30歳ルク✕12歳エド

特殊設定ルクエド
30歳ルク✕12歳生徒エド


 今日、俺は先生とキスをした。
 戯れている延長線のようにあっさりと、大人のキスをした。してしまった。あいつの大きな舌が、俺の舌を包み込んで、息苦しくなって、でも気持ち良くて頭がまだくらくらする。
 布団の中で丸くなって、何度も何度も反芻する。頬に手が触れて、顔が近付いてきて、ちゅっと唇を吸われたかと思えば、そのまま口内に舌を差し込まれた。
 驚いたけど、俺は拒まなかった。だって、俺は先生が好きだから。何をされても良いと思うくらいには好きだ。先生は、どうなんだろう。なんて気になったりなんかして。そうして、一人の時はつい先生の事を考えてしまう。
「先生……」
 先生は二人っきりの時は名前で呼んで、と言ってくれた。それが嬉しくて、少し隣に並べた気がして、心の中で何度も呼ぶ。
 ふと、股間がむずむずする。なんだろう、と触ってみると、ちんこが勃っていた。嗚呼、知ってる。えっちな気分になると勃つんだろ。俺、先生でえっちな気分になるんだ。ドキドキしながら、勃ち上がったそれに触れる。
「っ、ぅ」
 気持ちが良くて、溶けてしまいそうだった。どうしたらいいかわからないから、恐る恐る気持ちいい触り方を試していく。先端は刺激が強すぎるから、手で包み込んで優しく擦る。気持ちいい。
「はぁっ、んんっ……せんせっ」
 少し罪悪感を抱きながら、自分で追い詰められていく。苦しくて、切なくて、夢中で手を動かしていると、一番気持ちいい瞬間が訪れてちんこから白い液体が吹き出した。
 初めてのことに驚く。それが正常な事なのかわからなくて、怖くなって手を洗ってから家を飛び出した。


 先生の部屋のインターホンをドキドキしながら鳴らす。病気だったらどうしよう、なんて思って泣きそうになっていると、気付いた先生が出てきた。
「エド、こんな時間にどうした?なんかあったのか?」
「先生……どうしよう」
「ん?」
「……気持ち良くなったら、白いのが出てきたんだ」
 少し悩んだ後、打ち明けると、先生はあー……と言って部屋の中に入るように促した。
「とりあえず落ち着け、な?」
 そう言ってソファに座るよう言うと、ココアを淹れてくれた。牛乳で少し温くなったそれを、火傷に気をつけながら飲む。
「それはな、大人になったら当たり前の事なんだよ」
「あー、良くクラスのやつが話してる?」
「そうそう、だから安心しろって」
 そう言えば、そんな話をしたことがある。気が動転しててすぐ繋がらなかったけど、大人の男になると出る精子ってやつ。あれだったのか。と話が繋がった。
 それと同時に、俺、先生でそうなっちゃったんだ、と顔がかあっと熱くなる。
「びっくりしたろ?よしよし」
 頭を撫でられ、子供扱いすんな!と怒れば先生は笑っていた。先生に比べたら俺なんかまだまだガキだけど、そんな風に扱われるのは嫌だった。だって、俺は先生の恋人なんだから。
「そろそろバイソン帰って来る時間だろ?ほら、それ飲んだら帰った帰った」
 ソファに座りながらそう言うと、先生は額にキスを落としてくる。ほら、俺が先生を好きなのと同じように、先生も俺のことを好きなんだ!
 そう思いながら、ココアを飲み干す。でも、まだ帰りたくなくって、先生に言う。
「ねぇ先生、キス欲しい」
「さっきしたろ?」
「ルーク、お願い」
 わざと名前で呼べば、先生は少し悩んだ後、唇にキスを落とした。
 そうじゃなくって、昼間したみたいなとびきりエロいやつ。あれがしたい。
 きゅっと先生の服を掴みながら、先生の唇を何度も舐める。
「昼間の奴がしたい」
「あれは好きな人とするもんなんだよ」
「俺はルークが好きだよ」
「そうじゃなくて」
 何が違うんだよ。わかるかそんなもん。そう言えば観念したのか、先生が口を開ける。肉厚な舌が俺の舌を包んで、気持ちが良い。
「んんっ、はぁ……るー、く」
「そんな声で呼ぶなよ。止まれなくなる」
 止まらなくていいよ、そんな事を思っていたらインターホンが鳴った。
 先生は何食わぬ顔で立ち上がり、カメラで誰が来たのか確認すると、こちらに向き直る。
「ほら、バイソンが帰ってきた。今日はもう遅いから、また明日な」
「ん、」
 ちくしょう、タイミングの悪いやつ。そんな風に思いながら、促されるままに先生の家を後にした。


