告白週間
名前変換
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「おいおい、二人きりの時は名前呼んでくれよ。前みたいに、な」
「あ……」
急に恥ずかしくなった。今世、ずっとと言っていいほど“先生”と呼んでいたのだから当たり前といえば当たり前だ。私が躊躇っていると、頼むぜと覗き込んでくる顔。
「え、えっと……左之、さん?」
「何で聞くんだよ」
しかも声も小さくなってしまい、左之さんは不満そうだった。
「だって、恥ずかしいじゃない……」
「本当か? その割には言葉は砕けてるぜ?」
「……それはっ! あれだよ、名前は別っていうか……」
俯いても、覗き込んでくる左之さん。逸らしても逸らしても追いかけてくるので、とうとう顔を隠した。
「隠すなんざ、卑怯だぜ。呼んでくれねぇのか?」
私の腕を掴み聞いてくる声色は、宥めるようだった。そんなことされると、答えないわけにはいかないじゃない。だから思い切って顔を上げた。
「……左之さん」
「ふっ……それで良い」
その瞬間、引っ張られた私は左之さんの腕の中にいた。
「え? ぇえっ!?」
「明日からまた教師と生徒だろ? 次、恋人同士になれんのは一周間後だ。だから、今充分にお前を感じていたい」
切なそうな声。その点では、前の方が自由に恋愛出来た。だけど――。
「私は、こうしてまた会えたこと嬉しいよ? 左之さんの言うように、もう戦いや政治のせいで離れることは多分ないから。時間はある」
ぎゅっと抱きしめ返す。
「そうだよな。へたこ☆が卒業するの楽しみに待つとするか」
しかし体が離れたと思うと、急に左之さんの顔が近くなり
「んっ」
唇を奪われた。リップ音を立ててすぐに離れたが、しっかりと左之さんの唇の感触を感じた。
その乾燥していない唇に、急に恥ずかしくなった。
「何で口隠すんだよ」
「だ、だって……。私の乾燥してるし」
「んなの気にしねぇよ」
そして、もう一度重ねられた。今度は長いキス。その時、私の中に前世の記憶が走った。
昔に感じた、懐かしい感触。
静けさが辺りを包んでいる。しかしそんな時、私の上着のポケットに入っている携帯が音を立てた。
「ご、ごめん」
慌ててポケットから携帯を出し見ると、そこには――
「あ……」
急に恥ずかしくなった。今世、ずっとと言っていいほど“先生”と呼んでいたのだから当たり前といえば当たり前だ。私が躊躇っていると、頼むぜと覗き込んでくる顔。
「え、えっと……左之、さん?」
「何で聞くんだよ」
しかも声も小さくなってしまい、左之さんは不満そうだった。
「だって、恥ずかしいじゃない……」
「本当か? その割には言葉は砕けてるぜ?」
「……それはっ! あれだよ、名前は別っていうか……」
俯いても、覗き込んでくる左之さん。逸らしても逸らしても追いかけてくるので、とうとう顔を隠した。
「隠すなんざ、卑怯だぜ。呼んでくれねぇのか?」
私の腕を掴み聞いてくる声色は、宥めるようだった。そんなことされると、答えないわけにはいかないじゃない。だから思い切って顔を上げた。
「……左之さん」
「ふっ……それで良い」
その瞬間、引っ張られた私は左之さんの腕の中にいた。
「え? ぇえっ!?」
「明日からまた教師と生徒だろ? 次、恋人同士になれんのは一周間後だ。だから、今充分にお前を感じていたい」
切なそうな声。その点では、前の方が自由に恋愛出来た。だけど――。
「私は、こうしてまた会えたこと嬉しいよ? 左之さんの言うように、もう戦いや政治のせいで離れることは多分ないから。時間はある」
ぎゅっと抱きしめ返す。
「そうだよな。へたこ☆が卒業するの楽しみに待つとするか」
しかし体が離れたと思うと、急に左之さんの顔が近くなり
「んっ」
唇を奪われた。リップ音を立ててすぐに離れたが、しっかりと左之さんの唇の感触を感じた。
その乾燥していない唇に、急に恥ずかしくなった。
「何で口隠すんだよ」
「だ、だって……。私の乾燥してるし」
「んなの気にしねぇよ」
そして、もう一度重ねられた。今度は長いキス。その時、私の中に前世の記憶が走った。
昔に感じた、懐かしい感触。
静けさが辺りを包んでいる。しかしそんな時、私の上着のポケットに入っている携帯が音を立てた。
「ご、ごめん」
慌ててポケットから携帯を出し見ると、そこには――