主♂エド
頭の悪いエロが書きたかったので
なんでも許せる人向け
気付いたら薄汚い路地裏に立っていた。あれ、自分はさっきまで何をしていたんだっけ。ご飯を食べていたような気もするし、家にいてゴロゴロしていたような気もする。曖昧な感覚に思わず首を傾げる。
そもそもここが何処だかも分からず、途方に暮れる。もしかしたら夢かもしれないと左頬を抓るが痛みがあったのでこれは現実だろう。
ふと、誰かの気配を感じ辺りを見渡すと、暗がりに誰かが立っているのが見えた。
「あれ、師匠じゃないですか。こんなとこでどうしたんです?」
「誰かと思えばお前か」
そう言いながら暗がりから出てきた師匠は、全体的に色が違った。ジャケットが紫色なのもそうだが、髪の色がいつもより濃く、どちらかと言えばグレーと言うか、銀色に近い。特に、目の色がいつもと違う。薄紫と言うかピンク色と言うか、その中間みたいな色だった。
「あれ、イメチェンですか?」
「あ?なんのことだ?」
「全体的に色が違いません?」
「……気のせいだろ」
そう言いながら師匠?はこちらへ近付いてくる。咄嗟に距離を取ろうとするも、狭苦しい路地裏じゃああっという間に詰められる。
「あんた誰です?」
「お前の師匠だよ」
確かに色が違うことを除けば見た目も声も師匠のそれだ。でもどうも違和感がある。
「うん、闘ったほうが早いですね」
「勝てんのか?何時も投げられてる癖に」
確かによく投げられるけども。そう思いながら、殴りかかった。師匠はいつも通り構るとひょいひょいとステップして俺の攻撃を避ける。その動きは確かに師匠のそれで。一旦下がり体勢を立て直す。
「そら、攻撃に身が入ってねぇぞ」
距離を一気に詰めてきた師匠に、一瞬の隙をつかれてそのまま投げ飛ばされた。咄嗟に受け身は取ったものの、地面に叩きつけられる。
「痛っ……!」
「お前は下がり癖があってすぐ様子を見ようとするからな。それ直さねぇといつまでも勝てねぇぞ」
「師匠みたいなことをどうもありがとうございます」
言いながら確信した。見た目こそ違うが、この人はやっぱり俺の師匠だ。
「だから言ってるだろ。お前の師匠だって」
「それはもう認めるしかないですね。で、なんだって師匠はこんなところに?」
「そんなもん、気付いたらここにいた」
「俺と一緒かぁ……そっかぁ……」
どうするべきかわからず頭を抱えていると、師匠がとことこと近付いて来て隣に立つ。なんですか?とそちらを向くと、そのまま口付けられた。んべ、と唇を舐められ驚いて思わずよろける。
「ちょっ、師匠?」
「ん、なんだよ」
「たしかに師匠は師匠なんですけど!ね?」
「ケチくせぇこと言ってんなよ」
「ええ……」
困惑していると、駄目かよ?と上目遣いで言われ、変な声がでた。駄目だという思いと、師匠は師匠だしなと言う思いとの狭間で揺れる。
「あー、俺最低だ。師匠の顔に弱すぎる」
「俺もお前の師匠だぞ」
「そうだけども。と言うか師匠は良いんですか。俺、師匠の知ってる弟子じゃないかもしれないのに」
すると、首を傾げながらお前はお前だろ。と言われた。その場に座り込みながら、それはそうだと思う。
「お前以外に抱かれたいなんて思うかよ」
「はー、馬鹿。最低だ……今ので勃った」
身体は素直だった。そりゃ、大好きな師匠の声でそんな事言われたら勃つに決まってる。頭を抱えている俺を見ながら、師匠はくつくつと心底楽しそうに笑い俺の上に跨った。
「おら、腹くくれよ」
「……絶対に泣かす」
「上等」
師匠の薄い唇にかぶり付く。当たり前のように差し出された舌を絡め取り、嬲る。隙を見て口腔内に侵入し上顎を擽れば吐息が漏れた。
「んっ、はぁっ……ッうぅ、」
師匠がキスに夢中になっているうちに、そっと指の腹で胸の突起を転がす。摘みやすく勃ちあがったそれは、本来の師匠のと比べると一目瞭然で。女性のと言われても信じてしまうくらい大きかった。どう見ても調教済のそれに思わず「えっろ……」と言葉が漏れる。
