主♂エド
暫く師匠が帰ってきていない。
まぁ事前に遠出する旨は教えてくれていたのだけれども。それにしたってしょっちゅう構っていた相手がいないのは寂しい。
いっそのこと連れて行ってくれればいいのにと思わなくもない。が、きっと師匠なりに考えての結果なのだろうから従う他なかった。
最後に会ってから、もう二週間ほどになるだろうか。我ながらどうかと思うのだが、メッセージアプリを開いては閉じを繰り返し、毎日返信が来ていないかを確認してしまう。
師匠がいる生活に慣れすぎていたのだろう。ため息をこぼしながらも、埋め合わせるように鍛錬にのめり込んだ。
そして今日、ついに返信が来たのだ。
『今日、21時頃電話する』
自分でも引くくらい喜んだし、なんなら横でたまたま見ていた教官が苦笑いしていたが気にしない事にして。信じられない速度で『もちろん』とだけ返信する。
その後はもう自分でもびっくりするほど集中して鍛錬が出来た。自分に正直すぎるななんて教官から小言を頂いたりしつつ、その日は早めに家へと帰った。
「で、今なわけなんですけども」
時計の針はとっくに21時を過ぎていた。スマホを机の上に置いて待機しているが、未だ電話はなく……メッセージも既読にならないので、何かあったのではないかと心配する。
『何かありました?』
悪い想像がいくつも思い浮かぶ中、メッセージを打つ。怪我などしてなければいいけど、などと思いながら祈る。
少ししてメッセージが既読になったので一安心しつつ返信を待った。
『悪い、遅れた』
『大丈夫ですよ!』
自分でも余裕がなくてカッコ悪いなと思うが、すぐ返信をする。メッセージのやりとりでも、二週間ぶりに話せるのはやっぱり嬉しかった。
『電話出来ます?』
『大丈夫』
その返信を見た後、自分からすぐ電話をする。コール音が2回流れ、聞き慣れた師匠の声がした。
「こっちから電話出来なくて悪い」
「大丈夫ですって!元気そうで安心しました」
「おう、お前も元気そうだな」
「あ、怪我とかしてません?」
「してねぇよ」
「なら良かった」
何気ないやり取りをしながら師匠との会話を楽しむ。会いたいな、と思いつつ、師匠は全然平気そうだなと思って少し寂しくなった。
二週間会えないだけで世間話は溜まるもので、夢中で話しているとあっという間に日付けが変わる時間になってしまった。
流石に遅い時間だからと電話を切ろうとすると、少しの沈黙の後「もう少しだけ声が聞きたい」と言われ可愛さに頭を抱える。少し申し訳無さそうに言うのは反則だ。
「駄目か?」
「もー駄目なわけ無いでしょー!俺だってもっと話したいですよ!」
咄嗟に大きな声が出そうになるのを堪え、なるべく迷惑にならない大きさの声で言う。
「てっきり全然平気なんだと思ってましたよ」
「あれだけ入り浸ってて平気な訳ないだろ」
「それはそうかもしれない」
電話越しにくつくつと笑い声が聞こえ、つられて笑う。もう少しだけ、なんて言ってこのまま朝まで話していたいと思う。今すぐにでも会いたい、と言いかけてやめた。それはきっと、困らせてしまう。
「あー、これ今電話越しじゃなかったら押し倒してますよ」
「すぐに盛んな」
「だって師匠可愛いんですもん」
「……馬鹿野郎」
一頻り頭の悪い話をしながら、たまにはそんな日があってもいいだろうと時間を食いつぶしていると、遠慮がちに師匠が口を開いた。
「あー、クソ……今抱かれたいとか考えちまった」
驚きすぎて危うくスマホを落とすところだった。思わず「師匠もそんな時あるんだ」と呟けば「お前に週何度抱かれてると思ってんだ」と返される。それもそうか、と思いつつ。
