木曜日

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みっこが、告白の練習をしようと提案してきた。
だから放課後の教室で、二人きりで練習を始めたがどうも気持ちが堅く感じられると、何度も何度も繰り返し言わされる。


「好きです！」

「そうそう、そう言う感じで。はい、もう一度」

「好きです！」

「僕もだよ」

「……」


背後から声が聞こえて、振り返るとそこにはニコニコ笑顔の総司が立っていた。

今、私の告白練習に平然と答えたのはこいつか？　こいつなのか！？

みっこなんかは、大爆笑している。


「何で総司がいるんじゃぁぁああああい！！」

「あはははは！」

「みっこも、総司が入って来たの知ってて言わせたでしょ！？」


迫るようにみっこに近付くと、彼女は笑って「めんごめんご」と、軽い調子で口にした。

それから三人で楽しく話しをしていると、廊下に人影を見た。誰かと思い、視線をやるとそこには原田先生と保健室の美女先生が楽しそうに歩く姿が。

二人の先生はそのまま去って行ったが、私は小さくため息を吐いた。すると、みっこが


「へたこ☆って、本当分かりやすい」


と口にした。私は「え」と声をあげた。