ルクエド
カントボーイ自慰
何となく手持ち無沙汰になってあいつのベッドに潜り込む。当たり前だが寝具からあいつの匂いがふわりと香って、ふっと情事を思い出した。
まだあいつが帰って来るには早い。最近忙しくて出来てなかったからな、なんて思いながら、何気なく匂いを嗅いでしまったことを後悔する。
「ちっ……」
舌打ちを一つ。サイドチェストに手を伸ばすと、中からローションを取り出す。すると、手が何か硬い物に触れた。なんだろう、なんて思って見てみると、いつぞや使いたいと言われた、所謂大人の玩具ってやつだ。なんだっけ、ディルドとか言ってた気がする。
それを見て、思わず生唾を飲み込む。大きさはあいつのと比べれば可愛いもので、多分、ちゃんと慣らしたら挿入ると思う。好奇心でそれも手に取り布団の中に持ち込んだ。
そっと胸の突起に触れる。期待で既に勃ち上がった、気付けばすっかり快楽を拾うようにさせられてしまったそこは、ちょっと触ればじわじわと快感が広がっていって、身体がぴくぴく跳ねる。
「はぁっ、んんっ……、」
吐息が漏れて、それにまた興奮する。なんでこんな事になっちまったんだ。なんて思いながら、そうさせたあいつの事を思う。
「くそが……っ、う、んっ」
目を閉じ突起をきゅうっと摘めば、切ない快感が自分を追い立てる。もじもじと脚を擦り合わせ、その切なさに腹の奥がじくじく疼いた。
股が濡れた感覚に、嗚呼、先に下着を脱いでおけば良かったななんて思いながら、下着の上から恐る恐る触ってみる。まだあまり触ったことのないそこを、布越しにゆっくり擦ってみれば、甘い痺れに襲われた。
「はぁっ、……っ!」
あいつが触るように、陰核を指先で押し潰す。気持ち良くって手が止まらない。
「ルークっ、あぅっ……!」
名前を呼ぶと、じわっと分泌液が溢れ出して困惑する。こんなの、あいつのこと大好きみたいじゃねぇか。一度名前を呼んだら、止まらなくなって何度も何度もあいつの名前を呼んだ。甘い痺れがとまらない。
切なくなって、下着を脱いで直接触る。とろとろと蜜を零すそこにそっと指を差し込んでみる。浅いところをつぷつぷと出し入れすると、更に分泌液が溢れ出した。
枕に擦り寄りながら、指を拡げるように動かすと、ふわりとあいつの香りがして、また興奮する。
「んっ、ルークぅ……っ、」
気持ちが良い。でも、自分で触るのじゃ足りない。あいつの指じゃないと、なんて思ったり。
嗚呼、もうとっくにあいつなしじゃ生きていけないんだ、とわからされる。
「っ、ぅ……はぁ、」
2本目の指を足して、ぐちゅぐちゅとはしたない音を立てて出し入れする。気持ちが良くて、頭がじわじわ痺れる。でも、指じゃ欲しいところに届かない。焦れて、玩具に手を伸ばしローションを振りかけると、ゆっくり挿入した。冷たくて固いそれが、ローションの滑りを借りてゆっくり挿入ってくる。ぞくぞくと鳥肌が立って、でも虚しくて、枕に顔を埋める。
「る、ぅく、……っ」
「おう、ただいま」
「、は?」
後ろであいつの声がする。勢い良く振り返れば、にんまりと笑ったあいつがいた。
「全然気付かないからさ、いつ気付くかなって」
「てめぇっ、」
「で、俺のこと呼びながらするの、気持ち良い?」
ディルドを持った手首を掴まれ、そのまま揺さぶられる。自分でするのとは違う刺激に思わず呻けば、あいつがのしかかってきた。
「っう、やぁっ……、」
「俺のとどっちがいい?」
ずぷずぷと音を立ててディルドが抜き差しされ、壊れたようにビクビクと身体が跳ねる。持っている手から力が抜けてぱっと離すと、中の圧で出てこようとするそれをあいつが掴んだ。
