キョカラ

※女装



「なぁキョウヤ、オレな?オマエのスマホのアカウント不正ログインしたんやけど……」
「ぶっ!!!」
 今この人何て言った!?不正ログインって言ったか?それも俺のスマホのアカウントに?
 信じたくなくて、恐る恐る聞き返す。
「今なんて?」
「いや、オマエのアカウントに不正ログインしたんやけどな?」
 うん、聞き間違いじゃなかった。驚いて、食べていたお菓子を床に落としかける。
 そりゃ、俺の恋人であるカラスバさんは反社も反社なのだけれど。それにしたって不正ログインって。そこまで考えて、ふと気付く。
 あれ、俺昨日何検索したっけ。
「このパンツレススタイルってのは流石にニッチすぎへん?」
「わーーー!やっぱり!」
 何検索してるんだ昨日の俺のバカ!いや、本当にたまたま気になって調べただけなんだけども。本当に本当に、やましい気持ちとかなくて、信じて欲しいけど流石に情けなくって、顔が赤くなる。
「違うんですって!あの、遠い地方で流行ってるらしいってSNSで見かけたんですって!本当なんです信じて!」
「信じるも何も、まだなんも言ってへんやろ」
 ニッチって言ったじゃん!思いっきり言ってたの聞こえたもん!正直、この時点で俺の心はすでに赤ゲージである。
「それよりも、オマエ女教師モノで抜いとるん?」
「もっと恥ずかしいの出てきたーー!!」
 なんで!と言うか、ジプソさんいるんですけど!すごい気まずそうにしてんじゃん可哀想に。いや突然性癖を暴露された俺の方が可哀想だけど。
「いや、本当に勘弁してください」
「キョウヤぁ、オレと言うもんがありながら酷いやん?」
 いつもみたいにねっとりと甘える声でカラスバさんが言う。流石に耐えかねたのか、ジプソさんは飲み物を持ってくると言ってそそくさと出ていってしまった。
 助かった!いや、別に助かってはいなくないか。だって知られたくないことは知られてしまったし。
「それも同じ女優のばっかやん。お気に入りなん?」
 そんなの決まっている。
 あんたに似てるからだよ!!
 ついこの間まで、極々普通のもので抜いてたのに。カラスバさんに出会って、惹かれ合って、そうして恋人になる頃には、俺の性癖はすっかり歪められていた。
「う、カラスバさん酷いです……」
 出来れば本人には絶対バレたくなかったのに!下を見て、わざとらしくしょんぼり落ち込んでいると、カラスバさんが慌て出した。
「すまんて。そうよな、キョウヤやって男の子やもんな!」
「俺、許せないです……」
「これは全面的にオレが悪かった。なんでも言うこと聞いたるから……」
「……今、なんでもって言いました?」
 言ったよね?絶対言った!顔を上げてカラスバさんの方を見る。立ち上がって近寄ると、カラスバさんの手を取った。
「お、おう……言うたけど」
「じゃあ、さっきカラスバさんが言った格好でしたいです!」
「……パンツレススタイル?」
「女教師も!!」
 引き攣った顔で、カラスバさんが笑う。オマエマジか。小さく呟くと、少し考えた後、カラスバさんは言った。
「ええよ。言ったのオレやし」
「え!?」
 いいの!?ダメ元で言ったのに!カラスバさんの女教師姿が見れるなんて、死んだっていいかもしれない。と言うかもう死んでるのかも。
「かわりに、服はオレが用意すんで?」
 楽しみにしとき。カラスバさんは手を振りほどくと、うっそり笑って手の甲にキスをする。
「夜、うち来てや」