「今、まわりに誰かいます?」
「いたらこんな事言ってねぇよ」
「手伝ってあげましょうか?」
冗談半分で言えば少しの沈黙の後、興味ありげに「どうすんだよ」と言われたので頭を抱える。「俺の言う通り触って」と囁やけば生唾を飲み込む音がスマホ越しに聞こえた。
「ほら、目を瞑って?」
「……ん、」
「スマホ肩で固定して、両手で胸触ってみましょうか」
神経を耳に集中させる。「まわり優しく撫でながら」と言えば、言う通りにしているのか吐息が聞こえた。その色気にどうしようもないくらい興奮する。
「はっ……うぅ、」
「可愛いですね」
「んんっ、……うるせぇ」
思わずふふ、と微笑み「そのまま優しく摘んでみて」と囁く。小さく喘ぎ声が聞こえたので「声我慢しないで」と付け加えれば、徐々に喘ぎ出したのでめちゃくちゃエロいなと思う。
「あっ、うぅッ……」
「気持ちいい?ちょっと強めに抓ってみて」
「あぅっ……きもちいいっ……、」
「そろそろ下も構ってみようか」
気持ち良くなってくれていることに安心しつつ「片手はそのまま胸触ってて」と続ける。チャックを下ろす音が微かに聞こえ、彼の息が荒くなった。
「はぁっ……やあっ、んんッ……うあっ!」
「ほら、先端も虐めてみて」
「ああっ、ッ……!んあっ!」
「イケそう?」
「うぅ、……後ろも、ほしいっ」
「ふふ、欲張りさんですね」
蕩けた顔で言っている風景が浮かび、思わず興奮した。「俺のだと思って」と囁きながら指を舐めるように指示をする。電話越しにぴちゃぴちゃと水音が聞こえてきて、時たま漏れる吐息と相まって凄まじい破壊力だった。囁きながら自分も陰茎を取り出し扱く。
「舐めれたら一本から挿入れてみましょうか」
「ん、……ふぅっ、」
「息止めないで、ゆっくり拡げながら気持ちいいところ探してみて」
「はっ……ッ、わかんないっ……ううっ」
ぐずり声で訴えてくる彼が可愛くてしょうがない。きっと、真っ赤になりながら気持ちいいところを探しているんだろうと想像する。暫く吐息まじりの声が聞こえていたが、いいところを見つけたのか喘ぎ声が大きくなった。
「ああっ!んん、あっ!」
「ふふ、可愛い。……気持ちいいですね」
「きもちいっ、はっ……あっ!やだぁ、」
「嫌じゃないでしょ?ほら、ぎゅって押してみて」
「やあっ、あ゛っ……!う゛う゛っ!」
「あははっ、気持ちいいですね。指、増やせそうなら増やしてみてください」
「う゛っ、ん……あ゛ぐっ!あ゛あ゛――ッ!」
「……エドくん」
「――――ッ!」
ほとんど無意識にお互いの名を呼びながら同時に果てた。多幸感とちょっとの寂しさで心がいっぱいになる。余韻に浸りつつ、彼の息が整うのを待つ。
「はーっ、……はーっ……」
「ふふっ……すごいことしちゃいましたね」
「バァカ……」
「いつ頃こっちに来れそうですか?」
「……後一週間くらい」
「その時は覚悟してくださいね」
ティッシュを取りながらそう言って電話を切った。
それがつい一週間前の話である。
連絡の通りの時間に帰ってきた師匠に飛び付く勢いで駆け寄る。
「おかえりなさい」
「お、おう」
ちょっと引き気味の師匠の頭を撫でつつ、怪我などしてないか確認する。大丈夫そうなのを確かめてからぎゅっと抱きしめれば、照れくさそうに笑ったので頬にキスを落す。
「あ〜長かった……」
「悪かった」
「いや大丈夫ですけどねーっ。ゆっくり休んでください……って言いたいところなんですけど、ちょっと流石に無理そう」
抑えが効かず首筋に歯を立てながら囁やけば、耳まで赤くしながら小さく「俺も」と答えられ、ギリギリのところで踏み止まっていた理性がぶつりと千切れる音がした。
