ルクエド
「ちんこがねぇ!」
朝イチ、部屋にあいつの声が響き渡る。何を訳のわからないことを言ってんだ、とボクサーパンツ一丁で飛び付いてきたあいつを受け止め、抱きしめる。
「ちんこがねぇんだよ!」
「それはわかったから!」
そんなわけねぇだろ、と思いながら落ち着かせようと頭を撫でるが、ほら、と言われ手を取られる。なんの警戒心もなく股ぐらを触らせられた。
「?」
「な!?ねぇだろ!」
確かに、そこにあるはずの物は何もなかった。
「ちょっと見せてみろよ」
「はっ?やめろって、」
確認のためベッドに押し倒すと、ほんの少し抵抗されたが、気にせずボクサーパンツを剥ぎ取る。
明るい部屋に、あいつの白い肌が晒される。
そこにあったのは、どうみても女性器だった。
「……これって」
「っ、なあ……これって何かの病気か?」
「いや……わかんねぇけど……」
試しに触れてみるが、ふにふにとした肌感だとか、本物にしか見えなかった。しかし上半身はいつものムキムキのままで……アンバランスなそれに、エロさを感じて思わず頭を抱える。
「っ、なぁ……」
不安そうに覗き込んでくるあいつを、とりあえず安心させたくてぎゅっと抱き締めつつ、頭を撫でる。何が何だか分からないが、こう言うときは病院か?とか思いながら携帯のディスプレイを見ていると、あいつが裾を引っ張ってきた。
「なんか、おかしいかも」
「大丈夫か?」
「ぞわぞわする」
無警戒に股を開いたままそんなことを言うもんだから頭を抱える。恋人のこんな姿、流石に目に毒過ぎるだろ。
「なぁ、もっと触って」
「っ、お前なぁ……」
辛うじて耐えていた理性がぶちりと音を立てて千切れた。今のお強請りは駄目だ、エロすぎる。
いつも以上に気を使いながら、そっと割れ目を撫でる。
「ひっ、ぅ……」
「大丈夫か?」
こくんと頷くあいつを可愛いなんて思いながら、撫でていると、蜜壺からこぷりと蜜が溢れ出した。
溢れ出した蜜を指に絡めると、そのまま陰核に優しく触れてみる。
「やぁっ!」
「痛かったか?」
「ちがっ、そこ!なんか、やばい」
身体をびくりと跳ねさせ、しがみついてくるエドに思わず口角を上げながら、新しく出来たそこを優しく押し潰す。
「あぁっ!っ、まって!んっ、」
「本当に女になってんな……ここ、気持ちいいだろ?」
「はぁっ、びりびりするっ!やっ、んあっ!」
「刺激が強すぎたか?」
脚を閉じようとしているのを無理矢理開かせ、顔を近づける。何をしようとしてるのか理解できていないあいつを置いてけぼりに、そこに舌を這わせた。
「なっ!っ、そんなとこ、汚いからっ!」
「汚くなんかねぇよ」
色素の薄いそこを味わうように舌の腹で刺激する。自分でも引くくらい興奮してちんこが痛ぇ。童貞かよ、なんて思いながら、それでも興奮を抑えることができなかった。
「あっ、あぁ!それだめっ、溶けるっ」
「はは、溶けないから安心しろよ」
「んあっ、息かかる」
初々しい反応に思わず口角が上がる。わざとふぅっと息を吹きかけると、びくっと身体を震わせた。もっと乱れて欲しくて、指で陰核の皮を剥くと無防備なそこを舐る。
「ひぃっ!やぁっ、う、あ……あんっ!」
慣れない刺激に息も絶え絶えな彼を特等席で眺めながら、とろとろと零れ出る蜜を啜る。こりこりと勃ち上がった陰核を指で優しく扱きながら、蜜壺に舌を挿入すれば、悲鳴に近い嬌声が上がった。
「ああっ!ふっ、う……っ、あっ!まって、いれないでぇ」
「はぁ、可愛いな」