「あぅっ、それ好きぃ……っ」
ぎゅっと強くつねると途端に喘ぎだす師匠に、興奮が止まらない。吸ってほしいと差し出されているような突起を口に含み噛みつくと、悲鳴にも近い嬌声があがる。わざと音を立ててしゃぶれば、びくびくと身体を跳ねさせ感じ入る姿が目に毒だと思った。
「んあっ!う、はぁっ……、あっ!」
「師匠、ここ外ですよ。そんな声出して、誰か来たらどうするんです?」
「ああっ!、……ぅっ、お前だって、誰か来たら困るだろっ」
「まぁそれはそうなんですけどね。……しょうがないなぁ」
「っんんん――――っ!!」
空いていた手で口を塞げば、くぐもった声が上がる。きっと文句だろう。気にせず胸への愛撫を再開する。片方を爪で擦りながら、もう片方を舌で窪みを穿るように刺激してやれば、一際大きく身体を跳ねさせた。胸だけで果てたのか、と思わず驚く。
「……あはは、感度すごい良いですね。誰に育てられたんです?」
何か心の中でどす黒い物が渦巻いている。名前もわからない誰かに嫉妬している自分が情けないやらなんやらで。気持ちをごまかすために、肩で息をしている師匠の下着の中に手を滑らせる。
「ふーっ、ふーっ……んんぅ」
「……あれ?」
ない。何がって、ナニが。
そんなわけがないと、確認のためスキニーと下着を脱がせれば本来竿や玉がある場所はつるりとしていた。その代わり、どう見ても女性器が付いている。
「えっと、師匠……女の子なんです?」
「っ、殺されてぇか……。俺はちゃんと男だ。詳しいことは……まぁ、言いたくねぇ」
「そんなことってあるんだ」
「……萎えたかよ」
「いや……性癖おかしくなりそうで頭痛が……」
触っても大丈夫ですか?と続けると、小さく頷いた。一応指を舐めて湿らせてから、なるべく優しく触る。片手で押し開きながら、陰茎ではなく陰核を撫でれば、師匠の身体が大きく跳ねた。
「うぅ、……やぁあっ」
「大丈夫です?」
「だいじょうぶ、だけど……声」
「ああ、じゃあ俺のパーカー噛んでてください」
「ん、」
師匠が右肩辺りのパーカーを噛んだのを確認してから、愛撫を再開する。孔から滲み出た愛液でつるりと逃げる陰核を潰すように刺激すれば、耳元でくぐもった声が聞こえた。
「ん゛ん゛っ!」
「気持ちいいです?」
「ぅん、はっ……きもちい」
「よかった」
小さいながらもふっくら勃ち上がった陰核を、今度は優しく摘み上げてみるとそれも良さそうな反応が返ってきて安心する。やっぱり、師匠にはちゃんと気持ちよくなって欲しい。
「一回イっておきましょっか」
「ん゛ん゛っ、あっ……まって、おれ、ナカに挿入れてくれないと、うまくイけなくってっ」
息も絶え絶えにとんでもないことを言う師匠に、危うく理性が飛びかけた。
「もーー!えっちすぎません?頭の血管切れそうなんですけど!」
半ギレになりながら、溢れ出る愛液を絡め指を埋めていく。きゅうきゅうと締め付けてくるわりに、抵抗なくズブズブと入っていく指に、やっぱり慣れてるなと思いつつ。
「んぁ、はあっ……んんっ!」
「もう一本入っちゃいそうですね」
言いながら指を増やし、拡げるように出し入れをする。その度に聞こえるじゅぷじゅぷといやらしい水音とくぐもった声に、どうしようもなく興奮した。
「ん゛ん゛――っ!」
「前も構ってあげましょうね」
「あ゛っ、強いぃっ!しんじゃうっいうぅぅっ!」
空いた手で陰核も撫でてやれば、動く指をぎゅっと締め付けながら両足をぴんと伸ばし果てたようだった。生理的な涙が頬を伝うのを舐めとると、それにすら肩を揺らし反応するので可愛らしく思う。
「う――っ!あ゛っ」
収縮する膣の感触を楽しみつつ出し入れを続けると、ぷしっと音を立てて潮を吹いた。反り返ってなんとか快楽を逃がそうとしている師匠の首元に音を立てて吸い付き、赤い跡を残す。
