キョカラ
タイトル通り
味変
「俺、地元に彼女残してきてるんですよね」
「はぁ?」
何気なくキョウヤの口から発せられた言葉に、思わず頭が真っ白になる。
は?彼女?こんな奥手そうなオマエに?口からこぼれ落ちそうになった言葉を慌てて飲み込んで、素知らぬ顔で「まぁおるやろな。彼女の一人や二人くらい」なんて答える。
「そんな、彼女は一人だけですよ」
「はは、行儀の良いことで。で?馴れ初めは?カラスバさんとコイバナしようや」
「ええー、ただの幼なじみですよ」
見たことない、穏やかな顔で言うもんやから、危うく張り飛ばすところやった。へー、ほーん、大好きやん。そんなの見たらわかる。
「どんな娘なん?写真とかあるやろ?」
「えへへ、見ます?」
スマホロトムに写された、彼女の写真を穴が空くくらい見つめる。清楚そうな、敢えて悪く言うなら何処にでもいそうな娘だった。
「かわええ娘やん。大事にしぃよ?」
「もちろんです」
なんやそれ、彼女おる癖に、その顔歪ませますとか言ったん?は?舐めとるん?こちとらオマエのことしか考えられへんのに、酷ない?
嫉妬の炎が燃え上がる。でも、気付かれないようにそっと隠して、誓う。
なんとしても寝取ったる。こんな格好良くて、かわええコ、放っておいた方が悪いやろ?
「カラスバさんは好きな人とかいないんですか?」
「オレにもおるよ。とーっておきのコが」
「えっ!そうなんだ!うまく行くと良いですね」
何も知らないキョウヤが笑う。ほんに、かわええコ。
「せや、もっとコイバナしたくなったさかい、今夜オレん家来ん?美味しい物用意したるで?」
「えぇ、本当ですか?丁度用事もないし、カラスバさんが良いのならご一緒したいです!」
無警戒の懐っこい獲物が罠に掛かる様を、内心にこやかに眺める。
ぜーったい逃がさへんからな。覚悟しいや?
あれやこれや準備している間にあっと言う間に夜になって、約束通りキョウヤを家へと招く。
テーブルの上にはちょっとした手料理と、とっておきの甘いジュース。キョウヤは目を輝かせながらそれらをたいらげていく。
「カラスバさんは食べないんですか?」
「オレ?オレは後でおいしいもん食べるさかい、全部食べてええよ」
「?そうなんですね。やったー!」
全く警戒していない様子のキョウヤが、ジュースに手を伸ばす。
「変わった味ですね」
「せやろ?限定品を取り寄せたんよ。キョウヤが好きそう思ってな」
「そうなんだ。なんか独特だけど癖になりそうな
味ですね」
ああ、もうすぐや。もうすぐでご馳走が仕上がる。
唾液が溢れてしょうがない。でも、ここでしくじったら全てが台無しだから。その時が来るのを静かに待つ。
そうして、30分ほど経った頃、キョウヤがすこーんと寝落ちた。時間通り、そして計画通り。流石、ほんのちょっとだけお薬を入れた甲斐があった。
「ほんに、かわええコ」
床に落ちたフォークもそのままに、呑気にすやすやと寝息を立てているキョウヤをベッドに運ぶ。
「忘れられへん夜にしよな?」
ちゅっと額にキスを落として、キョウヤの上に跨がる。
そうして見下ろすキョウヤは最高に美味しそうで、今すぐにでも食べてくれと言わんばかりだった。
万が一に備えて両腕を頭の上で縛り上げると、誘われるがまま汗の滲む首筋にかぶり付き、自分の物だと言う証を刻んでいく。
キョウヤはまだ起きない。多量の薬を盛ったわけではないから、何時起きても可笑しくないのに、中々起きなくてやきもきする。早く驚く顔が見たい。
「こない起きへんのならちょっとぐらいつまみ食いしてもええやろ?」
唇は起きた後のおたのしみ。ベルトを緩めて下着の中に手を突っ込むとまだへにょへにょの陰茎を取り出す。頬擦りをして匂いを嗅げば汗とキョウヤの香りがした。
正直、思ったよりも腰にクる。
「っ♡」
へこへこと情けなく腰を振りながら夢中で嗅いでいると、吐息の刺激で陰茎が少しずつ芯を持ち始める。唾液を垂らして緩く扱けば、先端から先走りが滲み出て、たまらずしゃぶりついた。
