主♂エド
ソファに寝転がって携帯を見ていると、何やら構ってほしそうな師匠が腹の上にのしかかってきた。
「どうしました?」
「……構えよ」
「ふふ、良いですよ」
猫にするみたいに顎を擽れば、身体をふるふると震わせ、それこそ猫みたいに伸びをした。ぎゅっと抱きしめて、頬ずりをした。
「うぜぇ!」
「でも嫌じゃないでしょ?」
そう言うと黙ってしまったのを肯定と取って、唇を重ねる。最初はついばむようなキスを。そのまま開かれた口から舌を差し込み、逃げようとする舌を絡め取り貪るようなキスに変わっていく。
「ふぁっ、んん……っ、んうっ……ぁっ」
色っぽい声が口の隙間から漏れ、酷く煽られる。このまま抱き潰してしまいたい衝動に駆られるがぐっと我慢して。
「はぁっ、ねぇ……抱いてもいいですか?」
「っ、……うん」
顔を赤くしながら小さく頷いたのを確認してから、ジャケットを脱がせると、首筋に齧りつき付いた歯型をなぞるように舐める。それだけですでに身体を震わせる彼に、微笑みかけながら胸の突起へ手を滑らせた。
「っ!ぅ……、あっ……」
いつの間にかしっかり快感を拾うようになったそこを、縁をなぞるように触ると彼の口から嬌声が漏れた。
突起に触れないようにわざと周りを撫でる。すると焦れた彼が耳元で「乳首、苛めて欲しい」と途切れ途切れに囁いてきた。
「ふふ、いいですよ。いっぱい苛めてあげる」
「っ、んあっ!」
「あはは、考えただけで感じちゃった?」
顔を真っ赤にしながら睨み付けてくるが、可愛い以外の何物でもない。
ぷっくりと食べ頃に熟れた突起を摘み上げ、こりこりと押し潰す。
「うあっ!う゛うっ、……あっ!んんぅ……」
「ここ、大分えっちになりましたね」
「んっ、誰のせいだと!」
「でも自分でも触ってるでしょ?」
「っ、さわって……ない」
視線を逸らしながら言う彼が分かり易すぎて思わずにやける。自分でも触ってるんだ、可愛いな。そう思いながら、どうやって触るのが好き?と問いかけると、少しの間の後に「強く潰されるのが好き」と掠れた声で答えた。
ならそうしてやろうと、両方の突起を強く抓るように押し潰してやる。
「んああっ!ぅ、あん、やぁっ!、あ゛っ!」
「すっかり俺好みになっちゃって、可愛いですね」
「う、!〜〜〜〜っ!」
すでにとろとろに蕩けた顔で感じ入っているのが可愛くて、思わず唇を重ねる。
そうしながら突起を指の先でかりかりと刺激すると、腰をかくかく揺らしながらパーカーを掴む指に力が入るのを見て、限界が近いのだろうと察した。
「っ!ぅ、ふぁ……っ、んん〜〜〜〜っ!」
「ちゅ、はぁ……イきそう?」
こくこくと頷く彼の突起を口に含む。舌先で転がしながら甘噛みをして感触を楽しんでいると、一際大きく喘いで絶頂したようだった。
「いっ、う!っんあ〜〜〜〜!」
「気持ちいいですね」
「んんっ、はーっ……うぅ、」
力の抜けた彼がのしかかってくる、このまま押し倒してソファでヤるのも良いが、掃除が大変だと思い直してベッドへと運ぶ。おねしょシーツが引いてある分正直ベッドの方が掃除が楽なんだよな、なんて思いつつ、精液で濡れた下着ごとスキニーを脱がせる。ついでに靴も脱がせると、そのままベッドへと押し倒した。
「エドくーん、まだ寝るには早いですよ」
「っ、はぁっ……うっ、わかってる」
すでに息も絶え絶えの彼の頬にキスを落としながら、サイドチェストに手を伸ばし、ローションを取り出す。
手のひらに広げ、温めていると彼が物欲しそうにこっちを見ていたので微笑んで唇を重ねた。
「ちゅ、んんっ……はあっ、」
「ん……ふふ、可愛い」
「可愛くなんかねぇっ、」
「えー?可愛いですよ」
そう言いながら、ローション塗れの指をそっと後孔に這わせた。
皺を伸ばすように縁をなぞれば、後孔が音を立てて吸い付いてくる。思わずにやけながら、すっかり性器と化したそこに指を埋めていく。
「うぅ、ん……はぁっ♡」
「もう2本目挿入りそう……えっちですね」
「あぁっ♡……お前が触るからっ」
入口を円を描くように拡げていく。良いところにはあえて触れずにいると、焦れた彼が腰を揺らし始めた。きっと無意識なんだろう。指摘したらどんな顔をしてくれるだろうか。
「俺のせいなんです?」
「んあっ!くそっ、しょっちゅう盛ってくるくせに!」
「だって、好きだから」
「ひぅっ!♡♡」