孔が拡がってきたのを見計らって、指を増やした。
「ほら、もう三本入りましたよ」
「はーっはーっ、まってっ……ずっとイってるからまっ、あ゛っ!」
「でも、いやじゃないでしょ?」
「やじゃない、けどっ、う゛ぅっ!」
もうパーカーを噛むことすら出来なくなっている師匠の薄い唇にキスを落とした。閉じられた唇を舌でこじ開けると、奥に引っ込もうとする舌を絡め取る。それに応えようと健気に舌を絡めてくるところなんかはやっぱり師匠で……。なんとも不思議な感覚になる。
「んっ、ねぇ師匠……ここと後、どっちに挿入れて欲しい?」
「あ゛っ!わからな、いっ」
「あはは、そっか、わからないか」
じゅっと音を立てて指を引き抜くと、チャックを下ろしパクパク収縮する孔に陰茎を押し当てながら問う。
「師匠、ほんとに良いんですね?」
「あぅ、早くっ……」
もうすでに前後不覚になっている師匠の首筋に齧り付きながら、ゆっくり押し挿入れる。
浅いところで抜き差しをすれば、焦れた師匠が背中を叩いた。
「あいてっ」
「う゛っ、てめぇ後で覚えとけよ」
「ちょっとわからないですね」
「くそっ!あ゛あ゛っ!」
そう言いながら一気に最奥まで貫けは、衝撃でイったのかぎゅっと強く締め付けられ危うく出かけた。快楽から逃げようとする腰を捕まえ、最奥に擦り付けるように動かせば悲鳴に近い嬌声をあげ、いやいやと首を振る。
背中にがりがりと爪を立てられ痛みが走ったが、まあ気にせず出し入れを再開した。
「ま゛って――!ん゛あ゛っ!こえっ、とまんないからっ!」
「はっ、あはは、えっち」
「うっせぇ、あ゛っぐぅっ!」
「ぅっ……師匠」
「やあっ、キツいっ!一回とまってう゛う゛ぅ!――――っ!!」
声を抑えることすら出来なくなった師匠が半泣きになりながら訴えてくるので、流石にかわいそうになって言う通り止まってやる。すると身体に力が入らないのかくたっともたれ掛かってきた。
「ふーっ、ふーっ、すまね、息が……」
「んっ、大丈夫ですよ。落ち着くまで待ちますから」
背中を擦ってやれば少し落ち着いたのか、唇を舐めてきたのでそのまま口付ける。ヒク付く膣の奥の方が吸い付いてきて気持ちがいい。これ、子宮降りてきてるよななんて思いつつ。
「はっ、やり過ぎちゃいましたかね。落ち着きました?」
「……おう、」
「じゃあ続きしましょっか」
ゆるゆると出し入れを再開すれば、鼻をずびずび鳴らしながらしがみついてくるのが可愛くて思わず微笑む。
「あぅ、奥、びりびりするっ」
「気持ちいいですね」
「ん、」
「もうそろ限界なんで、ちょっと強くしますよ」
「あ゛あ゛――っ!」
腰を押さえ付けながら最奥を突き上げれば、イきそうなのかナカをぎゅうぎゅうと締め付けてくる。搾り取るようなその動きに、持っていかれそうになるのを奥歯を食いしばって耐えつつ。
流石にナカに出すのはと思い、ギリギリのところで抜こうとすると、たどたどしく「中に出して」なんて言って両足でホールドしてきたので、そのまま中で果てた。
「ごちそうさん」
師匠の声がする。はっ?と思い起き上がるとそのままベッドから転がり落ちた。
「えっ、」
遮光カーテンの隙間から見える陽の光が眩しい。朝か、と思うと同時に頭を抱える。
「……あんな夢見るとか欲求不満すぎません?」
寝起き特有の気怠さの中軽く絶望していると、いつの間にか帰ってきたのだろう師匠が横で寝ていたのに気づく。
いつも通りの色の師匠に安心しつつ、身動ぎをし「朝っぱらからなんだよ……」と起き出す師匠にとりあえず朝の挨拶をして。
「……えっと、ナンデモナイデス……」
流石に気まず過ぎて思わず片言になれぱ、なんにもわかってない師匠は首を傾げながら「変な奴」と言って毛布の中へ潜っていった。
顔を洗おうと立ち上がり、洗面台の前に立つ。ふと、肩に鋭い痛みが走り、脱いで見れば歯型がついていた。
そう言えば夢の中で師匠に噛ませてたな……と思い出す。
「……」