「かわいくな、い!うぅ、んっ!」
つぽつぽと出し入れを繰り返すと、ナカからとめどなく蜜が零れ落ちて、後孔を濡らしていた。艶々と光るそこがひくついているのに気付き思わず笑顔になる。こっちも欲しいのか?なんて聞きながら蜜を掬い上げ、指に絡めると後孔に指を埋める。
舌のおかげか前にも挿入りそうだ。それならと空いている方の手の指をゆっくり挿入する。
「あ゛ぁっ!や、ぁっ……どっちもは無理ぃっ!あぁ、う!おかしくなるぅ!」
どちらもきゅうきゅうと締め付けながら反り返るあいつの首に何度も噛み跡を残す。使い慣れた後ろはすぐにでも2本目が挿入出来そうだが、前はそうはいかないだろう。ゆっくり可愛がろうと、後を引き抜き陰核を扱いた。
「がっ、あ!そっちも無理っ、いく、いっちゃうから!」
「はは、全部無理じゃねえか。可愛いな……、ゆっくり拡げような」
「まっ、おかしくなる!あ゛ぁ〜〜〜〜っ!」
足の指先がぎゅっと丸まったのを見て、嗚呼、絶頂したんだな、と思った。
少し拡がったそこに2本目の指を挿入しながら、放置されたままだった胸の突起を舐る。
「ここも好きだもんな」
「はぁっ♡♡すきぃ……♡♡♡」
「っ、随分素直になっちまって……気持ちいいか?」
「う、ん♡♡きもちいの、すき♡♡」
とろとろに蕩けた表情のあいつの頭を撫でる。その度ナカをきゅうきゅうと締め付けていて、撫でられるの好きなんだなと再確認した。嗚呼、可愛い奴。
きゅうきゅうと締め付けてくるナカを拡げながら、主張し始めた胸の突起をこりこりと舌で転がせば、エドは一際高く鳴いた。
「あ゛あっ♡♡ねっ、もうナカ欲しいっ♡♡」
「まだもうちょい拡げねぇと」
危うく誘いに乗るところだった。痛い思いなんてして欲しくないからまだ駄目だ、と心の中で言い聞かせ、なんとか我慢する。
ゆっくり出し入れをしながら、3本目の指を滑り込ませる。とろとろになったそこは、引っかかることなくそれを受け入れた。指の間から見える粘膜がひくつくのが見えて思わず見入る。
「なぁ、もう大丈夫だから♡♡」
早くお前のが欲しい。耳元で囁くように懇願され、なんとか留まっていた理性の糸が千切れた。
引き抜くと、指に絡んだ蜜が糸を引く。それを口元に持っていけば、エドは条件反射でそれを舐め取った。
「本当にいいんだな?」
「いい♡♡いいからっ♡♡ちょうだい♡♡♡」
ち、と舌打ちをして、サイドチェストに手を伸ばす。中からスキンを取り出すと、口に咥えて封を切り、バキバキに勃ち上がった己の陰茎に被せる。
それを待ち遠しそうに眺めるエドの頭を撫でた。
「おら……くれてやるよ」
入口に先端を押し付ける。くぷっと音を立ててゆっくり飲み込まれていくそれから目が離せない。童貞でもあるまいしと己を笑い、ゴム越しに粘膜が蠢くのを感じながら、ゆっくり時間をかけて埋めていく。
「はぁ♡♡♡きたぁ♡♡」
「っ!お前そういうのズルいだろ!」
「しらなっ♡♡あぁっ!♡♡」
仕返しに勃ち上がった陰核を撫でればナカがきゅっとしまった。陰茎に纏わり付いてくる肉壁を掻き分け最奥に辿り着く。
「はーっ、ナカすげぇうねってる」
「っ♡てめぇのが馬鹿みたいにデカいからだろ!」
「そいつはどうも」
陰茎をゆっくり引き抜き、何時もの調子に戻りかけている彼の最奥目がけて叩きつける。瞬間、結合部からぷしゃっと透明な液体が吹き出した。
「っ〜〜〜〜!!♡♡♡」
「可愛いっ、可愛いなぁ……こっちの処女も俺のだ」
