ルクエド
家に帰るなり、妙に上機嫌なエドが出迎えてくれた。なんだろう、違和感がある。赤らんだ頬だとか、テンションの高さとかさ。とにかくいつもの彼よりもほんの少し違う。
まさか、と思ってキッチンに足を踏み入れ、冷蔵庫を開けてみればこの間買った缶チューハイが何本かない。
今度はリビングに目を向けると、テーブルの上には空になった缶が3本も転がっていた。こいつ、ガキの癖に酒を飲みやがったんだ。
「おいエド、こないだ気をつけろって言ったろ?」
「あー?わかんねぇや。それよりただいまのキス、まだかよ」
顔の赤い彼は明らかに酔っていて、シラフなら絶対に言わないであろうことを言いながらソファで腕を広げている。
可愛いな、と思う反面、心配になる。だって、身体は成人しているように見える彼は、本当は12歳くらいなのだ。未成年に飲酒なんて、どう考えてもよくない。
「とりあえず先に水飲めって」
冷蔵庫から取り出した水を手渡そうとするが、エドは受け取るだけ受け取って自分の頬に当てた。
「はぁ、つめてぇ……気持ちいー。なぁ、ぎゅってして?」
「ん゛っ!」
可愛すぎて変な声が漏れる。これはズルいだろ。飲んだだろう酒はそんなに度数の高い酒ではないが、アルコールに慣れていないエドが酔うには十分だったようだ。
「なぁ、まだ?」
言われるがままぎゅうっと抱きしめれば、彼はふわっと微笑み、素直に擦り寄ってきた。甘える猫のような仕草に、こっちも口角が上がる。
「後、キス」
「はいはい」
額にキスを落とし頭を撫でれば、不服そうにこちらを睨んできた。
「口にしろよ」
そう言って目を瞑る彼に頭を抱える。何処まで煽れば気が済むんだ、なんて思いながらちゅっと音を立てて唇にキスを落とせば、そのままぺろっと唇を舐められた。
ぷつん、と自分の中で何かが弾ける。そのまま温かい舌にしゃぶりつき、驚いたようにまばたきをする彼を微笑ましく思いながら抱きしめる。
吐息さえもすべて食らう勢いで口内を蹂躙すれば、ピクピクと彼が身体を跳ねさせた。
「ふぁっ、んんっ!」
「っ、はぁ……これで満足したか?」
「う、ぅ……やだ。もっと……」
普段なら絶対に言わないだろうことを消え入るような音量で言われ、思わずソファに押し倒す。期待した表情で縋りついてくる彼に再度キスを落とし、薄く開かれた口に舌を滑り込ませると歯列をなぞった。
ほんの少しだが、アルコールの味がする。ふと、なんでわざわざ酒を飲んだんだろうなんて疑問が頭を過ぎり、今にも鼻先がくっついてしまいそうな距離で問いかける。
「途中で酒って気付かなかったのか?」
「気付いた、けど……」
甘えたい気分だったから、なんて途切れ途切れに呟かれたらもう駄目だった。なんだこれ、可愛すぎんだろ。
「そんなに犯されてぇの?」
嫌がるようならここでやめてやろうなんて思ったけど、答えの代わりに鼻先を擦り付けるようにキスを強請られ、肯定と受け取ることにした。
何度も啄むようなキスを落としながら、Tシャツの上から身体を撫で回す。逃げる様にくねくねとのたうつ身体がエロくって、目に焼き付けるように眺めながら胸の突起に手を伸ばす。
「ははっ、勃ってら」
「っ、ぅ……言うなっ」
すでに勃ち上がった突起を布越しに転がせば、彼は身体をびくんと跳ねさせた。気持ち良さそうに目を細め、熱い吐息を漏らす様に、とにかく煽られる。
「あっ、……ぅ!んんっ、ひっ!」
徐々に芯を持ち始めるそこをTシャツの上からしゃぶりつき、甘噛みをしてやれば可愛らしい声が発せられた。
「やっ、……あっ、ぅ……直接触って、ほしい」
「ちゃんと言えて偉いな」
するするとTシャツをめくり上げながら、少し薄くなった鬱血痕を上書きするように吸い付いていく。その度に身を捩る彼を少しずつ時間を掛けて追い詰める。
「……ふっ、ぅ……んんっ!」
もっと乱れたところが見たい。その一心で、食べ頃に膨らんだ突起を口に含む。舌でころころ転がすように刺激しながら、もう片方は指で弾いてやれば、気持ち良さそうな声が聞こえてきた。
「あっ、ぅ!乳首食べないでぇっ!ああっ!」
