思想と仲間
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7.崩れ始めた歯車
※総司視点
平助や一君が離隊するって聞いた時、信じられなかった。
平助は何となく分かってたんだけど、まさか一君までだとは思ってなかったからね。
それを聞かされて一晩経った。きっと今日の昼には、二人とも出て行ってしまう。
僕も見送りに行けるかな。何たって過保護な土方さんが、僕を軟禁してるんだもの。
そう思っていたら、障子が開けられた。
噂をすれば何とやら。
「寝てなくて平気なのか?」
「一晩中、寝転んでいてもつまらないですから。時々、上体を起こしているんですよ」
「そうか。……実は話がある」
そう言って土方さんが部屋に入って来ると、その後ろを幹部(といっても、近藤さんと源さんと左之さんと新八さんだけ)と、千鶴ちゃんが着いて入る。
「ちょ、一体何なんですか?」
「よぅ! 総司、具合はどうだ!?」
「痛っ。痛いから、新八さん」
笑う新八さんと左之さんに殺意を抱きながらも、僕は背筋を伸ばす。そして、千鶴ちゃんが手にしていたお茶を配り終えると、土方さんが口を開いた。
「今日、集まってもらったのには訳がある」
「重要なのか、トシ」
「あぁ。特に総司には知っておいてもらいてぇ」
「僕に?」
頷く土方さんに、僕以外も息を呑む。何だろ。
「昨日、伊東派が出ていく話をしただろ。それは、今日の昼だということも」
「あぁ。けど、それは平助と斎藤も一緒なんだろ。まだ何かあるのか」
新八さんの鋭い目が、土方さんを見る。
すると、土方さんは目を閉じ「あぁ」と言った。何かを考えているようだった。
そして、目を開き僕達に一周目をやって、ある事実を告げたのだ。
※総司視点
平助や一君が離隊するって聞いた時、信じられなかった。
平助は何となく分かってたんだけど、まさか一君までだとは思ってなかったからね。
それを聞かされて一晩経った。きっと今日の昼には、二人とも出て行ってしまう。
僕も見送りに行けるかな。何たって過保護な土方さんが、僕を軟禁してるんだもの。
そう思っていたら、障子が開けられた。
噂をすれば何とやら。
「寝てなくて平気なのか?」
「一晩中、寝転んでいてもつまらないですから。時々、上体を起こしているんですよ」
「そうか。……実は話がある」
そう言って土方さんが部屋に入って来ると、その後ろを幹部(といっても、近藤さんと源さんと左之さんと新八さんだけ)と、千鶴ちゃんが着いて入る。
「ちょ、一体何なんですか?」
「よぅ! 総司、具合はどうだ!?」
「痛っ。痛いから、新八さん」
笑う新八さんと左之さんに殺意を抱きながらも、僕は背筋を伸ばす。そして、千鶴ちゃんが手にしていたお茶を配り終えると、土方さんが口を開いた。
「今日、集まってもらったのには訳がある」
「重要なのか、トシ」
「あぁ。特に総司には知っておいてもらいてぇ」
「僕に?」
頷く土方さんに、僕以外も息を呑む。何だろ。
「昨日、伊東派が出ていく話をしただろ。それは、今日の昼だということも」
「あぁ。けど、それは平助と斎藤も一緒なんだろ。まだ何かあるのか」
新八さんの鋭い目が、土方さんを見る。
すると、土方さんは目を閉じ「あぁ」と言った。何かを考えているようだった。
そして、目を開き僕達に一周目をやって、ある事実を告げたのだ。