好き、と言った瞬間、後孔がきゅうっと締まった。本当に可愛い人だ。耳まで真っ赤に染めながら、あわあわする彼の額にキスを落とし、指を増やし出し入れする。
「やあっ♡♡んあっ、いきたいっ♡♡うぅ、ばぁか!焦らしてんじゃ、ねぇ♡んお゛っ♡♡」
ふっくら膨らんだしこりを前触れなしに押しつぶす。瞬間、彼の陰茎から白濁とした体液が溢れ出した。可愛らしい、全部残さず食べてしまいたい欲求に駆られ、思わず首筋に齧りつく。
「ぐあっ、う゛ぅ〜〜〜〜っ!♡♡」
「あはは、気持ち良いですね♡」
「お゛おっ♡♡ん♡♡……きもちいっ、♡♡」
彼はとろとろに蕩けた顔でそう言うと、腰を逃がそうとする。逃すわけないのに、なんて思いながらしこりを2本の指で挟み込む。容赦なく揉みしだくと、何度目かもわからない絶頂を迎えたのか喉を晒して喘いだ。
「あ゛あ゛ぁあ!♡♡つよいぃっ♡♡ま゛って、しんじゃ、う♡♡♡」
「あ、もしかして出さずにイってる?」
「ん゛お゛ぉっ♡♡あ゛っ、ばぁか!♡♡」
「可愛いね」
ちゅぽっと音を立てて指を引き抜くと、休む暇なく陰茎を取り出して後孔に押し当てる。先走りをマーキングでもするかのように擦り付けると、それだけで彼は震えて喜んだ。
焦らすように浅いところを出し入れすると、半泣きの彼が「早く奥まで来て」なんて舌っ足らずに言う物だから、我慢できなくなって最奥に叩き付けるように押し入った。
「はぁ♡♡♡ん゛あ゛〜〜〜〜っ♡♡♡」
「メスイキ気持ちよさそうだね」
「あ゛っ♡♡おりてこられな、い♡♡♡まっ、れ♡♡♡でちゃう♡♡♡」
「出して良いよ?」
「ちがっ♡♡♡おしっこでちゃうから♡♡♡」
彼の口からそんな言葉が発せられて、危うく出しかけた。だってプライドの塊みたいな彼が、快楽に溺れてどろどろになりながらそんな言葉を口走るんだ。興奮しないわけないだろ。
「いいよ。大丈夫だから出しちゃおうか♡」
「やらぁっ♡♡♡あ゛ぁ゛っ♡♡おなか押さないで♡♡」
彼のよく鍛えられた腹を押しながら、仕上げと言わんばかりに最奥を苛めぬく。ぎゅうっと締め付けられ、びゅくびゅくと最奥に精を吐きかけるとその時は来た。
しょろしょろと音を立てながら色のついたそれが彼の陰茎から溢れ出す。イク度に腹に力が入るのか勢いを増すのが可愛くて、思わず唇を奪った。くちゅくちゅ音を立てて夢中で貪る。
「っはぁ、可愛いね」
「っ、ぐすっ……また漏らしたぁ」
腕で顔を隠しながら、鼻を鳴らして泣き始めてしまったので、少しいじめすぎてしまったかとタオルで腹を拭きながらあやす。
「癖になっちゃいましたかね」
「うぅ、最低だっ……嫌われる」
ずびずびと鼻を鳴らす彼を特等席で眺めながら、キスを落とす。だって、理由が可愛すぎる。陰茎をゆっくり引き抜きながら「俺はそんなところも好きですよ」と囁けば、ナカをぎゅっと締め付けた。
可愛いな。だからもっといじめたくなるんだ。
勝手にもう終わりだと思っている彼の腰を掴み、最奥に叩きつける。
「ん゛お゛ぉっ!!♡♡♡」
「まだまだこれからでしょ?」
最奥を抉るように刺激すると、結腸が緩んできたのかちゅうちゅうと先端に吸い付いてくる。
ほら、奥まで触ってやらないと可哀想だろ。そんなことを思いながら、角度を付けて突くとぐぽっと嫌な音を立てながら先端が結腸に入り込んだ。
「がぁっ!♡♡♡あ゛あっ♡♡♡〜〜〜〜っ!!♡♡♡」
瞬間、ぷしっと音を立てて彼が潮を吹いた。透明な液体が飛び散り、俺の顔にまで飛ぶ。それを舐め取りながら、ぐぽぐぽと音を立てて結腸をいじめ抜くと、彼は言葉にならない声を上げイキ散らす。
「ん゛お゛お゛〜〜〜〜っ♡♡♡」
「ははっ、可愛い。ねぇ、俺の子孕んでください」
「孕むっ♡♡♡はらんじゃう♡♡♡ね、キリトぉっ♡♡もっとすきって言ってっ♡♡」
「っ、それ反則でしょ。好きですよ、どうしようもないくらいに」
耳元でそう囁きながら、結腸に精を吐きかけた。
意識を飛ばしてびくびくと震える彼から陰茎を引き抜くと、溢れだした精をティッシュで拭く。
さすがに無理をさせてしまったかと抱きかかえ、シャワールームへ移動する。
こんなときのためにと用意したプラスチックの椅子に座らせ、シャワーで汚れを洗い流す。
後処理をしながら、汚れたシーツとおねしょシーツを洗濯機にぶち込みスイッチを入れる。
「好きですよ。これから先もずっと」
目尻にキスを落としながら、意識のない彼にそんなことを呟いた。