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第1章 目指せ鬼殺隊士☆

とととととりあえず屋根をつたって慌てて外に出てみたけど……
これ鬼さん気付いてるよね??
てか普通に追いかけてきてるよね???
おかしくない??気配感知とかゲーム内ではよくあったけど現実でやるとチートやん……

落ち着け〜〜〜、落ち着け〜〜〜〜??
状況把握をしろ、これはゲー厶の基本だ。
どうしようもない状況なら、そこですべき最善の行動がある。

これは流石に俺には倒せない。
それなら、誰でもいいから助けが来るのを待つべきだ。
それか鬼は夜しか出ないと聞く。
鬼はきっと付近の山に住んでいる。
夜になって人を襲い始めたということは多分、鬼は夜しか行動ができないんだと思う。
助けが来るまで、それか夜が明けるまでの時間を稼ぐ。

多分、これが最善の行動だ。


時間を稼ぐ。とは言っても速度や攻撃力、体力さえも鬼には明らかに勝てない。
まだ俺は8歳だ、時間稼ぎをするのも難しい。
でもなにかあるはず、あるはず!


っ、そうだ!この町のはずれに、確かもう使われていない古い倉庫がある。
前に友達と探検をして勝手に入っては駄目だろうとこっぴどく怒られた。
その倉庫の中には、“悪鬼滅殺”と刻まれた刀がある。
倒せない、倒せなくてもいい。とりあえずは時間を稼げ!
そのためには早くあの倉庫に向かえ!
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