 あっという間に夜になって、言われた通りカラスバさんの家に行く。妙にドキドキしながらエレベーターを上がって、最上階に着くと鍵を開ける。
「カラスバさーん!」
「おう、待ってたで。きょーやくん?」
 玄関先にやって来たカラスバさんは、いつものジャケットではなく、シャツに丈の短い紺色のジャケット姿だった。それも前を閉めていていかにも清楚そうな格好である。
 ただし、下は黒色の薄いストッキング姿で……。ちらちらと見える紫色の下着はどう見ても女性モノだった。
 清楚がエロスに侵食されている。
「なっ!」
「これが良かったんやろ?すけべやなぁ」
 そうやって、カラスバさんが笑う。すけべなのはそっちだろ!でも、リクエストしたのは俺だから、俺もすけべか。じゃあどっちもすけべだ。
「ほら、ぼさっとしてへんで、早よ部屋行こ?」
「……鼻血出そう」
「ふふ、早いて。まだまだこれからやろ?」
 おいで?そう言って、カラスバさんは俺の手を取ると、そのまま引っ張っていく。
「他のコにはナイショやよ」
 俺の好みど真ん中の顔で、シーっと口元に人差し指を当てて言われては耐えようもなく、そのまま壁際に追い詰めると、薄く化粧さえされている唇にキスを落とす。
 ちゅっと音を立てて吸い付きそのまま唇を割り開いて歯列をなぞる。全部カラスバさんが俺に教えてくれたことだった。
「はっ、ん……ちゅ、ぅ……」
 鼻から抜けるような声に、興奮してしょうがない。股間が痛いくらい張り詰めて、ほとんど無意識に彼の膝に陰茎を擦り付ければ、ふっとカラスバさんが微笑んだ。
「んっ、はは……きょーやくんは我慢がでけへんねぇ」
「だって、こんなの耐えられないです……」
「ええけど、ベッドまで耐えられたらええことしてあげよか♡」
「っ!」
 吐息がかかるくらいの近さでそう言われて、思わず彼の表情に魅入ってしまう。
 普段と違う化粧品の匂いと、これは香水だろうか?嗅いだことのない香りに思考が溶けていく。
「ふふ、なぁに?」
「そんなの、我慢できるわけないのに!」
「キョウヤくんなら出来はるやろ。ほら、早よしぃ?」
 渋々離れれば、カラスバさんは「よぉ出来ました」と笑って、唇にキスを落として来た。
 だから、リクエスト通りだけどさ!それにしたって、えっちすぎるだろ。悔しいけど、そう言うところに煽られてしょうがない。
「ベッド行こか」
「……はい」
 前のめりになりながらカラスバさんに手を引かれるがまま着いていく。そうして寝室に連れていかれて、半ば強引に俺をベッドに転がすと、カラスバさんはいやらしく微笑む。
「センセとこんなことするなんて、キョウヤくんは悪いコやわぁ♡」
「うぐっ、カラスバさっ」
「カラスバさんやのうて、センセやろ?」
「せんせぇっ、良いことしてくれるんでしょ?」
 勝てる見込みもないのに、負けてられないと思ってつい挑発に乗ってしまう。わかってはいる。わかってはいるけど、俺にだって多少のプライドはあるから。
「うん、ええよ」
 そうしてカラスバさんは俺のベルトを緩めると、ズボンを剥ぎ取ってしまう。
「ご褒美の時間や♡」
 ベッドサイドのローションを取って、自分の足に振りかけると、彼は舌舐りをする。
 何をされるのか、察してしまった。このまま足で扱かれるんだ。
 勃ち上がった陰茎に、ローション濡れの足の指が絡む。少し冷たいけど、目の前でぱっかりと股を開きながらこちらを得意気に見るカラスバさんは、大変いやらしくて。視界の暴力以外の何物でもない。と言うかそれ以外の要素で気付かなかったけど、Tバック履いてるんですけど!
「あっ、う!せんせっ、これやばいですっ」
「きょーやくん、かあいいねぇ……♡もうちょい気張りや♡」
 敏感な先端をストッキングで磨かれて、身体がびくびくと震えてしまう。こんなの、耐えられるわけがない!精一杯のプライドをかき集めてなんとか口を噤むと、カラスバさんの黒いストッキングに白濁をぶちまけた。
「っ、くっ!ん~~~っ!♡♡」
 何度かに分けて、びゅくびゅくと濃い精を吐く。ただでさえローションでべとべとだった黒いストッキングとのコントラストに、頭がくらくらする。
「はぁっ、はぁっ!」
「そんなに良かったん?」
「こんなのっ!耐えられるわけないじゃん!」
「あはっ、かあええ♡センセに全部任せてや?」
 ゆっくりカラスバさんが近付いてきて、ちゅっと音を立ててキスをする。差し出された舌に思わずしゃぶりついて、甘く食めばカラスバさんの身体がふるふると震えた。カラスバさんだって限界なのだろう。彼のかくかくと揺れる腰に、思わず口角が上がる。
「せんせ、腰揺れてる」
「っ、」
「ね、先生。セックスの仕方教えて?」
 今度はこちらが責める番だ。
 ストッキング越しに、張り詰める彼の陰茎に触れる。後ろに触れて欲しいのなんてわかっているからあえてだ。そうすれば、何か言いたげなカラスバさんと目が合う。
「きょーや、焦らさんといてっ」
「ふふ、もうやめちゃうの?俺、必死にせんせいしてるカラスバさん良かったよ?」
 するすると股間を撫で回せば、さっきまでの余裕なんて何処へやら、あっという間に崩壊するカラスバさんが可愛くってそのままベッドへ押し倒す。
「っ、あ♡」
「あはっ、可愛い顔。ね、後ろ慣らしてある?」
「んっ、慣らしてあるからっ、早ようセックスしよ?」
 ストッキングの股座をビリビリと破いて、Tバックをずらせばとろとろになった後孔が現れる。縁を拡げるようになぞれば、カラスバさんが期待しきった声で鳴いた。
「ん、キョウヤぁ♡」
「カラスバさんの格好、えろすぎて俺どうにかなっちゃいそう」
 首筋に吸い付きながら、焦らすように浅いところをつぷつぷ出し入れしてやる。そうすれば、今度はカラスバさんが泣く番だった。
「やらっ、♡も、キョウヤの挿入れてや♡」
「そんなに欲しいの?先生、えっちなんだから……」
 いいよ。あげる♡
 そう耳元で囁いて、指を引き抜く。確かにこの柔らかさなら挿入しても大丈夫だろう。いきり勃つそれを押し当てる。
 俺の為にセットされた髪も、化粧も、服も全てがぐしゃぐしゃで、酷く興奮した。
「先生、好き」
「っ、やらぁ♡キョウヤ、名前で呼んでぇ?♡」
「ふふ、どこもかしこもとろとろだね。カラスバさん♡」
 そうして、ローションの仕込まれた後孔に陰茎を押し入れる。ぷぴ、だとか間抜けな音がして隙間からローションが流れ落ちていって、カラスバさんがかあっと赤くなった。
「うあっ♡きょーやぁ……♡」
「あー、かわいっ」
 力の入らないカラスバさんの身体をぐいっと持ち上げて、奥まで腰を打ち付ける。
「あ゛っ♡♡ぐ、う~~~~っ!♡♡」
 急な刺激に、彼は驚いたように目を白黒させながら感じ入っていた。どうやらメスイキを決めてしまったみたいで、衝撃でしょろっと音を立てて色のついた液体が流れ落ちていく。
「あはっ、出ちゃったね♡」
「っ、~~~!♡♡きょ、やあ♡♡」
 唾液やら涙やらでぐしょ濡れの頬にキスを落として微笑む。
 あんなに煽ったんだから、今日は眠れると思わないでくださいね♡
 死刑宣告にもにたそれを聞いて、カラスバさんはナカをぎゅうっと締め付けたのだった。

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