私のヒーロー
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体育祭が終わった次の日、各新聞社が雄英体育祭のことを報じていた。
ミーハーなモニカはめざとくウェブニュースをチェックしていたようで、【1年優勝は爆発の個性を持つ爆豪勝己 ヘドロ事件の被害者】や【準優勝の轟焦凍 父親はエンデヴァー】等の記事から彼らの写りの良い写真を探して吟味し、せっせとスマホに保存しては「かっこいい〜!」と叫んでニコニコしていた。
モニカの様子を見たれいは、スマホを持ってこそっと廊下に出た。
少し考えた末、検索窓に“雄英体育祭 常闇”と入れて、サーチボタンを押した。
すると、常闇を報じたネットニュースの記事がいくつか出てくる。
一番大手の新聞社のURLをクリックすると常闇の写真付き記事がアップされていたが、ダークシャドウの個性のせいか写真は引きで、常闇本人の顔は小さく映っていた。
二本指でズームをして、顔をよく見てみる……
「失礼。」
廊下の真ん中でフラフラしていたせいか、人にぶつかってしまった。
スマホから顔を上げると、それはまさに、常闇踏陰本人であった。
「わ!?ご、ごめんなさい。常闇さん!」
「いや、こちらこそ悪かった。」
顔を赤くしながら飛び退いたれいと対照的に、常闇はゆっくりと前を向き直して歩き出した。
ーやばい、今、スマホの画面、見られたかも。
ーなんなら、画像拡大していたのバレたかも。
ーそもそもなんで私、常闇くんの写真探してたの?
ーバレないようにこっそり検索してるなんて、まるで、まるで、
色々な思考が頭を巡る刹那、常闇が振り向きざまに言った。
「敬語じゃなくて良いんだが……何故敬語なんだ?」
ポケットに手を入れて首を傾げながら、こちらを見つめてくる。
その視線がれいを焦らせた。
「えっと……常闇さんは、すごく落ち着いていて大人っぽいし、体育祭でも活躍していて強かったし……」
「ブツブツと喋るところ、俺のクラスの緑谷にそっくりだな。同じ学年なのだから、別に普通に話してくれて良い。」
この前の怖がる表情とは違う、少し焦ったようなれいに、常闇は諭すように言った。
「わ、わかりました、いや、わかった!常闇くんって呼んでも良い?」
「ああ、好きにしろ。」
それじゃ、と歩き出した常闇の背中に、れいは伝え忘れたことを叫ぶ。
「常闇くん、体育祭3位、おめでとう!」
後ろ向きで手を振り答えた常闇に、れいの胸はまた、熱くなった。
ミーハーなモニカはめざとくウェブニュースをチェックしていたようで、【1年優勝は爆発の個性を持つ爆豪勝己 ヘドロ事件の被害者】や【準優勝の轟焦凍 父親はエンデヴァー】等の記事から彼らの写りの良い写真を探して吟味し、せっせとスマホに保存しては「かっこいい〜!」と叫んでニコニコしていた。
モニカの様子を見たれいは、スマホを持ってこそっと廊下に出た。
少し考えた末、検索窓に“雄英体育祭 常闇”と入れて、サーチボタンを押した。
すると、常闇を報じたネットニュースの記事がいくつか出てくる。
一番大手の新聞社のURLをクリックすると常闇の写真付き記事がアップされていたが、ダークシャドウの個性のせいか写真は引きで、常闇本人の顔は小さく映っていた。
二本指でズームをして、顔をよく見てみる……
「失礼。」
廊下の真ん中でフラフラしていたせいか、人にぶつかってしまった。
スマホから顔を上げると、それはまさに、常闇踏陰本人であった。
「わ!?ご、ごめんなさい。常闇さん!」
「いや、こちらこそ悪かった。」
顔を赤くしながら飛び退いたれいと対照的に、常闇はゆっくりと前を向き直して歩き出した。
ーやばい、今、スマホの画面、見られたかも。
ーなんなら、画像拡大していたのバレたかも。
ーそもそもなんで私、常闇くんの写真探してたの?
ーバレないようにこっそり検索してるなんて、まるで、まるで、
色々な思考が頭を巡る刹那、常闇が振り向きざまに言った。
「敬語じゃなくて良いんだが……何故敬語なんだ?」
ポケットに手を入れて首を傾げながら、こちらを見つめてくる。
その視線がれいを焦らせた。
「えっと……常闇さんは、すごく落ち着いていて大人っぽいし、体育祭でも活躍していて強かったし……」
「ブツブツと喋るところ、俺のクラスの緑谷にそっくりだな。同じ学年なのだから、別に普通に話してくれて良い。」
この前の怖がる表情とは違う、少し焦ったようなれいに、常闇は諭すように言った。
「わ、わかりました、いや、わかった!常闇くんって呼んでも良い?」
「ああ、好きにしろ。」
それじゃ、と歩き出した常闇の背中に、れいは伝え忘れたことを叫ぶ。
「常闇くん、体育祭3位、おめでとう!」
後ろ向きで手を振り答えた常闇に、れいの胸はまた、熱くなった。