先走りを口の中で転がしながら味わえば、それだけで果てそうなくらいだった。
「気持ちええ?」
返事はない。ただ眉間に皺が寄っていて、そろそろ起きそうやなと思う。
早く起きてくれたらええのに。いけず♡
先端にしゃぶりついて啜れば、びくりと身体が跳ねた。そうして、ゆっくりとキョウヤの目が開かれていく。
「んっ、うー?えっ……なっ、カラスバさん!?」
「ちゅっ、ようやっと起きたん?♡」
「なんで!?」
「なんでやろーなぁ?♡きょーや、オレというものがありながら彼女おるとか言いよったのが悪いんやで?」
「っ、へぇ!?やっ、うっ」
片手で陰茎を扱きながら言えば、可愛らしい声が漏れる。ほんにかわええ、食べてしまいたいくらいや。
いや、まぁこれから食うんやけども。
「ほら、びゅーびゅーしよな♡オレが手伝ったるさかい」
「ひっ、やめてくださいっ」
ゆっくり見せつけるように扱きながら、ずっしりと重い玉を揉む。たまらず声を上げるキョウヤに広角が上がる。
「キョウヤ、我慢せんと出してええんやで?」
「カラスバさっ、あっ!」
先走りを溢す陰茎にしゃぶりついて喉奥まで咥えこめば、半ば悲鳴に近い声が上がった。それに気を良くして、ぐぽぐぽと音を立てて出し入れを繰り返す。
「カラスバさん、出ちゃうからっ!」
ええよ、出して♡
咥えたまま喋ればキョウヤがぐぅっと呻いて、口の中に精が吐き出される。苦いような、しょっぱいような嫌な味が口いっぱいに広がって、思わず嘔吐く。でも、キョウヤのだから。一滴たりとも逃したくなくて、ゆっくり飲み干していく。
「はぁ、ごちそーさん♡」
ぜえぜえと肩で息をするキョウヤに囁いて、キスをする。開けられた口に舌を滑り込ませ、舌を絡めとればガリっと舌を噛まれた。
血の味が口の中に広がる。引き抜いてキョウヤを見れば、怯えたような表情をしていて。ぞくりと鳥肌が立つ。
「カラスバさんっ!どうしてこんなことするんですか!」
「くす、きょーや♡噛んだらあかんやん。どうしてって?だってキョウヤ、彼女おんのやろ?そんな女のこと、オレが忘れさせたるわ」
逃げる腰を捕まえて、にゅるにゅると萎えた陰茎を扱く。スラックスを下ろして勃ち上がった陰茎を後孔に押し当てる。とっくに準備は出来とる。ローションも仕込み済みだ。
「萎えさせへんでな?♡」
ゆっくり腰を動かして腹の中に埋めていく。睡眠薬とは別の薬が効いているのだろう、萎える様子はない。困惑しているキョウヤをそのままに、陰茎がぐぷぐぷと音を立てて挿入されて、前立腺をカリ首で抉られて飛ぶかと思った。
「ちょっ、カラスバさんっ、やめてください」
「あっ♡やめてて、傷付くわぁ。オマエが堕ちるまで、やめへんよ?」
きゅうっとナカを締め付けながら腰を落とす。気持ちが良いところに擦り付けるように動かしながら、咥えられるところまで咥える。
「はぁっ♡あぁ……あっつ……キョウヤ♡」
「っうぅ……」
「ふふ、もう連絡してけぇへんように、えっぐいハメ撮りでも送り付けたろか♡」
キョウヤはオレのもんや。誰にも渡さへん。ぞわぞわと快感が上がってきて、絶頂の気配がする。でも、こんなもんで終わらせたら勿体ないから。誘うようにナカを締め付けながら、踊るように腰を動かす。
「あんっ♡きょーや♡きもちええ?♡♡」
「から、すばさんっ」
キョウヤの切羽詰まった声がして、それと同時に何かが千切れたような音がする。は?っと思った時にはベッドに押し倒されていて、当たるところが変わって、その刺激で果ててしまった。
「くぅ、う~~~~っ!♡♡」
「はぁ、気持ちいいね。結構強い薬使ってきたから流石に抜けるのに時間掛かっちゃった」
「はぇ、?キョウヤ?」
先程までの怯えたような顔は何処へやら、涼しい顔でこちらを見下ろすキョウヤに頭が混乱する。え、なんでオレ、押し倒されて?
