hrakアカデミア/短編
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赤沢 れいはA組の寮の一室、常闇踏陰の部屋のドアをノックした。
まさか今日があんな日になるなんて、この時は露ほども思っていなかった。
しばらくしてから常闇がドアを開けて出てきた。
「赤沢か。どうした?」
低く落ち着いた声が返ってくる。
「常闇くん、数学のノート見せてもらっても良い?今日板書書き忘れちゃって。」
常闇は れいを静かに見つめた。
「ああ、もちろん。少し入って待っていてくれ。」
常闇はれいを招き入れ、机の上にあるノートの束を探し始めた。
部屋の中はとても静かで、外からは夜風の音がわずかに聞こえるだけだった。その静けさに落ち着かなくなったれいは、所在なさげに常闇の机の上にある本やノートの束を見る。
分厚い黒い表紙のノートが転がっており、好奇心を抱かせる。
「これだ。」
常闇は数学のノートを探し当てたようで、れいに手渡してくれた。
「ありがとう!」
れいは笑顔で感謝の気持ちを伝える。
ノートを手に取ると、その中身がきれいにまとめられているのがすぐに分かった。常闇の真面目な性格がそのまま表れているような達筆だった。
「やっぱり、常闇くんは字が上手だね。」
そのとき、ノートを落として本の束の上に落としてしまった。
慌てて拾い上げようとしたが、別のノートまで持ち上がり、それが床に落ちてしまう。
その時、黒い表紙のノートが落ちながら、パラパラと開く。
「あ、ごめん、これ……。」
思わず拾い上げる。
そこには、あられも無い姿で縛られている様々な女性の写真が大量にスクラップされていた。
縄で亀甲縛りされている女性や、手錠と猿轡で身動きを取れなくされている女性。
突然の非現実的な写真の数々に目が離せなくなるれい。
「おい。」
常闇が、れいの持っていたノートを奪う。
「見たのか。」
常闇の目は鋭く血走り、声は冷たく、肩は震えていた。さっきまでの優しかった顔が思い出せないほど、不穏な表情でれいを睨んでいた。
「常闇く、」
言うか言わないかのうちに、ベッドに押し倒されるれい。咄嗟のことに叫ぼうとするが、口を塞がれる。
「黙れ。」
暴れて抜け出そうとするが、男子の中でも運動能力の高い常闇には敵わない。組み敷かれて強く押さえつけられ、れいは息も絶え絶えになりながら必死に抵抗した。
このまま殺されてしまうのか、と思った瞬間、れいの目から涙が落ちる。
「……!」
涙を見て咄嗟に手を離す常闇。
「わ、悪い……。つい、気が動転して……悪かった。」
自分のやったことが信じられない、という目をして謝る常闇を見て、れいは荒く呼吸をしながら起き上がる。
「びっくり、した……。」
「本当にすまない……。」
常闇は、先ほどの黒いノートを見やる。
「俺は……そのような性的嗜好がある。見られて、おかしくなってしまった。悪かった。」
シュンとしながら何度も謝る常闇を見て、れいも謝る。
「私こそ、見られたくないものなのに見てしまって、ごめんなさい。それと、その……。」
れいは先ほど感じた自分の感情を、素直に吐露する。
「あの……私も、そういうの、ちょっと興味ある…かな。」
「は?」
目と口を大きく開けて驚く常闇。
れいの顔は真っ赤になる。
「さっき、常闇くんに組み敷かれたとき……なんでかわからないけど、ちょっとだけ興奮したの。」
「それは、お前、馬鹿なのか。」
「常闇くんが言わないでよ。……それでその、常闇くんが良ければ……。」
―――――
ドアに鍵がかかっているかをチェックし、真っ黒なカーテンを厳重に閉める常闇。