続くかもしれない
なんでも許せる人向け
気付いたら薄汚い路地裏に立っていた。あれ、自分はさっきまで何をしていたんだっけ。ご飯を食べていたような気もするし、家にいてゴロゴロしていたような気もする。曖昧な感覚に思わず首を傾げる。
そもそもここが何処だかも分からず、途方に暮れる。もしかしたら夢かもしれないと左頬を抓るが痛みがあったのでこれは現実だろう。
ふと、誰かの気配を感じ辺りを見渡すと、暗がりに誰かが立っているのが見えた。
「あれ、師匠じゃないですか。こんなとこでどうしたんです?」
「誰かと思えばお前か」
そう言いながら暗がりから出てきた師匠は、全体的に色が違った。ジャケットが紫色なのもそうだが、髪の色がいつもより濃く、どちらかと言えばグレーと言うか、銀色に近い。特に、目の色がいつもと違う。薄紫と言うかピンク色と言うか、その中間みたいな色だった。
「あれ、イメチェンですか?」
「あ?なんのことだ?」
「全体的に色が違いません?」
「……気のせいだろ」
そう言いながら師匠?はこちらへ近付いてくる。咄嗟に距離を取ろうとするも、狭苦しい路地裏じゃああっという間に詰められる。
「あんた誰です?」
「お前の師匠だよ」
確かに色が違うことを除けば見た目も声も師匠のそれだ。でもどうも違和感がある。
「うん、闘ったほうが早いですね」
「勝てんのか?何時も投げられてる癖に」
確かによく投げられるけども。そう思いながら、殴りかかった。師匠はいつも通り構るとひょいひょいとステップして俺の攻撃を避ける。その動きは確かに師匠のそれで。一旦下がり体勢を立て直す。
「そら、攻撃に身が入ってねぇぞ」
距離を一気に詰めてきた師匠に、一瞬の隙をつかれてそのまま投げ飛ばされた。咄嗟に受け身は取ったものの、地面に叩きつけられる。
「痛っ……!」
「お前は下がり癖があってすぐ様子を見ようとするからな。それ直さねぇといつまでも勝てねぇぞ」
「師匠みたいなことをどうもありがとうございます」
言いながら確信した。見た目こそ違うが、この人はやっぱり俺の師匠だ。
「だから言ってるだろ。お前の師匠だって」
「それはもう認めるしかないですね。で、なんだって師匠はこんなところに?」
「そんなもん、気付いたらここにいた」
「俺と一緒かぁ……そっかぁ……」
どうするべきかわからず頭を抱えていると、師匠がとことこと近付いて来て隣に立つ。なんですか?とそちらを向くと、そのまま口付けられた。んべ、と唇を舐められ驚いて思わずよろける。
「ちょっ、師匠?」
「ん、なんだよ」
「たしかに師匠は師匠なんですけど!ね?」
「ケチくせぇこと言ってんなよ」
「ええ……」
困惑していると、駄目かよ?と上目遣いで言われ、変な声がでた。駄目だという思いと、師匠は師匠だしなと言う思いとの狭間で揺れる。
「あー、俺最低だ。師匠の顔に弱すぎる」
「俺もお前の師匠だぞ」
「そうだけども。と言うか師匠は良いんですか。俺、師匠の知ってる弟子じゃないかもしれないのに」
すると、首を傾げながらお前はお前だろ。と言われた。その場に座り込みながら、それはそうだと思う。
「お前以外に抱かれたいなんて思うかよ」
「はー、馬鹿。最低だ……今ので勃った」
身体は素直だった。そりゃ、大好きな師匠の声でそんな事言われたら勃つに決まってる。頭を抱えている俺を見ながら、師匠はくつくつと心底楽しそうに笑い俺の上に跨った。
「おら、腹くくれよ」
「……絶対に泣かす」
「上等」
師匠の薄い唇にかぶり付く。当たり前のように差し出された舌を絡め取り、嬲る。隙を見て口腔内に侵入し上顎を擽れば吐息が漏れた。
「んっ、はぁっ……ッうぅ、」
師匠がキスに夢中になっているうちに、そっと指の腹で胸の突起を転がす。摘みやすく勃ちあがったそれは、本来の師匠のと比べると一目瞭然で。女性のと言われても信じてしまうくらい大きかった。どう見ても調教済のそれに思わず「えっろ……」と言葉が漏れる。