「はあっ♡♡♡っ、♡♡♡あ゛あ……っ!♡♡♡」
ごりごりと肉壁を削り取るように動かしながら、腰を打ちつける。パンパンと肌と肌がぶつかる音が明るい部屋に響き、汗やら体液やらが飛び散る。
嗚呼、気持ちがいい。
「んあ゛♡♡♡ああっ!♡♡きもちいっ♡♡♡るーくぅ♡♡」
「うん、気持ちいいなっ……エド」
「すきっ♡♡♡るーく、るーく♡♡♡」
背中に腕を回し、抱きついてくるエドを抱きしめ返した。俺の名前を必死に呼びながらすり寄ってくるのが可愛くて何度もキスを落とす。
奥を突くと、何かちゅうちゅうと吸い付くような感覚がしてすぐぴんとくる。
子宮、あんじゃねえか。
「一丁前に子宮降りてきてんぞ」
「はぁ♡♡♡わかんな、い゛い♡♡♡あ゛ぁっ、うっ♡♡んあ゛っ、やっ♡♡♡またいくぅっ♡♡」
何度目かもわからない絶頂を迎え、意識が飛びかけているあいつの身体を揺さぶる。可哀想だがまだ俺がイッていない。
強請るように口にキスをされ、可愛らしい舌にしゃぶりつく。くぐもった声を上げるエドの乱れきった姿に、また興奮した。
「んん♡♡っ、はぁっ、ん♡♡ぐっ、ぅ♡♡♡」
「はぁっ、……そろそろ出すぞ」
「っ、♡♡はぁ、♡♡♡あ゛ぁ〜〜〜〜っ!!♡♡」
ラストスパートと言わんばかりに最奥に腰を打ちつける。ナカが搾り取るように収縮して、耐えられずゴムの中に精を吐き出した。
「あ゛はっ♡♡♡はぁっ、はぁ……っ♡」
「ふーっ……大丈夫か?」
「だいじょ、ぶ……っ」
息も絶え絶えなあいつを抱き締め、ゆっくりと陰茎を引き抜く。締め付けがキツイせいかそのまま残ったゴムを引き抜くと、こぽっと蜜が溢れた。
名残惜しそうにぱくぱくと口を開いたり閉じたりする様がとにかく目に毒で、でもそう思っても目が離せなかった。
「はぁっ、なぁ、まだナカ、寂し、い……♡」
こっちの気も知らないで。あいつは吐息混じりにそう言うと、蜜やら潮やらに濡れた後孔を拡げる。
「こっちにも欲しい♡♡おれんなか、かけて?♡♡」
「ばっ、お前っ……!」
そんなことを言われて、我慢できるやつなんかいるわけないだろ。俺は我慢できなかった。こんなの無理ゲーだ。
精液に濡れた陰茎でそのまま一気に後孔を穿つ。引っかかることなくいつもの様に飲み込んだそこが搾り取るように収縮して、気を抜くとすぐにでも持っていかれそうだった。
「お゛お゛っ♡♡」
「おら、満足かよっ」
「っ、あ゛っ♡♡いっぱい種付けしてっ、あっ♡♡」
「〜〜〜〜っ!何処で覚えてきたんだよ」
相手の事を気遣う余裕なんてもうすでに無く、ばつばつと力任せに最奥に腰を打ちつける。その度に女性器から潮を吹き出しシーツを濡らしていて、それはまるで漏らしでもしたかのようだった。
「こんの、エロガキっ」
「お゛っ♡♡あ、……うっせぇ♡♡ん、こうしたのはてめぇだ、ろ♡♡う゛あ゛っ!♡♡」
子宮のようにちゅうちゅうと吸い付いてくる結腸に、先端をめり込ませる。瞬間、女性器からぶしゃっと勢いよく潮を吹いた。
確かにこうなるよう育てたのは俺だけども。そんなことを思いながら、容赦なく結腸を責める。
「はぁっ♡♡♡それ、頭だめんなる♡♡」
「もうなってんだろっ」
「あ゛ぁっ、♡♡♡いいっ、きもちいい、♡♡♡ん゛お゛っ♡♡♡」
息さえも忘れてあいつの身体を貪り食う。まるで溶けて一緒くたにでもなったようだった。気持ちよさを身体が求めて、馬鹿みたいに腰を振る。
ぎゅっとナカがしまった瞬間、そのまま結腸にぶっかけるみたいに果てた。