思想と仲間
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それから、そのまま山南さんも席を立つ。沈黙が続いた。が、しばらくして
「……山南さんも、可哀相だよな」
ふと、原田さんが口を開いた。
「最近は隊士連中からも避けられてる」
その言葉に、千鶴ちゃんが驚きの声をあげる。初耳だったようだ。
それもそのはず。彼女は隊士と関わることがないからだ。
すると永倉さんが、説明をした。
「誰に対してもあの調子だからなぁ。隊士も怯えちまって近寄りたがらねぇんだ」
「昔は、ああじゃなかったんだけどな。表面的には、親切で面倒見が良かったし」
「だな。あんなに優しかった外面が、今は見る影もねぇや……」
永倉さんと原田さんの会話は、確かだ。山南さんは、もはや外までおかしくなっている。余裕がないのだろうな。
「……近藤さんもなんだって、あんなのが気に入ったんですかね」
総司が顔を顰めて聞くと、土方さんが冷静に考えを述べる。
「……んなこと俺が知るかよ。どうせ口先三寸で丸め込まれたんだろ」
「じゃあ土方さんが返品してきてくださいよ。新選組にこんなの要りませんー、って」
そんなに伊東さんが、嫌いか。私は皆の考えが正直、よく分からない。そこまで嫌いじゃないのだ私は。でも、一応私もその場にいるわけで。
はっきりと言えず、苦笑いでやり過ごす。
それから、そのまま山南さんも席を立つ。沈黙が続いた。が、しばらくして
「……山南さんも、可哀相だよな」
ふと、原田さんが口を開いた。
「最近は隊士連中からも避けられてる」
その言葉に、千鶴ちゃんが驚きの声をあげる。初耳だったようだ。
それもそのはず。彼女は隊士と関わることがないからだ。
すると永倉さんが、説明をした。
「誰に対してもあの調子だからなぁ。隊士も怯えちまって近寄りたがらねぇんだ」
「昔は、ああじゃなかったんだけどな。表面的には、親切で面倒見が良かったし」
「だな。あんなに優しかった外面が、今は見る影もねぇや……」
永倉さんと原田さんの会話は、確かだ。山南さんは、もはや外までおかしくなっている。余裕がないのだろうな。
「……近藤さんもなんだって、あんなのが気に入ったんですかね」
総司が顔を顰めて聞くと、土方さんが冷静に考えを述べる。
「……んなこと俺が知るかよ。どうせ口先三寸で丸め込まれたんだろ」
「じゃあ土方さんが返品してきてくださいよ。新選組にこんなの要りませんー、って」
そんなに伊東さんが、嫌いか。私は皆の考えが正直、よく分からない。そこまで嫌いじゃないのだ私は。でも、一応私もその場にいるわけで。
はっきりと言えず、苦笑いでやり過ごす。