主♂エド
我ながらどうかと思う。でもしょうがないだろ、好きなんだからと言い聞かせて。ベッドで寝転んでスマホをいじっていた馬鹿弟子の腹に跨り、ジャケットのチャックをゆっくりと下ろす。
脈絡のない行動に驚いているあいつをそのままに、黒いレースの付いたふりふりの下着が現れた。
自分のしていることがとんでもないが故に顔が赤くなるのがわかる。
「……抱けよ」
「えっ!?ちょ、それこないだSNSで見かけたえっちな下着じゃないですか!?確かにお気に入りに登録しましたけど!!」
「こういうの着た女が好きなんだろ……浮気者」
「な、ええっ!?」
慌てふためくあいつを横目に、スキニーも脱ぐ。勿論下もセットの物をちゃんと履いている。諸々なんとか収まっているが心もとなく、いつもと違う感覚が気持ちが悪い。
「……てめぇの性癖なんざ壊れちまえ」
反論しようとしてくる唇を塞げば、観念したのかそのまま深いキスへと変わる。必死に舌を絡めながら、手に握られていたスマホを取り上げると枕元へそっと投げる。
「んんっ、はあっ……、」
「っ、壊れるも何も……好きな人がえっちな下着で迫ってくるとか良いに決まってるじゃないですか」
そう言いながら脇腹を撫でられ身体が震えた。好きな人、と言われ嬉しさに心に花が咲く。
布の上から胸の突起を擦られ、慣れない感覚にゾワゾワと鳥肌が立った。
「ふぁっ、んっ……」
「はーっ、えっちすぎでしょ……脱がすの勿体ないなこれ」
「ん……ここ、スリット入ってるから」
人差し指と中指をスリットに入れ開けば、あいつが頭を抱えた。何か変なことを言ったかと首を傾げていると、既に勃ち上がった胸の突起を抓られる。
「ああっ!んっ、まって、」
「自覚がないのも考え物だなぁほんと……待てるわけないでしょこんなの」
もう片方を下着越しにしゃぶられ思わず甘い声が漏れる。気付けば大きく立派に育てられてしまった胸の突起を扱かれ思わず腰が揺れ、下着から淡く勃ち上がった陰茎がこぼれ出た。
紐が解けてしまっていないか心配になって視線を向ければ、大丈夫そうなので安心しつつ。
「んあっ、やっ……あ、ううっ」
「ああ、すっげぇ興奮する。エドくんが思ってる以上にあなたの事好きなんですからね、俺」
「あっ!んんっ……俺だって、ちゃんとすきだっ」
「嬉しい」
じゅっと突起を吸われ、口の端から涎が垂れる。気持ちがいい。それこそ溶けてしまいそうなくらい。
腰が勝手に動き、先端があいつのパーカーに擦れシミを作っていく。
「はあっ、んああっ!それ、きもちい……!」
「可愛い……腰動いてますよ」
舌でスリットを開かれ直接吸われる。達する程ではないが、確実に積み上がっていく快感に首を横に振って耐えようとするが、時間の問題だろう事を自分は知っている。
果実でも食べているみたいに甘噛みをされ、思わず身体が反りかえる。
「ああっ!んん、痛いっ」
「痛いの、好きでしょう?」
「すきじゃな、い!あっ、んあ……!」
なんの説得力もないな、と溶けかけた頭で思う。そう躾けたのは誰だよとも。
あいつのパーカーを掴み耳元で早くちょうだいと囁けば、ふふっと笑われた。
「笑ってんじゃねぇよっ」
「いや、ごめんなさい。可愛くてつい」
「……バァカ」
そのまま後ろを向いて四つん這いになると、下着のスリットに指を差し込み、自分の後孔を拡げるように見せつけて「来いよ」と言えば、あいつは眉間に指を当てて宙を見ていた。
「ちょっと、流石にそれは目に毒すぎる」
「でも好きだろ?」
「好きですけども」
そのまま覆いかぶさられ、項を何度も噛み付かれる。その度に口から声が漏れて、痛いことが好きなってしまったかもしれないなんてぼんやり思いながら。
拡げている後孔に指を押し付けられ息を呑んだ。ゆっくり挿入される指をきゅうきゅう締め付けながら、シーツを握りしめる。
ふとあいつが首を傾げながら言う。
「あれ、やわらかい」
「ふぅっ、すぐヤるかと思って……んんっ、じ、自分でならした……」
「〜〜〜〜っ!」
すぐ指が引き抜かれ、熱いものがあてられる。期待に腰が揺れ、後孔に擦り付けるように動かせばあいつが呻いた。
「うっ……次準備する時は俺の前でしてくださいよ」
「はぁーっ……はーっ、次があったら、な」