「なぁ、どっちがいいんだ?」
「あっ、ん……っ!てめぇのがいいに決まってんだろばかぁっ!」
半泣きになりながら吐き捨てるように言えば、勢い良くディルドが引き抜かれる。顔は見えないけど、きっと満面の笑みなんだろう。あいつは嬉しそうな声で「そっか」とだけ言うと、びりっと何かを破く音がした。嗚呼、このまま挿入れる気なんだ、と嫌でも察してしまう。
物欲しげに腰を揺らせば、ふふっと笑われた。文句を言おうと振り返ると、思いのほか近くにあいつの顔がある。目が合って、それで。獣じみたその表情に見惚れていると、ひくつくそこに硬い物が当てられた。
「んぅ、っあ、なんで勃って、」
「そりゃ、こんなエロいとこ見せられたらな」
「ばかぁっ、あ゛っ!」
ゆっくりあいつのが挿入ってくる。バカでけえもん持ちやがって、クソが。受け入れる側にもなってみろ。心の中で悪態を吐くが、口から出る声はもう、言葉になっていなかった。
「あぁっ、ん……っ、」
「はぁっ……、ナカ、すっげぇとろとろ」
「うる、せっ、んあ゛っ♡」
自分でも信じられないくらい媚びきった声が漏れる。項を噛まれ、それにすら身体が反応するのだからもうお終いだ。全部食われちまったんだ。
「動くぞ?」
慣らすようにゆるゆると動かされていたそれが、激しいものに変わる。薄暗い部屋にぱんぱんと肌と肌がぶつかり合う音が響いて、自分の少し掠れた声と混ざり合う。頭がぐしゃぐしゃになるような快感に、すり潰される。
「あ♡ん゛、うっ♡ひゃ、おくっ、きてる♡♡」
「フーッ、子宮、吸い付いてきてんぞ」
「ん゛〜〜〜っ♡♡♡」
ぶしゃっと音を立てて潮が吹き出した。腰を打ち付けられる度、壊れたように吹き出すそれでシーツが濡れていく。少し申し訳なくなったけど、そんな気持ち、すぐ快感に上書きされてわからなくなった。
「んぎぃっ♡♡、まっ、あ゛♡♡」
「はーっ、気持ち良いなっ」
「へぇっ♡へぇっ♡とまって、ぇ……ん゛♡♡」
股が熱い。溶けて一緒くたにでもなってしまったようだ。
こんな身体相手に、よく興奮出来るなとふと思う。だって、下半身だけ女なんだぜ?おかしいだろ。
「違うこと考えてんだろ?」
「っ、べつに」
「今だけ忘れちまえよ。ほら」
一度陰茎を引き抜かれ、身体をひっくり返される。欲情しきったあいつと目が合って、どきっとした。身体のことだとかそんなの関係ないと言わんばかり、唇にキスを落とされ目を閉じる。
何度も何度も啄むようなキスをしあいながら、コイビト同士がするみたいに手を絡めた。
再び陰茎が差し込まれ、ゆっくりと動き出す。
「ん゛っ♡♡あ゛〜〜〜っ♡♡」
「ほら、気持ち良いな」
なんの解決にもなってないことぐらいわかっているのに、過ぎた快感につい溺れてしまいたくなる。それを許してくれるのはきっとルークだけなのだろう。
「いくっ、♡♡っいっちゃ、う♡♡」
「何度でもイけよ。ちゃんと受け止めてやるから」
「う゛〜〜〜っ♡♡」
一際大きな絶頂に、身体を反り返らせながら感じ入る。ぎゅうっと指先に力が入って、それで。気持ちが良くてふわふわと身体が浮いているような感覚に陥る。
「もうちょい頑張れるか?」
「うん、♡へぇっ♡へぇっ♡頑張れるからっ♡♡」
もっとちょうだい?なんて言えば、あいつは頭を抱えた。
「あんま煽んなって……加減できなくなるだろ」
「いいよ、今更だろ」
そう呟きながら、自分からあいつの唇に吸い付いた。開かれた隙間から見様見真似で舌を差し込む。差し込んだ舌をちゅうっと吸われぼんやりと、こいつになら食われてもいいか、と思った。