ジャケットを脱がせ、気合で師匠の身体を持ち上げてベッドへ直行する。そのまま押し倒し、逃げられないように頭に手を添え薄い唇を食む。吐息を漏らしながら、応えるように開かれた口に舌を差し込み、口内を夢中で貪った。
「ぅっ、ふぁっ……んんっ」
「ん、あははっ可愛い……俺ちょっと加減出来ないかも」
「……好きにしろよ」
首筋に赤い跡を散らしながら呟けば、想定外の言葉を返され思わず顔をまじまじと見る。視線に耐えられなくなった彼が腕で顔を隠そうとするので、腕にキスを落としつつ、自分も上着を脱ぎ半裸になる。
「じゃあ好きにしますね」
前よりも大きくなった気がする胸の突起を撫でる。少し触っただけで立ち上がるそれをこりこりと弄れば、その度に身体を揺らし反応する彼に笑みが溢れた。
「電話の時、どんな風に触ったんです?」
「っ……お前の指っ、想像しながら潰したりしたっ、うあっ!」
こうですか?と言いながらその通りにすると、良さそうな反応が返ってきたので、晒された喉に噛みつきながら調子に乗って強く抓る。
「ああっ、んん……ッ、きもちい、はぁっ」
痛いかもしれないと様子を見るが、快感のほうが勝っているのか喘ぎ悶える彼の突起を強弱をつけて弄くり回す。
「これだけ感度良ければ胸だけでイケそうですよね」
「あっ、それは無理ぃ……んんっ」
「ちょっと試してみようか」
「やっ……あぁっ!そこだけじゃ、やだぁっ!」
片方を口に含み柔く噛めば、身体を反らし虐めてくれと言わんばかりに胸を押し付けてくるので、要望通りもう片方も手で刺激してやる。
「嫌じゃないでしょ?ここ、好きだもんね」
「すきじゃ、な……っああ、待ってっ、ホントにイッちゃうから!゛あっ!」
いやいやと首を横に振りながらも、両足をピンと伸ばして感じ入っている彼に「偉い偉い」と囁やけば一際大きく鳴き果てたようだった。
「はーっ……!はーっ……!へんなイキ方してる、からっう、゛あっ触んなっ!」
「あはは、可愛い」
スキニーと下着を一緒に脱がしてみれば、どうやら出さずに果てたようで達成感に思わず微笑む。偉い偉いと頭を撫でれば、それでさえ気持ちがいいのかびくびくと跳ねる彼を愛おしく思いつつ。
「はっ、……ぅっ……」
「ねぇ、一つお願いしてもいいですか?」
彼が前後不覚になっているのをいい事に、自分も下を脱ぎながら「舐めて欲しい」とお願いをしてみる。
断られたら断られたでまた今度にすればいいと思っていると、起き上がった彼は嫌がる素振りもなく俺の陰茎に手を伸ばした。
「良いんです?」
「んっ……、やり方わかんねぇから……教えて欲しい」
「じゃあやってみましょうか」
アイスを舐めるみたいに、と言えば恐る恐る舌を出し先端を舐め始める彼の頭を撫でる。性的な感覚よりもこそばゆいが勝つが、彼が俺のを舐めていると思うとどうしようもなく興奮した。
「これ思ってた以上にっ、来ますね……っ」
「……きもちいいか?」
「ふふ、そこで喋られると息くすぐったいですね。えっと、そのまま咥えられます?」
言う通りに根元まで咥えようとする彼に「初心者に全部は無理だから」と伝えると、意地を張って嘔吐きながら咥えていくので焦る。口内の熱さに驚きつつ、腰を振ってしまいたくなる衝動を奥歯を噛みしめ耐える。
「うっ、ちょっと待って、苦しいでしょ?」
「はっ……はっ……こうのほうが気持ちいいだろ」
嘔吐きながらも口を離し言う彼に、確かにそうだけどと思いつつ「無理させたいわけじゃないんですって」と呟く。
「無理じゃねぇし」