「あぅっ、それ好きぃ……っ」
ぎゅっと強くつねると途端に喘ぎだす師匠に、興奮が止まらない。吸ってほしいと差し出されているような突起を口に含み噛みつくと、悲鳴にも近い嬌声があがる。わざと音を立ててしゃぶれば、びくびくと身体を跳ねさせ感じ入る姿が目に毒だと思った。
「んあっ!う、はぁっ……、あっ!」
「師匠、ここ外ですよ。そんな声出して、誰か来たらどうするんです?」
「ああっ!、……ぅっ、お前だって、誰か来たら困るだろっ」
「まぁそれはそうなんですけどね。……しょうがないなぁ」
「っんんん――――っ!!」
空いていた手で口を塞げば、くぐもった声が上がる。きっと文句だろう。気にせず胸への愛撫を再開する。片方を爪で擦りながら、もう片方を舌で窪みを穿るように刺激してやれば、一際大きく身体を跳ねさせた。胸だけで果てたのか、と思わず驚く。
「……あはは、感度すごい良いですね。誰に育てられたんです?」
何か心の中でどす黒い物が渦巻いている。名前もわからない誰かに嫉妬している自分が情けないやらなんやらで。気持ちをごまかすために、肩で息をしている師匠の下着の中に手を滑らせる。
「ふーっ、ふーっ……んんぅ」
「……あれ?」
ない。何がって、ナニが。
そんなわけがないと、確認のためスキニーと下着を脱がせれば本来竿や玉がある場所はつるりとしていた。その代わり、どう見ても女性器が付いている。
「えっと、師匠……女の子なんです?」
「っ、殺されてぇか……。俺はちゃんと男だ。詳しいことは……まぁ、言いたくねぇ」
「そんなことってあるんだ」
「……萎えたかよ」
「いや……性癖おかしくなりそうで頭痛が……」
触っても大丈夫ですか?と続けると、小さく頷いた。一応指を舐めて湿らせてから、なるべく優しく触る。片手で押し開きながら、陰茎ではなく陰核を撫でれば、師匠の身体が大きく跳ねた。
「うぅ、……やぁあっ」
「大丈夫です?」
「だいじょうぶ、だけど……声」
「ああ、じゃあ俺のパーカー噛んでてください」
「ん、」
師匠が右肩辺りのパーカーを噛んだのを確認してから、愛撫を再開する。孔から滲み出た愛液でつるりと逃げる陰核を潰すように刺激すれば、耳元でくぐもった声が聞こえた。
「ん゛ん゛っ!」
「気持ちいいです?」
「ぅん、はっ……きもちい」
「よかった」
小さいながらもふっくら勃ち上がった陰核を、今度は優しく摘み上げてみるとそれも良さそうな反応が返ってきて安心する。やっぱり、師匠にはちゃんと気持ちよくなって欲しい。
「一回イっておきましょっか」
「ん゛ん゛っ、あっ……まって、おれ、ナカに挿入れてくれないと、うまくイけなくってっ」
息も絶え絶えにとんでもないことを言う師匠に、危うく理性が飛びかけた。
「もーー!えっちすぎません?頭の血管切れそうなんですけど!」
半ギレになりながら、溢れ出る愛液を絡め指を埋めていく。きゅうきゅうと締め付けてくるわりに、抵抗なくズブズブと入っていく指に、やっぱり慣れてるなと思いつつ。
「んぁ、はあっ……んんっ!」
「もう一本入っちゃいそうですね」
言いながら指を増やし、拡げるように出し入れをする。その度に聞こえるじゅぷじゅぷといやらしい水音とくぐもった声に、どうしようもなく興奮した。
「ん゛ん゛――っ!」
「前も構ってあげましょうね」
「あ゛っ、強いぃっ!しんじゃうっいうぅぅっ!」
空いた手で陰核も撫でてやれば、動く指をぎゅっと締め付けながら両足をぴんと伸ばし果てたようだった。生理的な涙が頬を伝うのを舐めとると、それにすら肩を揺らし反応するので可愛らしく思う。
「う――っ!あ゛っ」
収縮する膣の感触を楽しみつつ出し入れを続けると、ぷしっと音を立てて潮を吹いた。反り返ってなんとか快楽を逃がそうとしている師匠の首元に音を立てて吸い付き、赤い跡を残す。
孔が拡がってきたのを見計らって、指を増やした。
