エド受け
目の前に差し出された紙にさっと目を通し、サインをする。
「これでいいのか?」
「ええ、ありがとうございます」
「で?俺の映像を撮りたいって?」
相手のスーツ姿の男はそう言うと、書類に目を通すとそのままファイルへとしまうと「あちらのソファへどうぞ」と案内された。
「人を呼んできますので、こちらの紅茶を飲んで待っていてください」
赤いソファに腰掛けると、出された紅茶を啜る。スーツ姿の男が出ていった扉を眺めながらぼんやりしていると、眠気に襲われる。昨日は寝たのが遅かったしな……と思いながら欠伸を一つすると、うつらうつらと舟を漕ぐ。
あまりの眠気に、そのまますっと眠りに落ちた。
はっと目が覚める。目の前にはカメラが置いてあり、すでに撮影は始まっているようだった。
寝ているところまで撮られてしまった。と思っていると、スーツ姿の男がこちらに話しかけてくる。
「よく寝ていましたね」
「昨日も遅かったからな、悪かった」
「いえいえ、大丈夫ですよ。こちらの準備も済みましたから」
そう言って、スーツ姿の男は微笑んだ。
準備?と少し引っかかりながらも、まあそう言うこともあるかと納得する。
「じゃあ、これから始めていきますか」
そう言うと、ちょうど部屋に男が入ってきた。
男はずかずかと俺の隣へ座ると、こちらをニヤニヤしながら見てきて、不快感に手が出そうになるのをぐっと抑える。
「誰だ?」
「お手伝いさんですよ。これから貴方様の色んな姿を撮影しますので、そのためのです」
「そう、なのか?」
「ええ、ではまず腕を縛りましょうか」
「は?」
そう言うと、呆けている内に隣の男が手際よく腕を縛る。
何故縛る必要があるのか、とスーツ姿の男を見た。
「ええ、暴れられたら困りますからね」
「てめぇ、騙しやがったな!?」
「?契約書にもちゃんと書いてありましたよ?」
よく見なかった貴方が悪いのでしょう?と言われ、思わず黙る。確かによく読まなかったのは悪かったかもしれない。
「では始めましょうか」
そう言った瞬間、男が何かを取り出した。見たところ何かピンク色の液体と筆のようだった。
「何をする気だ……」
「準備だよ」
ニヤニヤ顔の男が、液体を付けた筆をこちらに近付けてくる。逃れようとするが、身体ごと押さえ付けられ抵抗が出来ない。
するっと、筆が胸の突起を撫でる。くまなく行き来する筆の感触が擽ったく、身を捩っていると、突起がじくじくと熱を持ち始めた。
「なっ、」
「もう片方も塗ってやろうな」
同じ様にもう片方の突起にも塗りたくられる。筆をいたずらに動かされ、ぞわぞわと鳥肌立った。
ニヤニヤ顔の男はテーブルの上にそれらを置くと、こんどはゴム手袋をして突起に触れてくる。
瞬間、背筋を電流のような感覚が流れていった
「っ、う……あっ、なんだこれっ、んん」
「気持ちよくなれるお薬だよ」
「なんでそんなもん!」
「なんでだろうなぁ?」
きゅっと両方の突起を摘まれ思わず仰け反る。
意味もわからず無理やりイかされているような暴力的な感覚に、目に涙が浮かんだ。
「あ゛あ゛っ!や゛ぁっ……ううっ!」
かりかりと指の先で引っ掻くように刺激され、また違った気持ち良さにどんどん追い詰められていくのがわかる。こんなの、知らない。
「ん゛ん、っ……う゛あ゛っ!ぐっ!」
