告白週間
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
――……‥‥
休日の学校は静かだ。しかし土曜は何人か先生が来ると聞いたことがある。
事務の人はもちろん、教師もだ。
私は門の前に来ると総司に電話した。
「もしもし?」
「もしもし総司、学校着いたよ」
「じゃあ、そのまま家庭科室に来て」
「は?」
なぜ、家庭科室?
「いいから」
一方的に切れた電話を見つめ、私はため息一つで校内に入った。
誰もいない廊下を進み家庭科室の前に立つ。そっとドアを開け、総司の名を呼びながら中の様子を窺った。
すると、同時にお菓子とは違う甘い匂いがした。
「あ、へたこ☆ちゃん。入ってよ」
「……すき、焼き?」
真っ先に目に入ったのは、コンロの上にあるすき焼きと思われる料理。どういうことかと思い、私は振り向いた。
しかし、そこには総司でなく――。
「!!?? せせせせ先生っ、何でここに!?」
卵を持った原田先生がいた。
驚愕する私とは裏腹に先生は卵を置き、さも当たり前かのように言い放つ。
「すき焼き好きなんだろ?」
と。確かに好きだ。しかし、先生に言ったあれは私のミスだった。本当は「好き」と言いたかった。それは昨日伝えたはずである。
もしかして、伝わっていなかったんじゃないか。
「まぁ、そうですけど! じゃなくて!」
「もしかして、本当は嫌いだったか?」
私の不安をよそに先生は困ったように首を傾げる。
「い、いえ! 好きですよ! 好きですけど、私はっ……」
貴方が好き。
「……私は?」
「っ」
恥ずかしさが再び込み上げてきて、私の顔は真っ赤だろう。それを隠すように俯けば、先生は突然
「悪い。嘘だ」
と声のトーンを落とした。え、と声を出せば今度は体を急に引かれて、あろうことか抱きしめられていたのだ。
「?……!?」
「本当は、知ってた。お前が、言いたいことも全部」
「せせせせ先生!?」
知ってた、とはどういうこと?
頭の中がグルグルして、答えを考えられる状態ではなかった。
休日の学校は静かだ。しかし土曜は何人か先生が来ると聞いたことがある。
事務の人はもちろん、教師もだ。
私は門の前に来ると総司に電話した。
「もしもし?」
「もしもし総司、学校着いたよ」
「じゃあ、そのまま家庭科室に来て」
「は?」
なぜ、家庭科室?
「いいから」
一方的に切れた電話を見つめ、私はため息一つで校内に入った。
誰もいない廊下を進み家庭科室の前に立つ。そっとドアを開け、総司の名を呼びながら中の様子を窺った。
すると、同時にお菓子とは違う甘い匂いがした。
「あ、へたこ☆ちゃん。入ってよ」
「……すき、焼き?」
真っ先に目に入ったのは、コンロの上にあるすき焼きと思われる料理。どういうことかと思い、私は振り向いた。
しかし、そこには総司でなく――。
「!!?? せせせせ先生っ、何でここに!?」
卵を持った原田先生がいた。
驚愕する私とは裏腹に先生は卵を置き、さも当たり前かのように言い放つ。
「すき焼き好きなんだろ?」
と。確かに好きだ。しかし、先生に言ったあれは私のミスだった。本当は「好き」と言いたかった。それは昨日伝えたはずである。
もしかして、伝わっていなかったんじゃないか。
「まぁ、そうですけど! じゃなくて!」
「もしかして、本当は嫌いだったか?」
私の不安をよそに先生は困ったように首を傾げる。
「い、いえ! 好きですよ! 好きですけど、私はっ……」
貴方が好き。
「……私は?」
「っ」
恥ずかしさが再び込み上げてきて、私の顔は真っ赤だろう。それを隠すように俯けば、先生は突然
「悪い。嘘だ」
と声のトーンを落とした。え、と声を出せば今度は体を急に引かれて、あろうことか抱きしめられていたのだ。
「?……!?」
「本当は、知ってた。お前が、言いたいことも全部」
「せせせせ先生!?」
知ってた、とはどういうこと?
頭の中がグルグルして、答えを考えられる状態ではなかった。