「ん、なぁに?カラスバさん、俺のこと大好きなんだね。ま、知ってたけど」
ちゅ、と頬にキスを落とされてぶるぶると身体が震える。どちゅっと腰を打ち付けられて、目の前が明滅した。
「お゛、へぇっ♡♡きょーや、なんれっ♡♡」
「はは、口回らなくなってる。可愛いね」
困惑しているオレのことなんてどうでもいいと言わんばかりにごちゅごちゅと出し入れを繰り返されて、歓喜に身体が跳ねる。気持ちいい、でも、なんで?
「あのこ、丁度そろそろ別れようかと思ってたんだよね。電話してっていちいち言ってきて重たいし。あ、そろそろイキそうっ、受け止めてね?」
「ぐ!ぅ~~~~っ!♡♡」
腹の奥にびゅくびゅくと精を吐きかけられて、多幸感でどうにかなりそうだった。意識が飛びかけて、でもそんなの勿体なくって、首を横に振る。
「良いよ、付き合ってあげても」
ちゅっと唇にキスを落とされて、意識が覚醒する。あ?コイツ今なんて?
「かわい、あんなにノリノリだったのにもう惚けちゃってる。ふふ、気持ちいいね」
ぐりぐりと前立腺を押し潰されて、電流のような快感が背筋を駆け抜ける。辛い、苦しい、気持ちいい!想定外の快楽に頭の中がぐちゃぐちゃになって、何も考えられない。
「っ、う゛!あんっ♡♡やぁっ、♡♡きょーや♡♡」
「ふふっ、なぁに?」
「きもちいっ♡♡あぁっ♡♡」
「あはっ!そうだね♡」
カラスバさん、好きだよ。そう確かに耳元で囁かれて、ばちっと快感が弾ける。
「~~~~っ!♡♡」
こんなの、許されて良いわけないのに。限界を迎えて、目がぐりっと上を向く。意識が飛びそうになって、でも腰を止めては貰えなくて、意味のない言葉の羅列を吐き出しながら果てた。
味変
「俺、地元に彼女残してきてるんですよね」
「はぁ?」
何気なくキョウヤの口から発せられた言葉に、思わず頭が真っ白になる。
は?彼女?こんな奥手そうなオマエに?口からこぼれ落ちそうになった言葉を慌てて飲み込んで、素知らぬ顔で「まぁおるやろな。彼女の一人や二人くらい」なんて答える。
「そんな、彼女は一人だけですよ」
「はは、行儀の良いことで。で?馴れ初めは?カラスバさんとコイバナしようや」
「ええー、ただの幼なじみですよ」
見たことない、穏やかな顔で言うもんやから、危うく張り飛ばすところやった。へー、ほーん、大好きやん。そんなの見たらわかる。
「どんな娘なん?写真とかあるやろ?」
「えへへ、見ます?」
スマホロトムに写された、彼女の写真を穴が空くくらい見つめる。清楚そうな、敢えて悪く言うなら何処にでもいそうな娘だった。
「かわええ娘やん。大事にしぃよ?」
「もちろんです」
なんやそれ、彼女おる癖に、その顔歪ませますとか言ったん?は?舐めとるん?こちとらオマエのことしか考えられへんのに、酷ない?
嫉妬の炎が燃え上がる。でも、気付かれないようにそっと隠して、誓う。
なんとしても寝取ったる。こんな格好良くて、かわええコ、放っておいた方が悪いやろ?
「カラスバさんは好きな人とかいないんですか?」
「オレにもおるよ。とーっておきのコが」
「えっ!そうなんだ!うまく行くと良いですね」
何も知らないキョウヤが笑う。ほんに、かわええコ。
「せや、もっとコイバナしたくなったさかい、今夜オレん家来ん?美味しい物用意したるで?」
「えぇ、本当ですか?丁度用事もないし、カラスバさんが良いのならご一緒したいです!」
無警戒の懐っこい獲物が罠に掛かる様を、内心にこやかに眺める。
ぜーったい逃がさへんからな。覚悟しいや?