ベッドの上には下着姿のれいが目隠しをして横たわっている。
これから始まる【儀式】を想像しただけで呼吸が荒くなるれい。
そんなれいの首筋を撫で、常闇は耳元で「もう興奮しているのか?」と囁く。
常闇は手錠を取り出し、れいの左手首に装着した。冷たい感触と重さに驚くれい。そのまま両方の腕を頭上まで持ち上げられ、右手首にも手錠が嵌められる。
自然と胸を突き出すような形になることで、羞恥心が仕事をする。
こんな姿をクラスメイトの常闇に見られているなんて、と思うと、れいの下半身がじっとりと湿り気を帯びる。
常闇はベッドの上部に手錠を固定したようで、れいの両手はそれより下がらなくなった。
「足も拘束して良いか?」
「えっ、う、うん……。」
優しい声だが、明らかに興奮している常闇の声を聞いて、れいは素直に従ってしまう。
自分のマゾヒズムを刺激されるとこんなにも従順になってしまうことに、れい本人が一番驚いていた。
常闇はベッドの脚から伸縮性のある紐のようなものを引っ張り出し、れいの足にくくりつけた。れいは足をベッドの幅と同じくらい広げるような形になり、流石に恥ずかしさで足を閉じそうになる。が、紐の張力が絶妙な力加減で伸ばされており、敵わない。
「ん、んん……。」
「どうした?今更恥ずかしがっているのか?」
愉しそうに笑う常闇が、れいの太ももを撫でる。敏感になっている皮膚を刺激され、吐息を漏らすれい。
「綺麗だ……。」
常闇が呟く。
暗闇から響くその低い声が、れいの体を全身性感帯にするかのようだった。
縛られているだけなのに、快感が身体の奥から湧き上がってくる。そしてこれから起こることを想像すると、その快感が愛液となってれいの秘部を濡らしていく。
再び常闇がれいの首筋を触る。
ツー、と指を下に滑らせ、鎖骨を撫で、ブラジャーの周りを撫でていく。
「んんっ……。」
動けない状態で歯痒いところを触られ、悶えるれい。
「どうした?触ってほしいところがあるなら口で言え。」
段々とサディストな面が口調に現れる常闇。れいはその声を聞いて、ますます興奮してしまう。
「ブラジャー、外してください……。」
「とんだ淫乱女だな。」
常闇は、フッ、と笑いながら、背中に腕を回しブラを外す。ずいっと上げると、白く可愛らしい胸の盛り上がりが顔を見せる。
クールな同級生に、自分の胸を見られている。そう思うだけでれいの胸の頂は、主張を強くしていく。
常闇はその胸の頂をわざと触らないようにして、周囲を優しく撫でていく。
「あっ……んっ……。」
焦ったく周囲を撫でるその指に翻弄されながら、しかし身動きが取れないれいはされるがままとなる。
「そんなにここを触って欲しいのか?」
次の瞬間、ギュッと強い力で片方の乳首をつねられた。触って欲しくて尖っていたその部分を、痛みと快感が突き抜ける。
「ああああっっ!」
電流が流れるような痺れがれいを襲う。
指の力を強めない常闇に、れいは涙ながらに懇願する。
「だ、だめっ。」
「だめ?……ああそうか、両方痛くして欲しいのか。」
もう片方の頂を嘴で噛み、舌を転がし弄ぶ常闇。
「ああっ、あああ!!!!!」
苦しそうに喘ぎ声をあげるれい。
流石にこれ以上叫ばせてしまうと隣室の青山に気づかれてしまうかもしれないと思い、常闇は名残惜しそうに嘴と指を離す。
荒く呼吸をしているれいの下半身を見ると、下着越しでもわかるくらいにびっしょりと濡れていた。
「虐められて濡れるなんて、なんて淫らな身体なんだ。」
そう言ってれいのショーツを膝まで下ろしていく。