「ほら、もう三本入りましたよ」
「はーっはーっ、まってっ……ずっとイってるからまっ、あ゛っ!」
「でも、いやじゃないでしょ?」
「やじゃない、けどっ、う゛ぅっ!」
もうパーカーを噛むことすら出来なくなっている師匠の薄い唇にキスを落とした。閉じられた唇を舌でこじ開けると、奥に引っ込もうとする舌を絡め取る。それに応えようと健気に舌を絡めてくるところなんかはやっぱり師匠で……。なんとも不思議な感覚になる。
「んっ、ねぇ師匠……ここと後、どっちに挿入れて欲しい?」
「あ゛っ!わからな、いっ」
「あはは、そっか、わからないか」
じゅっと音を立てて指を引き抜くと、チャックを下ろしパクパク収縮する孔に陰茎を押し当てながら問う。
「師匠、ほんとに良いんですね?」
「あぅ、早くっ……」
もうすでに前後不覚になっている師匠の首筋に齧り付きながら、ゆっくり押し挿入れる。
浅いところで抜き差しをすれば、焦れた師匠が背中を叩いた。
「あいてっ」
「う゛っ、てめぇ後で覚えとけよ」
「ちょっとわからないですね」
「くそっ!あ゛あ゛っ!」
そう言いながら一気に最奥まで貫けは、衝撃でイったのかぎゅっと強く締め付けられ危うく出かけた。快楽から逃げようとする腰を捕まえ、最奥に擦り付けるように動かせば悲鳴に近い嬌声をあげ、いやいやと首を振る。
背中にがりがりと爪を立てられ痛みが走ったが、まあ気にせず出し入れを再開した。
「ま゛って――!ん゛あ゛っ!こえっ、とまんないからっ!」
「はっ、あはは、えっち」
「うっせぇ、あ゛っぐぅっ!」
「ぅっ……師匠」
「やあっ、キツいっ!一回とまってう゛う゛ぅ!――――っ!!」
声を抑えることすら出来なくなった師匠が半泣きになりながら訴えてくるので、流石にかわいそうになって言う通り止まってやる。すると身体に力が入らないのかくたっともたれ掛かってきた。
「ふーっ、ふーっ、すまね、息が……」
「んっ、大丈夫ですよ。落ち着くまで待ちますから」
背中を擦ってやれば少し落ち着いたのか、唇を舐めてきたのでそのまま口付ける。ヒク付く膣の奥の方が吸い付いてきて気持ちがいい。これ、子宮降りてきてるよななんて思いつつ。
「はっ、やり過ぎちゃいましたかね。落ち着きました?」
「……おう、」
「じゃあ続きしましょっか」
ゆるゆると出し入れを再開すれば、鼻をずびずび鳴らしながらしがみついてくるのが可愛くて思わず微笑む。
「あぅ、奥、びりびりするっ」
「気持ちいいですね」
「ん、」
「もうそろ限界なんで、ちょっと強くしますよ」
「あ゛あ゛――っ!」
腰を押さえ付けながら最奥を突き上げれば、イきそうなのかナカをぎゅうぎゅうと締め付けてくる。搾り取るようなその動きに、持っていかれそうになるのを奥歯を食いしばって耐えつつ。
流石にナカに出すのはと思い、ギリギリのところで抜こうとすると、たどたどしく「中に出して」なんて言って両足でホールドしてきたので、そのまま中で果てた。
「ごちそうさん」
師匠の声がする。はっ?と思い起き上がるとそのままベッドから転がり落ちた。
「えっ、」
遮光カーテンの隙間から見える陽の光が眩しい。朝か、と思うと同時に頭を抱える。
「……あんな夢見るとか欲求不満すぎません?」
寝起き特有の気怠さの中軽く絶望していると、いつの間にか帰ってきたのだろう師匠が横で寝ていたのに気づく。
いつも通りの色の師匠に安心しつつ、身動ぎをし「朝っぱらからなんだよ……」と起き出す師匠にとりあえず朝の挨拶をして。
「……えっと、ナンデモナイデス……」
流石に気まず過ぎて思わず片言になれぱ、なんにもわかってない師匠は首を傾げながら「変な奴」と言って毛布の中へ潜っていった。
顔を洗おうと立ち上がり、洗面台の前に立つ。ふと、肩に鋭い痛みが走り、脱いで見れば歯型がついていた。
そう言えば夢の中で師匠に噛ませてたな……と思い出す。
「……」
続くかもしれない