上擦った声が漏れて、部屋に響く。無意識なのか彼女の腰がゆるゆる揺れて、腹辺りに股間を擦り付けていた。何それ、えっちじゃん。
「カラスバさん、俺も触りたい」
「あ?オマエは見とるだけやあほ」
 どすの効いた声を出して凄んではいるが、その瞳は潤んでおり、興奮しているのがありありとわかった。可愛い、可愛いすぎて股間が痛い。
 居心地が悪くて身動ぎをすれば、それに気付いたのかカラスバさんがにんまり笑う。
「なんや、ちゃあんと勃っとるやん」
「そりゃ!こんなことされたら勃ちもしますって!」
「ふふ、不能なんか思って心配しとったんやで?」
 寝間着越しに勃起した陰茎を撫でられて、危うく情けない声が出そうになった。先走りで下着が貼り付いて気持ちが悪い。
「こっちだって我慢してたんです!」
「おーおー、そやんなぁ。でも、誘ってもなあんも手出してこんのはちょっとだけ傷ついたわぁ」
「え、誘ったって、何時!?」
「家に呼んだ時くっついても放置だったくせに」
「それは……」
 精神統一をしていました。はい。
 だって、そうでもしなきゃ耐えられそうになかったんです。はい。
「ま、ええわ。これ使って勝手に気持ちよおならせてもらんます」
 そう言って、彼女は己の股間に手を伸ばす。暗がりだけど、色が濃くなっているのが見えて、あまりのえろさに俺はそのまま情けなく果てた。
「っ、!うっ」
「……はぁ?見とるだけやのに出してしもたん?ミアレの英雄が聞いて呆れるわ、ざっこ」
 ゴミを見るような目で見下ろされて、なんだか開いてはいけない扉が開きそうになる。
 いや、これは人によっては最早ご褒美なのではないか?
「ううっ」
 彼女ははあっと小さくため息を吐くと、ごそごそと態勢を変えて足の間に収まった。そうして出したばかりの俺の陰茎を下着の中から取り出すと口を付ける。
「えっ!?ちょ、カラスバさん!?」
「流石にちょーっとだけ可哀想なったからサービスしたるわ」
 陰茎に絡み付いた白濁を、赤い舌がはい回って絡め取っていく。そんな、今日はキスだってまだなのに!
 あっという間に硬さを取り戻した陰茎を、カラスバさんは美味しそうにしゃぶる。じゅぽじゅぽとわざとらしく音を立てて、小さな口に消えていくそれ。熱い粘膜に敏感な先端が覆われて、刺激も相まってあっという間に高まっていく。
「あっ、カラスバさん!それだめだって!」
 そんなの、すぐ出てしまう。身動ぎをして逃げようとするが、そんなの何の抵抗にもならなくて、それに気付いたのかカラスバさんが陰茎を咥えたままもごもごと喋った。
「だぁめ♡」
 ぎゅっと根元を指で作った輪っかで押さえつけられる。えっ、それ出せないんですけど!?慌てる俺を差し置いて、愛撫は続く。ざりざりとした舌で敏感な鬼頭を擦り取られて目の前がチカチカ明滅した。
「ぐっ、う~~~っ!からすばさ、それ洒落にならないって!」
「んー?」
 そ知らぬ顔でずろろと引き抜いて、今度は空いた手のひらで先端を擦られる。あっ、それやばい。なんか出そう。
 精ではない、何かが。
「っ、~~~~っ!」
 ぷしっと音を立てて透明な何かが吹き出す。頭が真っ白になって、太ももががくがく壊れたみたいに揺れる。
「あは、潮吹いてもーたん?そんなん、メスと変わらんやん」
 楽しそうに彼女がころころと笑う。ぜえぜえと肩で息をしながら、なんとか落ち着かせようとすると、彼女はジャケットのポケットから何かを取り出すと端を口に咥えた。
 ああ、ゴムだ。
「オマエの童貞はオレんもんや。誰にも渡さん」
 そう言って、ぴりぴりと袋を破くとすでに硬さを取り戻した陰茎に被せていく。
 嗚呼、この人本気だ。
「はぁっ、からすばさん!待って」
「待たへん」
 馬乗りになると、下着を横にずらしてゆっくりと先端を飲み込んでいく。止めなきゃいけないのに、そこから目が離せない。
「ふふ、よぉ見とき?」
 ゴム越しに粘膜のうねりを感じながら、時折調整するように出し入れを繰り返す様があまりに目に毒すぎて、興奮でどうにかなりそうだった。
「あっ、んんっ♡」
 彼女の口から甘い声が漏れる。絶対にわざとだこれ。俺を煽って楽しんでるんだ、この人は。その瞬間、自分の中で何かが千切れた。
 今までに出したことのない馬鹿力が出て、擦れて少し脆くなった縄を引きちぎる。瞬間カラスバさんが信じられないと言った顔をした。
「散々煽ったんです、覚悟は出来てますよね?」
 そう囁いて、彼女の腰を掴んで最奥まで陰茎を挿入した。
「へぇ?」
 状況を理解できていない彼女から、すっとんきょうな声が出る。そうして快感に追い付いた瞬間、彼女は股から潮を吹き出して果てた。
「~~~~っ!♡♡♡」
「あは、潮吹いてる。なんでしたっけ、メスと変わらないでしたっけ?」
 壊れたようにがくがく身体を震わせる彼女に構うことなく、そのまま腰を打ち付ける。その度に、初めほど勢いのない潮を吹き出しながら彼女は情けない喘ぎ声を上げた。
「あぐっ♡♡♡おっ、♡♡♡へぇ♡♡」
「あんなに煽っておいてこれですか?カラスバさんこそ舐めてるんじゃないですか?」
 絶対抱き潰す。逃がさない。体勢を変えて、押し倒すと、遠慮なく出し入れを繰り返す。
「きょおや♡♡♡あ、ああんっ♡♡まって、オレが悪かったからっ♡♡♡」
「だめ、絶対許さない」
 耳元で吹き込むように囁いてやれば、彼女は笑った。結局は全部彼女の手の上なのだ。

3/25ページ
スキ