常闇に秘部を晒しているという事実に気がつき、顔を真っ赤にしているれいだが、恥ずかしさに比例して愛液が漏れ出して、敷いてあるシーツを濡らしていってしまう。
「俺のシーツが濡れている。お仕置きが必要だな。」
そう言って何かを取り出すと、その冷たく硬い物をれいの秘部に押し当てる。
「!!やだ、なに……?」
嫌な予感がするれいだったが、次の瞬間カチッという音と共に苦しいほどのバイブレーションの振動が全身を貫く。
「ああああっんっあんっんっっ!」
声にならない叫びをあげ、腰を浮かすれい。バイブは過去に一人で使ったことがあったが、こんなにも悪魔的な使い方をしたことは初めてで、その快感はれいの理性を無くすのに十分すぎるほどの快楽だった。
「そんなによがるほど気持ち良いか?お仕置きにならんな……。」
「あああっっ!!」
喘ぎ続けるれいをニヤリと見下ろす常闇。その間にもれいの愛液はシーツに水たまりを作っていく。
「だめ、い、いっちゃう……。」
れいが達しそうになる直前を見計らい、カチッ、とスイッチを切る常闇。
「えっ、っ……。」
突然無くなった刺激に、身体を震わせるれい。イきかけた子宮が、名残惜しそうにヒクヒクと収縮する。
「俺以外で達するなんて、容認できないな。」
そう言ってれいの秘部を優しく触る常闇。
「ひゃぁっ……。」
機械で十分慣らされたそこは、常闇の指を飲み込むのに時間はかからなかった。
「一本全部入ってしまった。」
「あっ……。」
暖かい体温を伴う、常闇のゴツゴツした指がれいのナカをゆっくりと移動する。
ジリジリと解しながら二本目の指を入れ、そのスピードを段々速くしていく。
「あっあっあっあっ!」
高い声をあげて喘ぐれいの口を塞ぎ、反応が良い所を執拗に攻めていく常闇。
「少しは声を抑えろ……。」
「んっ!んんっ!」
呼吸ができなくなるほど口を抑えられるが、酸素不足が快感を底上げしていき、れいの興奮はピークに達してしまう。
(やっ!だめっ、イっちゃう!)
れいの下半身が跳ねたかと思うと一気に脱力し、水鉄砲のように潮がビュッと飛び出る。しかし常闇は攻める手を止めず、その動きに合わせて潮が出なくなるまで吹かせ続けた。
「貴様……。見てみろ。」
指を抜いた常闇は、れいの目隠しを外した。
れいが自分の足元を見ると、信じられない量の愛液でシーツがびしょびしょになり、常闇にもかかっていた。
「なにこれ……?!」
「お前が快感によがった末の結果だ。全く、少しは遠慮というものをしたらどうだ。」
「ごめんなさい……。」
久々に見る常闇の姿。その眼には、自分のあられもない姿が映っている。そのことを再認識して顔が真っ赤になるれい。
次はどんなことをされてしまうのか、考えただけでもジワリと愛液が垂れていく。
「さて、今日はこれくらいで終わりとしよう。」
手錠を外しながら常闇が言う。
「えっ!?」
「なんだ、まだ欲求不満なのか?」
「ち、ちがう……。いや、ちがく、ないけど……。その、常闇くんは?」
「俺?」
「常闇くんは洋服も全部着ているし、まだどこも“気持ちよく”なってないから……。その……。」
言いづらそうにしているれいを見て、常闇がフッと笑う。
「お前、俺と交尾がしたいのか?」
「だ、だって、常闇くんにも気持ちよくなってもらいたいよ?」
「……本気で言っているのか?」
常闇がれいに覆いかぶさるようにして、挑発するように嗤う。
「本気、だよ。」
息を飲むれい。元からその覚悟でいたが、改めて聞かれると背筋がゾクッとする。
もう手錠と足枷は外されているのに、常闇の鋭い視線に縛られたように身体が動かなくなる。
