こころ〜家族になる〜
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でも腹が立っていた。部屋に戻っても、あの人たちの僕を引き取りに来た自分勝手な理由が脳内を巡った。
相当怖い顔をしていたんだと思う。千夏が泣いて僕に縋ってきた時、はっとした。
そして、近藤家に来てからのことを思い出したんだ。
近藤家で過ごした時間は、沖田家で過ごした時間より短いはずなのに確実に近藤家に来てからの方が世界が色づいて見えた。ぎゅっと詰まった中身。まさしくそんなイメージだ。
そして目の前で泣く妹を見て、もう僕の家はここだと強く感じた。
あんなやつら追い返してやる!
そう思って、僕はリビングに向かって部屋を飛び出した。
それからは早かった。
奴らを精一杯追い返そうと奮闘した。今思えば、物を投げつけたり兎に角叫んだり本当に子供だったなとは思うけど。
結果、あの人たちは帰って行った。
僕の居場所は僕が決める。
この前、六年ぶりにあいつらがまたやってきたけど確実に追い返したしもう会うことはないだろうね。
生きる喜びを教えてくれた人たち。感情を蘇らせてくれた人たち。
その人たちが待っている近藤家はもう僕の家だ。
そこに今日も帰る。
今、僕はとても幸せだ。
番外編1 END
相当怖い顔をしていたんだと思う。千夏が泣いて僕に縋ってきた時、はっとした。
そして、近藤家に来てからのことを思い出したんだ。
近藤家で過ごした時間は、沖田家で過ごした時間より短いはずなのに確実に近藤家に来てからの方が世界が色づいて見えた。ぎゅっと詰まった中身。まさしくそんなイメージだ。
そして目の前で泣く妹を見て、もう僕の家はここだと強く感じた。
あんなやつら追い返してやる!
そう思って、僕はリビングに向かって部屋を飛び出した。
それからは早かった。
奴らを精一杯追い返そうと奮闘した。今思えば、物を投げつけたり兎に角叫んだり本当に子供だったなとは思うけど。
結果、あの人たちは帰って行った。
僕の居場所は僕が決める。
この前、六年ぶりにあいつらがまたやってきたけど確実に追い返したしもう会うことはないだろうね。
生きる喜びを教えてくれた人たち。感情を蘇らせてくれた人たち。
その人たちが待っている近藤家はもう僕の家だ。
そこに今日も帰る。
今、僕はとても幸せだ。
番外編1 END