ぎゅっと遠慮なく押し潰され、目の前が真っ白になった。壊れたみたいに身体がビクついて、自分が自分でなくなってしまったみたいで怖い。口の端から唾液が垂れ落ちる。
「んぎぃっ、……あ゛あっ!」
胸の刺激に耐えられず下着の中でびゅくびゅくと精を吐き出した。余韻に震えていると、ニヤニヤ顔の男に下着ごとスキニーを脱がされる。抵抗しようにも、その度に敏感になった胸の突起を嬲られ力が抜けてしまった。
「んあっ!くそが……!」
手際よく脱がされ、白濁に濡れた半勃ちの陰茎が姿を現した。カメラに撮られていることを思い出し顔に熱が集中するのがわかる。
「こっちにも塗ってやろうな」
「やめろっ!」
「口の利き方には気を付けたほうがいいぞ?」
ニヤニヤ顔でそう言われ、思わず腹が立つ。こんな状況でなければ確実に手が出ていただろう。乱雑に胸の突起を嬲られ、自分の物とは思えない甘い声が口から出る。
「あん、う゛っ!やめて、ください……」
薬を塗られたくない一心で頼み込む。ニヤニヤ顔の男は、心底楽しげに微笑むと、薬の入った瓶を机に置いた。
「はっ、はっ……」
「……ま、やめてやらねぇけどな」
ホッとしたのも束の間、薬がたっぷりと付いた筆を尿道に差し込まれ、思わず反り返る。
「な、なんでっ!」
「世の中そんなに甘くないっつーこった」
即効性の薬が、丹念に先端に塗り込められていく。瞬間、触られた場所がじくじくと熱を持ち、どうしようもない熱に襲われた。
「あぁっ!やだぁ……あつい、んお゛!おかしくなる!」
「触ってほしいか?」
「ぐっ、くそがよ……う゛ぅ……」
思い通りになりたくない一心で口を噤む。そんな気持ちとは裏腹に、腰が勝手に揺れ、筆に陰茎を押し付けるように動いてしまい気持ちよさに目の前が明滅した。
「勝手に気持ちよくなってんじゃねぇよ」
「あ゛ぁ゛っ!」
敏感な先端をデコピンで弾かれ、痛みとそれを安々と超えるとてつもない快感に襲われ口の端から泡状の涎が溢れた。こんなの、狂ってしまう。
「っ〜〜〜〜!っぅあ、」
「自分の立場がわかってねぇみたいだな」
「ごめんなさ、っ!」
咄嗟に謝るが時既に遅く、先端を手のひらで撫でるように刺激され、思わず白目を剥いた。
「んお゛!お゛お゛、!まっ、あ゛〜〜〜〜!!」
「ははっ、効くだろ?」
「やだやだ!!ぐあっ!ま゛ってぇ、しぬ!しんじゃう!」
「死なねえよ」
身体が熱い。とてつもない快感に、壊れたみたいにボロボロと涙を流す。苦しい、苦しくて気持ちがいい。
何かが漏れそうな感覚がして、泣きじゃくりながら懇願する。
「や゛めて!漏れちゃうからぁ!!あ゛あっ!」
「漏らしちまえよ」
「お゛〜〜〜〜っ!!ん゛ん!」
グリグリ痛いくらい擦られ、何かが弾けた。ぷしゃっと音がして、透明な液体が噴き出し腹を汚す。それがなんなのか、自分にはわからなかった。
「っ〜〜〜〜!」
「このまま苛めてやるよ」
そう言うと、男はそのまま先端を嬲り続ける。敏感になった身体に、再度暴力的な快感が襲いかかった。
強すぎる快感に、意識が飛びそうになる度、頬を叩かれ起こされる。
「あ゛あ゛――――っ!!ゆるしてぇ!があっ!」
叩かれることすら気持ちが良くて、よがり狂う。無意識に許しを請うが許されるわけもなく。
いつ終わるかもわからない無限地獄の中、ただただ喘ぐことしか許されなかった。
またぷしゃっと音がして透明な液体が吹き出す。それに合わせるように身体ががくがく震え、筋肉が引き攣った。