ぢゅっと音を立てながら吸い付き、血色の良くなったそこを甘噛みする。よっぽど良いんだろう。反り返るように胸を押し付けてくるもんだから、嬉しくなって畳み掛けるようにもう片方も抓り上げた。
「はぁっ!あ゛っ、ん……」
びくんと一際大きく身体を跳ねさせたので、軽くイったのだろう。ここまで育てた甲斐があったってもんだ。ちょっと痛くされる方が好きな辺り、エドはややマゾの気があると思う。
「っ、う!ん゛、ちんこさわってほしっ」
「しょうがねぇな。脱がすぞ?」
声をかけながらハーフパンツを脱がせば、先走りでびしょびしょになった陰茎が姿を現した。外気に触れ、ふるふると震える陰茎をそっと握ると、ゆっくり追い詰めるように扱いていく。
「ふぁっ、んうっ!ちんことけそっ、……あぁっ!」
「ははっ、溶けたらいよいよ雌だな」
「めすじゃっ、ねぇ……っ!」
「雌だろ?俺だけの」
「っ、ぅ〜〜〜〜!♡♡」
耳元で囁いてやれば、すぐ絶頂を迎える彼に思わず笑みが溢れる。可愛い可愛い、俺だけが知ってるエド。他の誰にも見せてたまるか。
「はっ♡はっ♡」
「可愛い……こっちも弄ってやろうな」
そのまま腰を持ち上げると、ひくつく後孔に舌を這わせる。舌を差し込めば、きゅうきゅうと健気に締め付けてきて、早くぶち込んでしまいたくなるが、ここは我慢だ。
「やぁっ♡そこ、舐めないでっ♡♡」
「ローション今ねぇからさ、ちょっと我慢な」
「んっ、あぁ!♡♡やだぁっ♡♡」
「嫌がる割にこっちは大喜びだぜ?」
雫を零す陰茎を扱きながら、舌を出し入れしてやる。俺のを受け入れるうちにすっかり縦に割れたそこはまるで女性器のようで酷く興奮を覚えた。
「あぁ♡♡」
手で頭を押し退けようとしているが、全然力が入っていない。唾液で滑りの良くなったそこに指を挿入すれば、肉壁が媚びるように纏わりついてきた。
「腹ん中、いつもより熱いな、酔ってるからか?」
「わからない、あ゛っ!♡♡ぜんりつせ、つぶさないれ♡♡♡」
ぷっくりと膨らんだ前立腺をごりごりと押し潰せば、反り返りながら果てた様だった。射精のない絶頂に、彼は涙をぼろぼろ零しながら身体を捩る。
「あ゛っ、ん〜〜〜〜っ!♡♡♡」
唾液を追加し、塗りつけるように指を動かす。何度も何度も前立腺を叩けば、ぷしゅっと音を立てて潮を吹き出した。
「んぎぃ〜〜〜〜っ!♡♡らめ、そこばっか♡♡」
「駄目じゃないだろ?ここ苛められんの大好きだもんな」
「がぁっ、♡♡♡くるしっ♡♡お゛っ♡♡ん゛お゛っ♡♡♡」
夢中になってこねくり回せば、その度にイッているのか身体をびくびくと震わせ狂ったように声を上げていた。緩くなったそこにそっと指を増やし、縁を拡げるように動かしてやる。
「ねっ、もう挿入れてっ♡♡♡いっぱい、いじめてほしいっ♡♡♡」
「ははっ、もうちょい拡げような」
「ぅ〜〜〜〜っ!♡♡♡やだっ、ほしい♡♡♡るー、くのちんこ、ちょうだいっ♡♡♡」
わけもわからなくなっているんだろうエドに、俺も限界だな、と思う。余裕もなくチャックを下ろし、陰茎を取り出すと、彼の後孔にゆっくり飲み込ませる。
「おら、これが欲しかったんだろ?」
「く〜〜〜っ!♡♡お゛ぉ゛♡♡おっきい♡♡」
きゅうきゅう絡みついてくる肉壁を押しのけて、奥へ奥へと進めていく。舌を突き出しへぇへぇと息を吐く彼を特等席で眺めながら、首筋に歯型が残るほど強く噛み付けばナカがぎゅっとしまった。
「〜〜〜〜っ!♡♡♡」
「今のでイったのかよ。エロすぎんだろ」
強く揺さぶるように奥まで腰を打ち付ければ、緩くなった結腸に先端がぐぽっとめり込んだ。
「ぎぃ〜〜〜っ♡♡♡いっでる゛♡♡い゛ってるから゛♡♡♡るー、くぅ!♡♡もっとひどくして♡♡」
「エド、可愛いなぁ……はぁっ、好きだ、」
ぶしゃぶしゃと潮を吹きながら善がり狂う彼が望む通り、結腸に先端をぐりぐり押しつける。
「ぐぅっ♡♡♡がぁっ♡♡♡おれも、すきぃ♡♡♡すきだからぁっ♡♡♡」
何度も、何度も、奥の奥にマーキングをするように精を吐き出す。その刺激でさえ気持ちいいのか、彼の陰茎からはだらだらと勢いのない白濁が垂れ流されていく。
我欲のままに、望まれるがままに、時間が許す限りいつまでもまぐわい続けた。