告白週間
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「総司?」
「は? 総司?……出ねぇのか?」
「うん」
今、出るなんておかしいじゃない。デート中だし。それに総司だし(酷)
マナーモードに設定し、再びポケットに収めた。
「ごめんね」
「いや、それは良いが……」
「うん、行こう?」
それからは現代人らしくというか、京都観光をし夜7時くらいまで左之さんと一緒に過ごした。
――……‥‥
「明日からまた学校とか、嫌だ」
「んなこと言うなよ。待ってるぜ、学校で」
「うーん……」
薄暗い路地に止められた車内。家は目前だというのに降りない私を、左之さんは宥める。
そして、軽くキスをされた。
「絶対、来るんだぞ。待ってるから」
「……うん」
恥ずかしくて俯いた私は、漸くドアを開く。
「ありがとう」
「あぁ、またな」
「じゃあね」
この時間が終わるのは寂しいけど、これが現実だし仕方ない。左之さんは私が家に入るまで見送ってくれた。
部屋に入って、しばらくボーッとしてから携帯を開くとそこにはメール一件の文字。
「ん?……はっ!」
そういえば総司のこと忘れてた。案の定、メールは総司からだった。
「……くすっ」
思わず笑みがこぼれたのは決して、面白おかしかったわけではない。
《へたこ☆ちゃん見てたら、僕も頑張ろうって思えた。千鶴ちゃんのこと絶対、一君から奪うから》
この文面に思わず微笑ましくなったのだ。
しかし、まだ文面が続くことが窺えたのは文末に“END”の文字がなかったから。だからそのままスクロールしてみれば、空白ののち――
《だから、へたこ☆ちゃん手伝ってね。強制だから》
「……」
うん?
脳裏にニコニコ笑う総司が浮かんだ。
「……全く、しょうがないなぁ」
今度は私が総司のこと恋を応援したい。一君には悪いけど、今の私があるのは総司のおかげでもあるから。
また明日から一週間が始まる。果たして、今度はどんな一週間になるのかな。
~END~
あとがき→
「は? 総司?……出ねぇのか?」
「うん」
今、出るなんておかしいじゃない。デート中だし。それに総司だし(酷)
マナーモードに設定し、再びポケットに収めた。
「ごめんね」
「いや、それは良いが……」
「うん、行こう?」
それからは現代人らしくというか、京都観光をし夜7時くらいまで左之さんと一緒に過ごした。
――……‥‥
「明日からまた学校とか、嫌だ」
「んなこと言うなよ。待ってるぜ、学校で」
「うーん……」
薄暗い路地に止められた車内。家は目前だというのに降りない私を、左之さんは宥める。
そして、軽くキスをされた。
「絶対、来るんだぞ。待ってるから」
「……うん」
恥ずかしくて俯いた私は、漸くドアを開く。
「ありがとう」
「あぁ、またな」
「じゃあね」
この時間が終わるのは寂しいけど、これが現実だし仕方ない。左之さんは私が家に入るまで見送ってくれた。
部屋に入って、しばらくボーッとしてから携帯を開くとそこにはメール一件の文字。
「ん?……はっ!」
そういえば総司のこと忘れてた。案の定、メールは総司からだった。
「……くすっ」
思わず笑みがこぼれたのは決して、面白おかしかったわけではない。
《へたこ☆ちゃん見てたら、僕も頑張ろうって思えた。千鶴ちゃんのこと絶対、一君から奪うから》
この文面に思わず微笑ましくなったのだ。
しかし、まだ文面が続くことが窺えたのは文末に“END”の文字がなかったから。だからそのままスクロールしてみれば、空白ののち――
《だから、へたこ☆ちゃん手伝ってね。強制だから》
「……」
うん?
脳裏にニコニコ笑う総司が浮かんだ。
「……全く、しょうがないなぁ」
今度は私が総司のこと恋を応援したい。一君には悪いけど、今の私があるのは総司のおかげでもあるから。
また明日から一週間が始まる。果たして、今度はどんな一週間になるのかな。
~END~
あとがき→