常闇はれいを見つめたまま、片方の手で自身のシャツのボタンをはずしていく。
鍛えられた腹筋が顔を見せ、その男性らしい部分にれいが見惚れていると、常闇はれいの手を取って自身の背中に手を回すよう誘った。
「拘束、しなくていいの……?」
「初めての契りくらい、優しく抱いてやる。」
彼なりの優しさなのか、それとも罠なのか。
れいの身体を包み込むように抱き、ボトムを少し下げて固くそそり勃つそれを秘部に押し当てる。
緊張していたれいだったが、常闇に耳元で「力を抜け」と囁かれ、強張った身体が溶けていく。
「んっ、ん……。」
先ほどまで指が入っていた場所に、更に大きく熱を持ったモノが入ってくる。
れいは常闇を強く抱きしめ、常闇もれいの様子を見ながら腰を進める。
「あっ、んんっ!」
自分の中にゆっくりと常闇が入ってくる感覚がれいを支配し、息も絶え絶えになりながら喘ぐ。
常闇も小さく吐息を漏らしながら、腰のストロークを速めていく。
「痛く、ないか……?」
「だいじょ、ぶ……っんんっ、あっ」
先ほどまで虐められていた身体を今度は優しく抱かれ、れいはもう心も身体も常闇に惚れ込んでしまった。
あんなにいっぱい愛液を出したのに、また奥から新たに甘い汁が流れ、二人の結合部がピチャピチャといやらしい音を立てる。
「ふみ、かげくん……っ!」
「れい……。」
お互いの名前を呼び、快感を確かめ合う二人。
熱のこもった声を漏らしながら、その夜、二人のいびつな愛は、確かに結実した。
―――――
「結局、最後までしちゃったね……。」
常闇の腕に抱かれながられいが呟く。
「お前が変なことを言い出すから、だ。」
常闇はうんざりしたような、まんざらでもないような、複雑な表情でれいを諭す。
「ねぇねぇ、次はどんな風にする?もっと痛いのでも良いよ、私。」
「馬鹿者。……それは俺が決める。」
常闇は優しくれいを抱き寄せ、触れるだけのキスをした。
まさか今日があんな日になるなんて、この時は露ほども思っていなかった。
しばらくしてから常闇がドアを開けて出てきた。
「赤沢か。どうした?」
低く落ち着いた声が返ってくる。
「常闇くん、数学のノート見せてもらっても良い?今日板書書き忘れちゃって。」
常闇は れいを静かに見つめた。
「ああ、もちろん。少し入って待っていてくれ。」
常闇はれいを招き入れ、机の上にあるノートの束を探し始めた。
部屋の中はとても静かで、外からは夜風の音がわずかに聞こえるだけだった。その静けさに落ち着かなくなったれいは、所在なさげに常闇の机の上にある本やノートの束を見る。
分厚い黒い表紙のノートが転がっており、好奇心を抱かせる。
「これだ。」
常闇は数学のノートを探し当てたようで、れいに手渡してくれた。
「ありがとう!」
れいは笑顔で感謝の気持ちを伝える。
ノートを手に取ると、その中身がきれいにまとめられているのがすぐに分かった。常闇の真面目な性格がそのまま表れているような達筆だった。
「やっぱり、常闇くんは字が上手だね。」
そのとき、ノートを落として本の束の上に落としてしまった。
慌てて拾い上げようとしたが、別のノートまで持ち上がり、それが床に落ちてしまう。
その時、黒い表紙のノートが落ちながら、パラパラと開く。
「あ、ごめん、これ……。」
思わず拾い上げる。
そこには、あられも無い姿で縛られている様々な女性の写真が大量にスクラップされていた。
縄で亀甲縛りされている女性や、手錠と猿轡で身動きを取れなくされている女性。
突然の非現実的な写真の数々に目が離せなくなるれい。
「おい。」
常闇が、れいの持っていたノートを奪う。
「見たのか。」
