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第1章 目指せ鬼殺隊士☆

着いてこい、と言って狭霧山の奥に進んでいった鱗滝さんは、山の半分くらいまで来た所で止まる。

「日の出までに帰ってくるのだ」

そう言って、歩いて……っていうか一瞬で消えていった。……やばすぎだろ。

「え〜……これ絶対なんか出てくるよ……こぇぇ……

ってわぁっ!?」

紐に引っかかって転んでしまった。
上からブォン、と音がしたので見上げる。
すると、紐にくくりつけられた丸太が勢い良く振り子の原理で動いている。

うっっっっっっわぁ…………………
こういうやつかぁ……………
きっと、ここには罠が仕掛けられているんだ。それを避けるもしくは耐えて、朝までに帰ってくるって言う試験、え、これかなり鬼畜では……??(白目)

さっきの罠は下に引っかけられてる紐で作動するもの……もう見たので、紐のものなら避けられそうだ。
罠の種類はそんなにないはず。
とりあえずは全部の種類を見てそこから……かな。
俺は色々なゲームをやりこんできたからか、同じパターンの攻撃なら見たらすぐに覚えられるし予兆があれば絶対に避けられるという自信がある。
まぁそれに身体能力がついてこれるかが心配なんですけど……ハハ……


大体半分進んだ所で、見つけた罠は全部で3つだった。

まず、紐で作動し丸太や石が投げられたりするもの……要するにワイヤーが紐になってるワイヤートラップ。紐は白く太い部類なのでかなりわかりやすいので避けるのは簡単だ。

次は落とし穴。落とし穴はよく見てみると結構不自然に落ち葉が集中していたり、落ち葉に比べるとかなりわかりづらいが保護色の茶色の布に土がかかっているのでまだわかる。

最後に竹の罠。ある位置を力を込めて踏むと横になっている竹が紐で強い力で引っ張られるみたいだ。冗談じゃなく普通に竹がもう襲い掛かってくるな、うん。
これは普通に避けれない。かわせない。俺の技量では、見抜けない。

まぁ、これらがかなり巧みに行動パターンを読んで仕掛けられている印象だ。
かなり空気も薄くて、頭痛くなってきた。
多分、いやこれは絶対俺を弟子に取る気がないな……?容赦がなさすぎる。
かなりボロボロだが後はもう少し、これなら夜明け前にいける。


ワイヤー、
ワイヤー、
落とし穴、
ワイヤー、
アッ竹だったか〜っ……痛い。
次は落とし穴、
ワイヤー……

ゆっくりではあるが、まぁまぁリズムよく罠を避けて下山するのは、なんだか昔やっていた音ゲーみたいで楽しい。
音ゲーのほんとにほんとの初期は酷かった気がする、hardさえもできないものがあったからな……

こういう、全身を使う音ゲーだとダ○スラは結構やってて当時めちゃめちゃ楽しかった記憶がある。
初対面の人だったけど、一緒に踊ったりしたな……連絡先も交換して時々会ったりして。

あ、でもそうか……あの時一緒にダ○スラやってた人とは、もう会えないんだよな……この世界だと昔の俺のことを覚えている人は、誰もいないんだよな。
前世があったって理解してくれる人さえも。

……まだ、俺は幼いんだ。理解者が増えるかどうかも、これからの行動によって……だよな。うん、頑張らないと。


色々考えているうちに、もうそろそろ山の麓に着く。まだ夜は明けていない。このテストは合格だ!

「ただいま、帰りました!」



******

いつもに比べるとかなり長くなってしまった……w
てかいつもが短いんですねはい。
大体オリ主くんはこういう分析メインの戦い方をするよ。
ちなみに今はかなり弱いですが、幼いからこそ修行する期間も長くなります。鬼殺隊士になる頃には、それなりに強くなっています〜!
頑張って書きます😇
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