意地っ張りな彼はそう言うと陰茎にしゃぶりつく。なんでちょっと上手いんだと思いながら、すぐに出すのは勿体無いので我慢するが時間の問題だなと思った。
「あやくだへよ」
「ちょ、咥えながら喋らないで」
「んんっ、うっ、」
嘔吐いて喉が閉まった瞬間、その刺激で出そうになり慌てて引き抜けばそのまま彼の顔に掛けてしまった。ティッシュを手に取り、驚いて呆けている彼の顔を拭く。
「大丈夫です?」
「苦ぇ……」
「でしょうね!あ〜カッコ悪い……」
ティッシュを丸めてゴミ箱に投げながら嘆けば、後ろでくつくつと笑い声が聞こえたので脇腹を擽る。
「擽ってぇっ!」
「知りませーん」
戯れつきながら押し倒し、そのままキスを落す。自分のを咥えさせた後だと気付いたが、まあ良いかと口内に舌を差し込めば、独特の青臭さが鼻を抜けた。
「んんっ、ふぅっ……ぁ、」
「はっ……続きしてもいいです?」
「ん、」
小さくこくりと頷いたのを見て、サイドチェストからローションを取り出し手に絞り出す。わざとぐちゃぐちゃ音を立てながら温めていると、生唾を飲み込む音が聞こえた。
「欲しくなっちゃった?」
「ぅっ……」
黙ってしまったが目線はぬらぬら光る手に釘付けだった。温めたローションを指に絡め、後孔に当てれば力を入れずともそのままずぷずぷと指を飲み込んでいくので首を傾げる。
「……エドくん、もしかして一人で後ろ弄りました?」
「ばっ!しねっ!」
暴れる彼を危ないからと宥めつつ、否定はしないんだなと思わず微笑む。すぐにでももう一本指が入ってしまいそうなくらいぐずぐずな後孔の感触を楽しむように拡げれば、ぐちゅぐちゅといやらしい音がした。
「やぁっ、クソっ……んん、」
「はー可愛い、一人でしたんですねぇ」
「うるせぇっ!ああっ、……ッ……奥、指じゃ届かなくて……」
肩まで赤くしながら小さく吐き出された言葉に驚く。さり気なく三本目を差し込みつついいところを探しながら「奥好きですもんね」と囁やけば、ぎゅっと後孔を締め付けた。
この辺りだったかと記憶を頼りに肉壁を掻き分ければしこりを見つけたので優しく揉み込む。
「゛あ゛あっ!」
「後でちゃんと奥も触ってあげますからね」
「あぐっ、゛う゛うっ!いっ、すぐイッちゃうっから、やあっ!」
指で挟み込むように刺激すれば、生理的な涙を流しながら感じ入る。頬を伝う涙をそっと舐め取ればそれにすら感じるのか小さく喘ぎながらシーツを強く握って耐えていた。
「゛あ゛あっ!やだぁ!゛ん゛ん――ッ!!」
ナカをぎちぎち締め付けながら果てた彼の頭を撫でる。強すぎる快楽に、蕩けきった表情で宙を見ている彼の陰茎からは白濁とした液体が力なく垂れ流れていた。
可愛いと囁きながらキスを落とせば、中々息の整わない彼から足蹴を食らう。
「いてっ、危ないですよ」
「はーっ!はーっ!くそっ、早く挿入れろよっ……」
「はいはい」
自分で後孔を拡げながら懇願する彼に目眩を覚えつつ、すっかり勃ち上がった陰茎を切なげにヒクヒクと震える後孔にあてがった。
「……はぁっ♡」
「あはは、エドくんすごいえっちな顔」
「うるせっ……」
ゆっくり時間を掛けて飲み込ませていけば、いいところに当たる度面白いくらいに身体を跳ねさせる彼を抱きしめながら最奥を目指す。にゅるにゅると纏わりついてくる肉壁を掻き分けながら進ませつつ、焦らすために時たま抜けば腰を揺らしながら半泣きで早くと催促され、危うく暴発しかけた。
「゛あっ♡いじわるしないでぇ♡」
「ふふっ、ごめんなさい、可愛くてつい」
「やっ♡゛あ゛あ――っ♡♡」