常闇の目は鋭く血走り、声は冷たく、肩は震えていた。さっきまでの優しかった顔が思い出せないほど、不穏な表情でれいを睨んでいた。
「常闇く、」
言うか言わないかのうちに、ベッドに押し倒されるれい。咄嗟のことに叫ぼうとするが、口を塞がれる。
「黙れ。」
暴れて抜け出そうとするが、男子の中でも運動能力の高い常闇には敵わない。組み敷かれて強く押さえつけられ、れいは息も絶え絶えになりながら必死に抵抗した。
このまま殺されてしまうのか、と思った瞬間、れいの目から涙が落ちる。
「……!」
涙を見て咄嗟に手を離す常闇。
「わ、悪い……。つい、気が動転して……悪かった。」
自分のやったことが信じられない、という目をして謝る常闇を見て、れいは荒く呼吸をしながら起き上がる。
「びっくり、した……。」
「本当にすまない……。」
常闇は、先ほどの黒いノートを見やる。
「俺は……そのような性的嗜好がある。見られて、おかしくなってしまった。悪かった。」
シュンとしながら何度も謝る常闇を見て、れいも謝る。
「私こそ、見られたくないものなのに見てしまって、ごめんなさい。それと、その……。」
れいは先ほど感じた自分の感情を、素直に吐露する。
「あの……私も、そういうの、ちょっと興味ある…かな。」
「は?」
目と口を大きく開けて驚く常闇。
れいの顔は真っ赤になる。
「さっき、常闇くんに組み敷かれたとき……なんでかわからないけど、ちょっとだけ興奮したの。」
「それは、お前、馬鹿なのか。」
「常闇くんが言わないでよ。……それでその、常闇くんが良ければ……。」
―――――
ドアに鍵がかかっているかをチェックし、真っ黒なカーテンを厳重に閉める常闇。
ベッドの上には下着姿のれいが目隠しをして横たわっている。
これから始まる【儀式】を想像しただけで呼吸が荒くなるれい。
そんなれいの首筋を撫で、常闇は耳元で「もう興奮しているのか?」と囁く。
常闇は手錠を取り出し、れいの左手首に装着した。冷たい感触と重さに驚くれい。そのまま両方の腕を頭上まで持ち上げられ、右手首にも手錠が嵌められる。
自然と胸を突き出すような形になることで、羞恥心が仕事をする。
こんな姿をクラスメイトの常闇に見られているなんて、と思うと、れいの下半身がじっとりと湿り気を帯びる。
常闇はベッドの上部に手錠を固定したようで、れいの両手はそれより下がらなくなった。
「足も拘束して良いか?」
「えっ、う、うん……。」
優しい声だが、明らかに興奮している常闇の声を聞いて、れいは素直に従ってしまう。
自分のマゾヒズムを刺激されるとこんなにも従順になってしまうことに、れい本人が一番驚いていた。
常闇はベッドの脚から伸縮性のある紐のようなものを引っ張り出し、れいの足にくくりつけた。れいは足をベッドの幅と同じくらい広げるような形になり、流石に恥ずかしさで足を閉じそうになる。が、紐の張力が絶妙な力加減で伸ばされており、敵わない。
「ん、んん……。」
「どうした?今更恥ずかしがっているのか?」
愉しそうに笑う常闇が、れいの太ももを撫でる。敏感になっている皮膚を刺激され、吐息を漏らすれい。
「綺麗だ……。」
常闇が呟く。
暗闇から響くその低い声が、れいの体を全身性感帯にするかのようだった。
縛られているだけなのに、快感が身体の奥から湧き上がってくる。そしてこれから起こることを想像すると、その快感が愛液となってれいの秘部を濡らしていく。
再び常闇がれいの首筋を触る。
ツー、と指を下に滑らせ、鎖骨を撫で、ブラジャーの周りを撫でていく。
「んんっ……。」
動けない状態で歯痒いところを触られ、悶えるれい。