何となく手持ち無沙汰になってあいつのベッドに潜り込む。当たり前だが寝具からあいつの匂いがふわりと香って、ふっと情事を思い出した。
まだあいつが帰って来るには早い。最近忙しくて出来てなかったからな、なんて思いながら、何気なく匂いを嗅いでしまったことを後悔する。
「ちっ……」
舌打ちを一つ。サイドチェストに手を伸ばすと、中からローションを取り出す。すると、手が何か硬い物に触れた。なんだろう、なんて思って見てみると、いつぞや使いたいと言われた、所謂大人の玩具ってやつだ。なんだっけ、ディルドとか言ってた気がする。
それを見て、思わず生唾を飲み込む。大きさはあいつのと比べれば可愛いもので、多分、ちゃんと慣らしたら挿入ると思う。好奇心でそれも手に取り布団の中に持ち込んだ。
そっと胸の突起に触れる。期待で既に勃ち上がった、気付けばすっかり快楽を拾うようにさせられてしまったそこは、ちょっと触ればじわじわと快感が広がっていって、身体がぴくぴく跳ねる。
「はぁっ、んんっ……、」
吐息が漏れて、それにまた興奮する。なんでこんな事になっちまったんだ。なんて思いながら、そうさせたあいつの事を思う。
「くそが……っ、う、んっ」
目を閉じ突起をきゅうっと摘めば、切ない快感が自分を追い立てる。もじもじと脚を擦り合わせ、その切なさに腹の奥がじくじく疼いた。
股が濡れた感覚に、嗚呼、先に下着を脱いでおけば良かったななんて思いながら、下着の上から恐る恐る触ってみる。まだあまり触ったことのないそこを、布越しにゆっくり擦ってみれば、甘い痺れに襲われた。
「はぁっ、……っ!」
あいつが触るように、陰核を指先で押し潰す。気持ち良くって手が止まらない。
「ルークっ、あぅっ……!」
名前を呼ぶと、じわっと分泌液が溢れ出して困惑する。こんなの、あいつのこと大好きみたいじゃねぇか。一度名前を呼んだら、止まらなくなって何度も何度もあいつの名前を呼んだ。甘い痺れがとまらない。
切なくなって、下着を脱いで直接触る。とろとろと蜜を零すそこにそっと指を差し込んでみる。浅いところをつぷつぷと出し入れすると、更に分泌液が溢れ出した。
枕に擦り寄りながら、指を拡げるように動かすと、ふわりとあいつの香りがして、また興奮する。
「んっ、ルークぅ……っ、」
気持ちが良い。でも、自分で触るのじゃ足りない。あいつの指じゃないと、なんて思ったり。
嗚呼、もうとっくにあいつなしじゃ生きていけないんだ、とわからされる。
「っ、ぅ……はぁ、」
2本目の指を足して、ぐちゅぐちゅとはしたない音を立てて出し入れする。気持ちが良くて、頭がじわじわ痺れる。でも、指じゃ欲しいところに届かない。焦れて、玩具に手を伸ばしローションを振りかけると、ゆっくり挿入した。冷たくて固いそれが、ローションの滑りを借りてゆっくり挿入ってくる。ぞくぞくと鳥肌が立って、でも虚しくて、枕に顔を埋める。
「る、ぅく、……っ」
「おう、ただいま」
「、は?」
後ろであいつの声がする。勢い良く振り返れば、にんまりと笑ったあいつがいた。
「全然気付かないからさ、いつ気付くかなって」
「てめぇっ、」
「で、俺のこと呼びながらするの、気持ち良い?」
ディルドを持った手首を掴まれ、そのまま揺さぶられる。自分でするのとは違う刺激に思わず呻けば、あいつがのしかかってきた。
「っう、やぁっ……、」
「俺のとどっちがいい?」
ずぷずぷと音を立ててディルドが抜き差しされ、壊れたようにビクビクと身体が跳ねる。持っている手から力が抜けてぱっと離すと、中の圧で出てこようとするそれをあいつが掴んだ。
「なぁ、どっちがいいんだ?」
「あっ、ん……っ!てめぇのがいいに決まってんだろばかぁっ!」