 翌日、何事も無かったかのように学校生活を過ごした後、あっという間に放課後になった。先生は今日遅くなるって言ってたから、一人で家に帰る。
 ちょっと寂しいな、最近は一緒に帰っていたからな、なんて思いながら家に帰ると、適当に鞄をリビングへ放り投げた。
 また、自分の部屋で布団に包まりながら昨日の事を思い出すと、またちんこが勃ってきた。昨日と同じように、それを扱く。
「はぁっ、あっ……るー、くっ」
 先生の名前を呼べば、興奮は最高潮になる。こんなはしたない子でごめんなさい、と謝りながら、何度も何度も扱いた。
 昨日の舌の感触を思い出すように、指を咥えて舌を擽る。気持ちが良い。
「ふっ、ふっ……うっ!」
 一際大きな快感に、身体をビクリと跳ねさせる。そして自分の手の中で果てた。
「はーっ!はーっ!」
 肩で息をしながら、ぶち撒けたそれをティッシュで拭い、洗面台に手を洗いにいく。
 鏡の中の、顔の赤い自分を眺めながら、罪悪感に押しつぶされそうだった。また、先生で出してしまった。謝りたくて、でもそんなこと言えるわけなんてなくって、涙が滲む。
 先生、悪い子でごめんなさい。そんな事を思っていた時、ちょうどインターホンが鳴った。
 誰だろう?なんて思いながらカメラで誰が見ると、先生がそこにいた。
「!」
 慌てて外に出ると、やっぱりそこにいたのは先生だった。
「おかえり」
「ただいま、いい子にしてたか?」
 わざわざ言いに来てくれたのが嬉しくって、思わずぎゅっと抱き着く。先生は少し困ったように笑った後、ぎゅうっと抱きしめ返してくれた。
「少しでいいから、先生ん家行っていい?」
「ちょっとだけな」
 そう言って笑ってくれたので、慌てて玄関に掛けてある鍵を取ると、扉を閉め先生の家へ向かう。
「先生、今日は遅いんじゃなかったか?」
「思いのほか早く切り上げられたんだよ」
「今日はもう会えないのかと思った」
 先生が鍵を開ける。扉を開くと、すぐに抱きかかえられた。驚いて先生にしがみついていると、すんすんと匂いを嗅がれる。
「はぁー、癒される」
「なんだよ……お疲れ様」
 頭に手が届く高さだったので頭を撫でながらそう言えば、先生はへにゃっと笑った。
「ごめんな、ココアでも淹れようか」
「ん、……なぁルーク、キスして」
 降ろされる前に何とかしがみつき、先生の唇にそっとキスを落とす。驚いたような顔でこっちを見ている先生にざまあみろ、なんて思っていると、キスをし返された

「悪い子」
「それはてめぇもだろ」
 お互いに笑いながら、何度も何度も啄むようなキスをする。恋人同士がするそれに、興奮して腰が勝手に動いた。
「ふふ、エドはえっちだな」
「うるせぇ」
 恥ずかしくなって、かあっと顔が赤くなる。だって、それだけ先生のことが好きなのだ。しょうがないだろ。
 先生はそのまま俺を降ろすと、手を引きながらソファに座るよう促される。その通り座ると、ココアを作りにキッチンへ行く先生を目で追いながら、にんまりと微笑んだ。

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