「どうした?触ってほしいところがあるなら口で言え。」
段々とサディストな面が口調に現れる常闇。れいはその声を聞いて、ますます興奮してしまう。
「ブラジャー、外してください……。」
「とんだ淫乱女だな。」
常闇は、フッ、と笑いながら、背中に腕を回しブラを外す。ずいっと上げると、白く可愛らしい胸の盛り上がりが顔を見せる。
クールな同級生に、自分の胸を見られている。そう思うだけでれいの胸の頂は、主張を強くしていく。
常闇はその胸の頂をわざと触らないようにして、周囲を優しく撫でていく。
「あっ……んっ……。」
焦ったく周囲を撫でるその指に翻弄されながら、しかし身動きが取れないれいはされるがままとなる。
「そんなにここを触って欲しいのか?」
次の瞬間、ギュッと強い力で片方の乳首をつねられた。触って欲しくて尖っていたその部分を、痛みと快感が突き抜ける。
「ああああっっ!」
電流が流れるような痺れがれいを襲う。
指の力を強めない常闇に、れいは涙ながらに懇願する。
「だ、だめっ。」
「だめ?……ああそうか、両方痛くして欲しいのか。」
もう片方の頂を嘴で噛み、舌を転がし弄ぶ常闇。
「ああっ、あああ!!!!!」
苦しそうに喘ぎ声をあげるれい。
流石にこれ以上叫ばせてしまうと隣室の青山に気づかれてしまうかもしれないと思い、常闇は名残惜しそうに嘴と指を離す。
荒く呼吸をしているれいの下半身を見ると、下着越しでもわかるくらいにびっしょりと濡れていた。
「虐められて濡れるなんて、なんて淫らな身体なんだ。」
そう言ってれいのショーツを膝まで下ろしていく。
常闇に秘部を晒しているという事実に気がつき、顔を真っ赤にしているれいだが、恥ずかしさに比例して愛液が漏れ出して、敷いてあるシーツを濡らしていってしまう。
「俺のシーツが濡れている。お仕置きが必要だな。」
そう言って何かを取り出すと、その冷たく硬い物をれいの秘部に押し当てる。
「!!やだ、なに……?」
嫌な予感がするれいだったが、次の瞬間カチッという音と共に苦しいほどのバイブレーションの振動が全身を貫く。
「ああああっんっあんっんっっ!」
声にならない叫びをあげ、腰を浮かすれい。バイブは過去に一人で使ったことがあったが、こんなにも悪魔的な使い方をしたことは初めてで、その快感はれいの理性を無くすのに十分すぎるほどの快楽だった。
「そんなによがるほど気持ち良いか?お仕置きにならんな……。」
「あああっっ!!」
喘ぎ続けるれいをニヤリと見下ろす常闇。その間にもれいの愛液はシーツに水たまりを作っていく。
「だめ、い、いっちゃう……。」
れいが達しそうになる直前を見計らい、カチッ、とスイッチを切る常闇。
「えっ、っ……。」
突然無くなった刺激に、身体を震わせるれい。イきかけた子宮が、名残惜しそうにヒクヒクと収縮する。
「俺以外で達するなんて、容認できないな。」
そう言ってれいの秘部を優しく触る常闇。
「ひゃぁっ……。」
機械で十分慣らされたそこは、常闇の指を飲み込むのに時間はかからなかった。
「一本全部入ってしまった。」
「あっ……。」
暖かい体温を伴う、常闇のゴツゴツした指がれいのナカをゆっくりと移動する。
ジリジリと解しながら二本目の指を入れ、そのスピードを段々速くしていく。
「あっあっあっあっ!」
高い声をあげて喘ぐれいの口を塞ぎ、反応が良い所を執拗に攻めていく常闇。
「少しは声を抑えろ……。」
「んっ!んんっ!」
呼吸ができなくなるほど口を抑えられるが、酸素不足が快感を底上げしていき、れいの興奮はピークに達してしまう。
(やっ!だめっ、イっちゃう!)
