主♂エド
ふと目が覚める。外はまだうす暗く、スマホで確認すれば5時を過ぎたくらいだった。
俺を抱き締めて寝ているあいつのせいで身動きが思うように取れない。二人して裸なのは昨晩散々まぐわったからで……、それを思い出して思わず顔が赤くなる。
何か夢を見ているのか、あいつが身じろぎをする。腰辺りに何か硬いものが当たっているのに気付き、それがなにかすぐわかった。
「はぁ……」
生理現象なのはわかる。ため息を吐きながら、腕をどけて起き上がれば、あいつはむにゃむにゃ言いながら仰向けになった。
タオルケットを剥ぎ取れば、直立する陰茎が目に入る。そう言えば明るいところでまじまじと見たことは無かったな、と思い好奇心からそっと触れる。
いつもコレがナカに挿入っているのか、と思えば昨晩散々嬲られた腹の奥がきゅんと疼いた。
「……クソっ」
あいつを起こさないように気をつけながら、それに顔を近付ける。ふわっと香るボディーソープの匂いと、微かな雄臭さに、良く躾された身体がじくじく疼く。
人の大きさがどんなものなのかイマイチわからないが、少なくとも自分よりはデカいそれに腹を立てながら裏筋をなぞる様に舌を這わせると、微かに反応が返ってきて気を良くした。
「っ、」
「んっ、はぁ……、」
唾液を垂らし、全体を優しく扱けば硬さを増すそれに興奮する。勝手に息が上がって、生理的な涙で前が歪む。
先端にキスを落としてからそのまま喉の奥まで咥え込めばあいつが呻いたので、起きたかと思い顔を上げるが、目は瞑ったままだった。早く起きろよ、なんて思いながら咥え直し、飲み込みきれない部分は手で刺激してやる。教えられた時の事を思い出しながらゆっくり出し入れすれば、あいつの息が乱れた。
「はっ……くっ」
「んん、」
じゅぷじゅぷと卑猥な音を立てて吸い上げれば、そのまま口内に精液をぶち撒けられたのでゆっくり飲み下す。なんとも言えない味が舌の上に広がり、嘔吐きかけるのを我慢しながら飲み終えると口を離した。
「……なんで起きねぇんだよ」
疲れでもしているのか全く起きる気配のないあいつに、思わずため息を吐く。ゆすり起こしてやろうかとも思ったがやめた。
疼く腹が奥へ欲しがって頭がぼーっとする。
あいつの身体を踏まないように避けながらサイドチェストに手を伸ばし、ローションを取り出す。慣れた手付きで指に絡めると後孔に押し当てる。昨日の情事のせいか何時もよりもやわくなったそこに、早々に二本の指を突き立て拡げてゆけば甘い吐息が漏れ出た。
「んんっ……、」
あいつの上に馬乗りになりながら自分のいいところを抉るように押し込めば、気持ちよさで眼の前がチカチカした。
余った手で切なくじくじくする胸の突起を潰すように刺激すれば、口の端から涎が垂れてあいつの胸に落ちていく。
「あっ……んんっ」
起こさないように小さく嬌声を上げながら、三本目の指を無理やり押し込んで出し入れを繰り返す。気持ちがいい、でも足りない。
「はぁっ、んあっ!んん〜〜〜〜っ!」
しこりを強く潰すように刺激すれば、耐えられず達してしまった。白濁とした体液がびゅくびゅく溢れてあいつの腹を汚す。それすら興奮の材料になるのだからどうしようもない。
ゆっくりと指を引き抜き、あいつの陰茎に後孔を押し当てる。
「はーっ、……、ん〜〜〜〜っ!」
自重を掛ければゆっくり飲み込まれていく。雁首がしこりに当たって身体が震え、危うく大きい声が出るところだった。
時間を掛けて最奥まで飲み込めば、膨らんだ腹を擦る。愛しいという思いと、まだ起きないのかという気持ちでぐうすか寝ているあいつを見るが、起きる気配はなく安心すると同時に落胆する自分がいた。
震える膝に気合を入れ、ゆっくりと動き出す。
「んんっ!ふーっ、……っ」
いつもと違う体勢だからか違う所に当たって気持ちがいい。身体から力が抜けそうになりながらもなんとか持ちこたえ、気持ちのいい場所に擦り付ける様に腰を動かす。
「はーっ、はーっ……♡うぁ……♡はぁっ♡」
気持ちがいい。気持ちがいい。頭がぐつぐつ茹だっているように熱く、肌を玉のような汗が伝い落ちていく。
ぱちゅぱちゅと音を立てて出し入れをくりかえせば、段々と追い込まれていく。
「うう〜っ♡♡んぁっ……♡♡」
絶頂の気配を察知して、無理のない体勢に変えようともぞもぞと動いていると、ふと力が抜けてそのまま奥の奥までずっぽり挿入ってしまった。
「あぁ〜〜〜〜っ!!♡♡♡」
そのままあいつの上に倒れ込む。身体がベタベタして気持ちが悪い。呼吸を落ち着けてから陰茎を引き抜こうと顔を上げると、ニヤニヤ顔のあいつと目があった。
「ちゃんと気持ちよくなれました?」
「っ!!お前いつから!」
「最初からですかね。俺も睡眠浅いの、忘れました?」
前にもこんなことがあったような気がする。そう思いながら気怠い身体を起こし殴りかかるがそのまま受け止められ、抱きしめられた。
「ふざけんなっ!」
「いやだってまさか自分からえっちなことしだすなんて思わなかったんですもん」
そう言いながら緩く腰を打ち付けられ、絶頂を味わった身体には毒のような快感が背筋を走る。
「ああっ♡♡まって、イったばっかだから♡♡まってぇっ♡♡」
「エドくんは、ね。俺はまだですから」
「あ゛あ゛〜〜っ♡♡まっ!♡♡ん゛ん゛!♡♡う゛っ♡♡」
結腸に挿入りこんだ先端をぐぽぐぽ抜き差しされる度、眼の前が真っ白になるくらい気持ちが良くてよがり狂う。
「ああっ、♡♡んぐっ♡♡お゛お〜〜っ♡♡♡」
「はー、可愛い……好きですよエドくん」