へらっと微笑ってみせれば、また項に噛み付かれた。文句を言おうと後ろを向くと、ゆっくり押し込まれる陰茎に思わず息を呑む。先端が良いところを掠めて腰が抜けそうになるのをなんとか耐えながら、最奥まで到達するのを待った。
「あ゛っ、んんっ……ふーっ」
「あはは、噛み付く度締まる。痛いの、癖になっちゃいました?」
「るせぇっ、はぁ……っ、ん゛ん゛っ」
いつもより時間をたっぷりかけて飲み込まれていく陰茎に、俺もあいつも自然と息が荒くなる。頭がぐらぐら茹だっているみたいに熱い。身体も頭もおかしくなってしまった。だって、こんな気持ちの良いことを教えられたらおかしくもなるだろ。
「可愛い」
「あ゛う゛っ、まって、耳舐めないで」
そのまま耳の縁を舐められ、ゾワゾワと鳥肌が立つ。早く最奥に刺激が欲しくて、自分から誘うように腰を動かせば余裕のない声で「煽らないでくださいよ」と囁かれ、最奥に叩きつけるように突き挿入れられた。
「ぎぃ〜〜〜っ!!あ゛あ゛――――っ!!」
「はぁっ、今のはエドくんが悪い!」
「おれっ、なにもわるくなっ、あ゛あ゛〜〜〜〜っ!!」
ぱんぱんと乾いた音が、まだ外の光が入って明るい部屋に響いた。気持ちが良くて、へにゃへにゃと力が抜けていく。尻だけ突き出した様な格好に、顔がカッと熱くなる。口の端から涎が垂れ、シーツを濡らしていた。
「はぁ、んあっ!う゛う゛〜〜っ!あっ、きもちい!」
「っ、ほんと無自覚に人煽るんだから!」
「ンんっ、やぁ!あん゛、あおってないぃ!」
外から腹をぐりぐりと手で押し込まれ、気持ちよさに眼の前が明滅する。もう片方の手が胸の突起を摘み上げ扱かれればもう駄目だった。キャパオーバーに近い快感に、後孔を強く締め付けながら達する。出し入れの度切なく揺れていた陰茎からは透明な液体が勢い良く吹き出していた。
「あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜っ!!!♡♡♡」
「ぐっ、」
奥で出されている感覚に、頭がくらくらする。ぎゅっと目を瞑り、快感が通り過ぎるのを待っていると、そのまま出し入れを再開され思わず大きな嬌声をあげる。
「ま゛っ!まって!イってるからぁ、♡♡あ゛あっ!すぐまたきちゃう!♡♡」
「いいよ、沢山イって?」
「あ゛あ゛っ!!♡♡ん゛ん〜〜〜〜っ!!♡♡♡」
一突きされる度に達しているのか、陰茎からは透明な液体が壊れたように吹き出て、シーツに水たまりを作っていた。もう何が何だかわからなくて、額を枕に擦り付ける。
奥に出したものを擦り付けるように動かれると、また違った感覚に、いやいやと首を横に振る。
ぐぽっと嫌な音がして先端が結腸に入り込めば、バチバチと焼けるような快感が背筋を駆け抜けた。
「――――っ!!♡♡――――ッ!!♡♡♡」
「っ、エドくんちょっと耐性きついかもしれないけど、こっち向けます?顔が見たい」
「あっ、んん♡♡っ!♡♡♡」
「あははっ、凄いえっちな顔」
なんとか顔を後ろに向ければそのまま唇に吸い付かれた。応えるようにこちらも吸い付けば、あいつが嬉しそうに笑う。
「ん゛ん゛っ、♡♡はぁ♡♡♡あ゛あっ♡♡」
舌を吸われ気持ち良さに思考が蕩けていく。どちゅどちゅと結腸を苛められ、その度になすすべ無く達した。必死で舌を絡めながら、過ぎた快楽に身を任せる。
「んあ゛あ゛っ♡♡はーっ……♡♡おかしくなるっ♡♡♡」
「っ、気持ち良くなれて偉いね。可愛い」
「〜〜〜〜っ!!♡♡♡♡」
そう囁きながら頭を撫でられ、勢いよく白濁を撒き散らしながら達した。
あいつも同時に達したのか、びゅくびゅくと精液が出されているのすら気持ちが良く、きゅうきゅうと後孔が引く付くのがわかる。
「はーっ、大丈夫ですか?」
「っ♡♡♡だいじょぶ♡♡♡まって、ぬかないでっ♡♡♡」
上手く回らない口でなんとか呟けば、くすりと微笑まれ硬さを取り戻した陰茎に最奥を突かれた。泣きながらもう無理と叫ぶも無慈悲に出し入れが再開され、よがり狂う。
「ああ〜〜〜〜っ♡♡♡♡らめっ、もうイケなぃ♡♡♡♡」
「ごめんなさい、ちょっと止められないかも」
強い快感にめちゃくちゃになりながら、ほとんど無意識に腰を揺らす。ああ、喰われる。ぼんやりとそう思った。