ドMな私
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全部終わった時、漸く団長はこの質問の意図を教えてくれた。
「ありがとう。君は彼らとは違う訓練兵団出身だから偏見などなくて参考になったよ。実はさっき聞いた人物たちを、次のリヴァイ班に抜擢しようと思っていてね」
「そうだったんですね」
やはり予想通りというか。
するとエルヴィン団長はとんでもないことを言い出した。
「それで、君もリヴァイ班に入れようと思っている」
「……えっ!?」
突然のことに思わず声をあげてしまった。
「まだ確定ではないんだ。期待させてしまったらすまない」
「あ、いえ。吃驚しただけですから」
「先の壁外調査で、リヴァイを助けたと聞いてね。候補に入れたんだ」
「先の……?」
もしかしてあの事だろうか。
私には思い当たる節がそれしかなかった。
「リヴァイも君に一目置いて――」
「エルヴィン。話が長ぇ」
団長の言葉を兵長が遮る。
一目置いて……?
真相を聞きたかったが、話は次へと進んだ。
「すまん。というわけで、また確定したら連絡しよう」
「はい」
話は終わりだろうか。そう思ったのだが、すぐにハンジ分隊長が発言した。
「君の実力はまだ私は見てないけど……リヴァイを助けたってことは相当だよね。楽しみにしてるよ」
「ちっ……何でてめぇが楽しみなんだ」
「だって! 私の班とリヴァイの班は何かと作戦一緒だったりするし、この子の実力が見られる日も近いかなーって」
ハンジ分隊長はなにをそんなに私に期待しているのか分からない。
別に私はエレンみたいに巨人になれるわけじゃないし、アルミンみたいにめちゃくちゃ頭が良いわけじゃないし。
何でそんな期待の目で見て来るのか。
「まぁ……脂があって巨人もさぞ食いたいだろうな」
再び訪れた、リヴァイ兵長の罵りタイムに私の気持ちは一気に高揚した。
「なぁ、名前」
まさか囮要因でリヴァイ班に!?
なんてこった!
流石に食われたらそこで終わってしまう。もう罵ってもらえない!!
「食われるのは嫌です……」
叫びたい気持ちを抑えて告げた。
「運が良けりゃ、てめぇ一人で腹が膨れて他が助かるかもな」
「皆が生きるために死ねとおっしゃるんですか」
「そうは言ってねぇが、一番巨人の腹を満たしそうな体付きしてんだ。そのためにてめぇはそんな豚みてぇになったんだろ」
もうその通りかもしれません!
最高の罵りありがとうございます!!!
一人内心歓喜していると、
「リヴァイ、それは酷い言いようだ。謝りなさい」
とエルヴィン団長が口を挟んだ。
謝らなくて良いです! むしろもっと罵って!
「あーそうだな。巨人はこんな豚に興味ねぇな。今度壁外行ったら謝っとく」
「違う、そうじゃない」
「ちょ、リヴァイ! この子、泣いてるじゃん!」
ハンジ分隊長、私は泣いてるのではなく喜びで震えているのです。
にやける顔を見せられず顔を覆ったら、泣いているように見えたらしい。
「だ、大丈夫です……私は、平気です……」
溢れる嬉しさを抑えつつそう答えると、リヴァイ兵長が
「クソ貶されて泣くくらいなら、なんとかその肉を落とせ。俺の班に入るからにはそんなもん体につけてたら死ぬぞ」
と口にした。
いや、そんな優しい言葉はいらんので貶して下さい。
「あー……つまりリヴァイは心配してるんだ。ごめんねぇ、この男は言葉が分かりにくいからさ」
「ちっ」
「あと、リヴァイ。巨人は空腹を感じないよ? もちろん満腹も。だからこの子一人食べちゃったところで満足はしないと思うなぁ」
「……めんどくせぇな。クソメガネは黙ってろ」
「ぇえー! 何それ! めんどくさいって言った!?」
最後は優しい兵長だったが、今日はいっぱい貶されて私は幸せであった。
3、幹部からの呼び出し。 END