あれやこれや準備している間にあっと言う間に夜になって、約束通りキョウヤを家へと招く。
テーブルの上にはちょっとした手料理と、とっておきの甘いジュース。キョウヤは目を輝かせながらそれらをたいらげていく。
「カラスバさんは食べないんですか?」
「オレ?オレは後でおいしいもん食べるさかい、全部食べてええよ」
「?そうなんですね。やったー!」
全く警戒していない様子のキョウヤが、ジュースに手を伸ばす。
「変わった味ですね」
「せやろ?限定品を取り寄せたんよ。キョウヤが好きそう思ってな」
「そうなんだ。なんか独特だけど癖になりそうな
味ですね」
ああ、もうすぐや。もうすぐでご馳走が仕上がる。
唾液が溢れてしょうがない。でも、ここでしくじったら全てが台無しだから。その時が来るのを静かに待つ。
そうして、30分ほど経った頃、キョウヤがすこーんと寝落ちた。時間通り、そして計画通り。流石、ほんのちょっとだけお薬を入れた甲斐があった。
「ほんに、かわええコ」
床に落ちたフォークもそのままに、呑気にすやすやと寝息を立てているキョウヤをベッドに運ぶ。
「忘れられへん夜にしよな?」
ちゅっと額にキスを落として、キョウヤの上に跨がる。
そうして見下ろすキョウヤは最高に美味しそうで、今すぐにでも食べてくれと言わんばかりだった。
万が一に備えて両腕を頭の上で縛り上げると、誘われるがまま汗の滲む首筋にかぶり付き、自分の物だと言う証を刻んでいく。
キョウヤはまだ起きない。多量の薬を盛ったわけではないから、何時起きても可笑しくないのに、中々起きなくてやきもきする。早く驚く顔が見たい。
「こない起きへんのならちょっとぐらいつまみ食いしてもええやろ?」
唇は起きた後のおたのしみ。ベルトを緩めて下着の中に手を突っ込むとまだへにょへにょの陰茎を取り出す。頬擦りをして匂いを嗅げば汗とキョウヤの香りがした。
正直、思ったよりも腰にクる。
「っ♡」
へこへこと情けなく腰を振りながら夢中で嗅いでいると、吐息の刺激で陰茎が少しずつ芯を持ち始める。唾液を垂らして緩く扱けば、先端から先走りが滲み出て、たまらずしゃぶりついた。
先走りを口の中で転がしながら味わえば、それだけで果てそうなくらいだった。
「気持ちええ?」
返事はない。ただ眉間に皺が寄っていて、そろそろ起きそうやなと思う。
早く起きてくれたらええのに。いけず♡
先端にしゃぶりついて啜れば、びくりと身体が跳ねた。そうして、ゆっくりとキョウヤの目が開かれていく。
「んっ、うー?えっ……なっ、カラスバさん!?」
「ちゅっ、ようやっと起きたん?♡」
「なんで!?」
「なんでやろーなぁ?♡きょーや、オレというものがありながら彼女おるとか言いよったのが悪いんやで?」
「っ、へぇ!?やっ、うっ」
片手で陰茎を扱きながら言えば、可愛らしい声が漏れる。ほんにかわええ、食べてしまいたいくらいや。
いや、まぁこれから食うんやけども。
「ほら、びゅーびゅーしよな♡オレが手伝ったるさかい」
「ひっ、やめてくださいっ」
ゆっくり見せつけるように扱きながら、ずっしりと重い玉を揉む。たまらず声を上げるキョウヤに広角が上がる。
「キョウヤ、我慢せんと出してええんやで?」
「カラスバさっ、あっ!」
先走りを溢す陰茎にしゃぶりついて喉奥まで咥えこめば、半ば悲鳴に近い声が上がった。それに気を良くして、ぐぽぐぽと音を立てて出し入れを繰り返す。
「カラスバさん、出ちゃうからっ!」
ええよ、出して♡
咥えたまま喋ればキョウヤがぐぅっと呻いて、口の中に精が吐き出される。苦いような、しょっぱいような嫌な味が口いっぱいに広がって、思わず嘔吐く。でも、キョウヤのだから。一滴たりとも逃したくなくて、ゆっくり飲み干していく。
「はぁ、ごちそーさん♡」