「っ〜〜〜〜!!」
「こんなもんか」
「はーっ、はーっ!」
陰茎から手を離され、やっと終わったのかと思わずホッとする。目一杯息を吸い、吐くのを繰り返せば少し落ち着いてきた。
「じゃあ次コッチな」
「っ?」
身体をひっくり返され、尻を突き出させられる。何が何だかわからず呆けていると、薬をたっぷりつけた指が後孔をなぞった。
一瞬にして何をされるのか理解する。
「あ゛、やだっ!」
「まぁ嫌だろうな」
拒もうと力を入れようとするが、散々嬲られた身体はもはや言うことを聞いてくれなかった。
薬漬けの指がゆっくりと後孔に飲み込まれていく。どこもかしこもじくじくと熱を持ち、触ってほしくて仕方がない。
指がある一点に触れ、身体が跳ねた。
「はぁ、っ〜〜〜〜♡♡」
「お、ここか。たくさん撫でてやろうな」
「お゛〜〜〜〜♡♡♡」
そこを撫でられる度、全てを塗りつぶすような快感に襲われ、頭が真っ白になる。
気持ちがいいのかももはやわからない。口からは意味のない言葉の羅列が♡付きでこぼれ落ち、何度目かもわからない絶頂を迎える。
「ん゛ん゛♡♡♡あ゛あっ、!♡♡おっ、♡♡」
「はは、顔とろとろだな。気に入ったかよ」
男の言葉に思わず頷く。プライドもくそもない、もう全部全部ぐちゃぐちゃだった。
気付けば指は2本に増えており、拡げるように動かされぐぽぐぽと聴くに堪えない音を発していた。
「んお゛〜〜〜〜っ!♡♡♡」
ぐっと気持ちの良い場所を押し込まれ、陰茎から透明な液体が吹き出す。
自分から腰を動かし、大人しく快楽を享受する。ふと頭を撫でられ、上手と褒められると嬉しくなった。
「ああっ♡♡んあ♡♡きもちいっ♡♡」
半ば無理やり3本目の指が押し込まれ、ぎちぎちと嫌な音を立ててなんとか飲み込んだ。
多少ある痛みも、もはや快感の一部だった。
抵抗しないと思われたのか、腕を縛っていた縄が外される。自由になった腕で一番最初にしたことは、胸の突起を苛めることだった。
「はあ♡♡ん゛んっ!♡♡」
「こうなっちまえば可愛いもんだな」
「っ〜〜〜〜!♡♡♡」
可愛い、と言われ思わずぎゅっとナカを締め付ける。ぼんやりとする意識の中、夢中で突起を押しつぶす。気持ちがいい。気持ちが良すぎて怖い。
ちゅぽっと音を立てて指が引き抜かれる。
男は慣れた手つきで陰茎にゴムを被せると、後孔に押し当てた。腰が勝手に揺れて、ネチャネチャと粘着質な音を立てる。
「メインイベントいきますか」
「あっ♡♡♡」
男の太い陰茎が、嘘みたいにゆっくりと時間を掛けて飲み込まれていく。頭が真っ白になって、目の前がチカチカ明滅した。
抱きつくように手足を男に絡めると、ふっと微笑まれる。
「っ♡♡♡おっきい♡♡♡」
「完堕ちじゃねぇか」
ちゅっと音を立てて唇を吸われ、ぶわっと顔が赤くなるのがわかる。吸い返せば、口の隙間から舌を差し込まれ夢中で絡めた。
「んん♡♡ふっ、♡♡ぁっ♡♡」
「気持ちいいか?」
強く頷く。蕩けそうな快感に漂っていると、ごちゅっと嫌な音を立てて陰茎が最奥に侵入してきた。
瞬間、何かが弾けて意識を飛ばしかける。が、すぐ次の衝撃で叩き起こされた。
そのまま意識なんて飛んでしまえば良かったのに
「んあ゛♡♡♡お゛お〜〜〜〜っ♡♡♡」
透明な液体を吹き出しながら叫び声をあげる。気持ちよくて、なんでだかわからない涙が頬を伝っていった。