勢いを付けて最奥に叩きつけるように入れ込めば、それだけで果てたのか、彼の陰茎から潮が吹き出した。
「ふ――ッ♡゛あ゛あっ♡♡奥っきもちいっ♡♡」
「潮出ちゃいましたね」
「ああっ♡♡また大きいの来ちゃうっ♡♡゛う゛う゛う――っ♡♡♡」
「はっ……、気持ちいい?」
「奥っ♡♡……、もっと♡♡」
がくがくと全身を震わせながら焦点のあってない目でうわ言のように繰り返す彼にキスを落とせば、ぎゅっと媚びるように後孔を締めつけられた。
「あーもうっ、ほんとたち悪い!」
「ぐうっ♡んんっ♡はぁっ、すき♡♡」
最奥をぐりぐりと擦り付けるように刺激すると、少しずつ奥が緩んでくる。もう少しで結腸に届きそうだと思いつつ、彼の腰を掴む。
「゛あ゛あっ♡そこだめぇっ♡♡それ以上はいらないからっ♡♡」
「エドくんならいけますよ!ほら、入りそう」
「あっむりっ、や……゛う゛あ――――ッ!!♡♡♡」
ぐぽっと卑猥な音を立てながら、陰茎が結腸に入り込む。先端を肉壁に包まれ、出そうになるのを堪えつつそこを責めた。
「があっ♡♡゛あっ――――っ♡♡――――っ!♡♡」
もはや声にすらなってない叫びをあげながら乱れ狂う彼を押さえ付け、手を握る。もうまともな思考などほとんど残っていないだろうに手を握り返され、愛しく思った。
「゛あ゛あ――っ♡♡♡あっ、こわいっ♡♡♡おちちゃうっ!♡♡」
「ふっ、大丈夫ですよ。ちゃんと掴んでますから」
「はぁ――――っ♡♡すきっ♡♡゛あ゛あっ♡♡」
「俺も好きです!くっ、受け止めてくださいねっ」
ラストスパートと言わんばかりに腰を打ち付け、最奥にマーキングをした。ほとんど同時に、彼も陰茎から潮を吹き散らして果てた。
「――――っ♡♡」
「はーっ、……大丈夫、じゃなさそうですね」
乱れる息を整えながら、ぎゅうぎゅう締め付けてくる肉壁を堪能する。彼はまだ絶頂から降りてこられないのか、びくびくと身体を跳ねさせ意味のない言葉の羅列を吐き出していた。生理的な涙を舐め取ると、彼の中に挿入されたままの陰茎をゆっくり引き抜く。
「――――っ♡♡ま、って♡♡まだぬかないでぇ♡♡」
「えっ、ちょっ」
引き抜いている最中、急に腰に足を絡ませられ意思に関係なくそのまま最奥まで戻される。その衝撃でイったのか、彼の陰茎から白濁とした精液が漏れ出ていた。
搾り取るようにうねる肉壁に、また出そうになるのを奥歯を噛みしめ耐えつつ、意識の飛びかけている彼の首筋に顔を埋める。
「゛あ゛あ〜〜〜〜♡♡♡」
「今のはエドくんが悪いですよ」
「゛あっ、だって♡♡ぬかれるのっさびしっ♡♡♡」
「は〜〜〜!ほんとにもう!」
ずびずびと鼻を啜りながらとんでもないことを言われ、目眩がする。
そんな事言われたら抜くに抜けないじゃないか、と押し付けるようにぐりぐりと結腸を虐めれば、彼は喉を晒し潮を吹いた。
「ひっ、う、……うごかないでっ♡♡またイッちゃうぅ♡♡」
「それはっ、無理でしょ!」
「゛あ゛あ゛あ――――っ♡♡♡」
彼の足が絡ませられているせいで身動きの取れない中、出来る範囲で腰を動かせば、何度目ともしれない絶頂を迎えたのか肉壁がぎゅっと締まり、それに続いて己も彼のナカに白濁をぶち撒けた。
「はーっ、はーっ……大丈夫ですか?」
足の拘束が緩み、己の陰茎をずるりと引き抜く。どうやら彼は先程の絶頂で気を失ったようで、返事はなかった。そのまま抜ききればびくびくと身体を跳ねさせ反応する。
閉じることを忘れた後孔からごぽりと音を立てて白濁が吐き出されるのを、ティッシュを手に取り拭いてやる。
そのまま意識のない彼の上にのしかかり、気だるさに目を閉じた。