ぜえぜえと肩で息をするキョウヤに囁いて、キスをする。開けられた口に舌を滑り込ませ、舌を絡めとればガリっと舌を噛まれた。
血の味が口の中に広がる。引き抜いてキョウヤを見れば、怯えたような表情をしていて。ぞくりと鳥肌が立つ。
「カラスバさんっ!どうしてこんなことするんですか!」
「くす、きょーや♡噛んだらあかんやん。どうしてって?だってキョウヤ、彼女おんのやろ?そんな女のこと、オレが忘れさせたるわ」
逃げる腰を捕まえて、にゅるにゅると萎えた陰茎を扱く。スラックスを下ろして勃ち上がった陰茎を後孔に押し当てる。とっくに準備は出来とる。ローションも仕込み済みだ。
「萎えさせへんでな?♡」
ゆっくり腰を動かして腹の中に埋めていく。睡眠薬とは別の薬が効いているのだろう、萎える様子はない。困惑しているキョウヤをそのままに、陰茎がぐぷぐぷと音を立てて挿入されて、前立腺をカリ首で抉られて飛ぶかと思った。
「ちょっ、カラスバさんっ、やめてください」
「あっ♡やめてて、傷付くわぁ。オマエが堕ちるまで、やめへんよ?」
きゅうっとナカを締め付けながら腰を落とす。気持ちが良いところに擦り付けるように動かしながら、咥えられるところまで咥える。
「はぁっ♡あぁ……あっつ……キョウヤ♡」
「っうぅ……」
「ふふ、もう連絡してけぇへんように、えっぐいハメ撮りでも送り付けたろか♡」
キョウヤはオレのもんや。誰にも渡さへん。ぞわぞわと快感が上がってきて、絶頂の気配がする。でも、こんなもんで終わらせたら勿体ないから。誘うようにナカを締め付けながら、踊るように腰を動かす。
「あんっ♡きょーや♡きもちええ?♡♡」
「から、すばさんっ」
キョウヤの切羽詰まった声がして、それと同時に何かが千切れたような音がする。は?っと思った時にはベッドに押し倒されていて、当たるところが変わって、その刺激で果ててしまった。
「くぅ、う~~~~っ!♡♡」
「はぁ、気持ちいいね。結構強い薬使ってきたから流石に抜けるのに時間掛かっちゃった」
「はぇ、?キョウヤ?」
先程までの怯えたような顔は何処へやら、涼しい顔でこちらを見下ろすキョウヤに頭が混乱する。え、なんでオレ、押し倒されて?
「ん、なぁに?カラスバさん、俺のこと大好きなんだね。ま、知ってたけど」
ちゅ、と頬にキスを落とされてぶるぶると身体が震える。どちゅっと腰を打ち付けられて、目の前が明滅した。
「お゛、へぇっ♡♡きょーや、なんれっ♡♡」
「はは、口回らなくなってる。可愛いね」
困惑しているオレのことなんてどうでもいいと言わんばかりにごちゅごちゅと出し入れを繰り返されて、歓喜に身体が跳ねる。気持ちいい、でも、なんで?
「あのこ、丁度そろそろ別れようかと思ってたんだよね。電話してっていちいち言ってきて重たいし。あ、そろそろイキそうっ、受け止めてね?」
「ぐ!ぅ~~~~っ!♡♡」
腹の奥にびゅくびゅくと精を吐きかけられて、多幸感でどうにかなりそうだった。意識が飛びかけて、でもそんなの勿体なくって、首を横に振る。
「良いよ、付き合ってあげても」
ちゅっと唇にキスを落とされて、意識が覚醒する。あ?コイツ今なんて?
「かわい、あんなにノリノリだったのにもう惚けちゃってる。ふふ、気持ちいいね」
ぐりぐりと前立腺を押し潰されて、電流のような快感が背筋を駆け抜ける。辛い、苦しい、気持ちいい!想定外の快楽に頭の中がぐちゃぐちゃになって、何も考えられない。
「っ、う゛!あんっ♡♡やぁっ、♡♡きょーや♡♡」
「ふふっ、なぁに?」
「きもちいっ♡♡あぁっ♡♡」
「あはっ!そうだね♡」
カラスバさん、好きだよ。そう確かに耳元で囁かれて、ばちっと快感が弾ける。
「~~~~っ!♡♡」
こんなの、許されて良いわけないのに。限界を迎えて、目がぐりっと上を向く。意識が飛びそうになって、でも腰を止めては貰えなくて、意味のない言葉の羅列を吐き出しながら果てた。