れいの下半身が跳ねたかと思うと一気に脱力し、水鉄砲のように潮がビュッと飛び出る。しかし常闇は攻める手を止めず、その動きに合わせて潮が出なくなるまで吹かせ続けた。
「貴様……。見てみろ。」
指を抜いた常闇は、れいの目隠しを外した。
れいが自分の足元を見ると、信じられない量の愛液でシーツがびしょびしょになり、常闇にもかかっていた。
「なにこれ……?!」
「お前が快感によがった末の結果だ。全く、少しは遠慮というものをしたらどうだ。」
「ごめんなさい……。」
久々に見る常闇の姿。その眼には、自分のあられもない姿が映っている。そのことを再認識して顔が真っ赤になるれい。
次はどんなことをされてしまうのか、考えただけでもジワリと愛液が垂れていく。
「さて、今日はこれくらいで終わりとしよう。」
手錠を外しながら常闇が言う。
「えっ!?」
「なんだ、まだ欲求不満なのか?」
「ち、ちがう……。いや、ちがく、ないけど……。その、常闇くんは?」
「俺?」
「常闇くんは洋服も全部着ているし、まだどこも“気持ちよく”なってないから……。その……。」
言いづらそうにしているれいを見て、常闇がフッと笑う。
「お前、俺と交尾がしたいのか?」
「だ、だって、常闇くんにも気持ちよくなってもらいたいよ?」
「……本気で言っているのか?」
常闇がれいに覆いかぶさるようにして、挑発するように嗤う。
「本気、だよ。」
息を飲むれい。元からその覚悟でいたが、改めて聞かれると背筋がゾクッとする。
もう手錠と足枷は外されているのに、常闇の鋭い視線に縛られたように身体が動かなくなる。
常闇はれいを見つめたまま、片方の手で自身のシャツのボタンをはずしていく。
鍛えられた腹筋が顔を見せ、その男性らしい部分にれいが見惚れていると、常闇はれいの手を取って自身の背中に手を回すよう誘った。
「拘束、しなくていいの……?」
「初めての契りくらい、優しく抱いてやる。」
彼なりの優しさなのか、それとも罠なのか。
れいの身体を包み込むように抱き、ボトムを少し下げて固くそそり勃つそれを秘部に押し当てる。
緊張していたれいだったが、常闇に耳元で「力を抜け」と囁かれ、強張った身体が溶けていく。
「んっ、ん……。」
先ほどまで指が入っていた場所に、更に大きく熱を持ったモノが入ってくる。
れいは常闇を強く抱きしめ、常闇もれいの様子を見ながら腰を進める。
「あっ、んんっ!」
自分の中にゆっくりと常闇が入ってくる感覚がれいを支配し、息も絶え絶えになりながら喘ぐ。
常闇も小さく吐息を漏らしながら、腰のストロークを速めていく。
「痛く、ないか……?」
「だいじょ、ぶ……っんんっ、あっ」
先ほどまで虐められていた身体を今度は優しく抱かれ、れいはもう心も身体も常闇に惚れ込んでしまった。
あんなにいっぱい愛液を出したのに、また奥から新たに甘い汁が流れ、二人の結合部がピチャピチャといやらしい音を立てる。
「ふみ、かげくん……っ!」
「れい……。」
お互いの名前を呼び、快感を確かめ合う二人。
熱のこもった声を漏らしながら、その夜、二人のいびつな愛は、確かに結実した。
―――――
「結局、最後までしちゃったね……。」
常闇の腕に抱かれながられいが呟く。
「お前が変なことを言い出すから、だ。」
常闇はうんざりしたような、まんざらでもないような、複雑な表情でれいを諭す。
「ねぇねぇ、次はどんな風にする?もっと痛いのでも良いよ、私。」
「馬鹿者。……それは俺が決める。」
常闇は優しくれいを抱き寄せ、触れるだけのキスをした。
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