半泣きになりながら吐き捨てるように言えば、勢い良くディルドが引き抜かれる。顔は見えないけど、きっと満面の笑みなんだろう。あいつは嬉しそうな声で「そっか」とだけ言うと、びりっと何かを破く音がした。嗚呼、このまま挿入れる気なんだ、と嫌でも察してしまう。
物欲しげに腰を揺らせば、ふふっと笑われた。文句を言おうと振り返ると、思いのほか近くにあいつの顔がある。目が合って、それで。獣じみたその表情に見惚れていると、ひくつくそこに硬い物が当てられた。
「んぅ、っあ、なんで勃って、」
「そりゃ、こんなエロいとこ見せられたらな」
「ばかぁっ、あ゛っ!」
ゆっくりあいつのが挿入ってくる。バカでけえもん持ちやがって、クソが。受け入れる側にもなってみろ。心の中で悪態を吐くが、口から出る声はもう、言葉になっていなかった。
「あぁっ、ん……っ、」
「はぁっ……、ナカ、すっげぇとろとろ」
「うる、せっ、んあ゛っ♡」
自分でも信じられないくらい媚びきった声が漏れる。項を噛まれ、それにすら身体が反応するのだからもうお終いだ。全部食われちまったんだ。
「動くぞ?」
慣らすようにゆるゆると動かされていたそれが、激しいものに変わる。薄暗い部屋にぱんぱんと肌と肌がぶつかり合う音が響いて、自分の少し掠れた声と混ざり合う。頭がぐしゃぐしゃになるような快感に、すり潰される。
「あ♡ん゛、うっ♡ひゃ、おくっ、きてる♡♡」
「フーッ、子宮、吸い付いてきてんぞ」
「ん゛〜〜〜っ♡♡♡」
ぶしゃっと音を立てて潮が吹き出した。腰を打ち付けられる度、壊れたように吹き出すそれでシーツが濡れていく。少し申し訳なくなったけど、そんな気持ち、すぐ快感に上書きされてわからなくなった。
「んぎぃっ♡♡、まっ、あ゛♡♡」
「はーっ、気持ち良いなっ」
「へぇっ♡へぇっ♡とまって、ぇ……ん゛♡♡」
股が熱い。溶けて一緒くたにでもなってしまったようだ。
こんな身体相手に、よく興奮出来るなとふと思う。だって、下半身だけ女なんだぜ?おかしいだろ。
「違うこと考えてんだろ?」
「っ、べつに」
「今だけ忘れちまえよ。ほら」
一度陰茎を引き抜かれ、身体をひっくり返される。欲情しきったあいつと目が合って、どきっとした。身体のことだとかそんなの関係ないと言わんばかり、唇にキスを落とされ目を閉じる。
何度も何度も啄むようなキスをしあいながら、コイビト同士がするみたいに手を絡めた。
再び陰茎が差し込まれ、ゆっくりと動き出す。
「ん゛っ♡♡あ゛〜〜〜っ♡♡」
「ほら、気持ち良いな」
なんの解決にもなってないことぐらいわかっているのに、過ぎた快感につい溺れてしまいたくなる。それを許してくれるのはきっとルークだけなのだろう。
「いくっ、♡♡っいっちゃ、う♡♡」
「何度でもイけよ。ちゃんと受け止めてやるから」
「う゛〜〜〜っ♡♡」
一際大きな絶頂に、身体を反り返らせながら感じ入る。ぎゅうっと指先に力が入って、それで。気持ちが良くてふわふわと身体が浮いているような感覚に陥る。
「もうちょい頑張れるか?」
「うん、♡へぇっ♡へぇっ♡頑張れるからっ♡♡」
もっとちょうだい?なんて言えば、あいつは頭を抱えた。
「あんま煽んなって……加減できなくなるだろ」
「いいよ、今更だろ」
そう呟きながら、自分からあいつの唇に吸い付いた。開かれた隙間から見様見真似で舌を差し込む。差し込んだ舌をちゅうっと吸われぼんやりと、こいつになら食われてもいいか、と思った。
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