思想と仲間
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6.御陵衛士
昨日、今日で伊東さんが急速に動きをみせた。まさか、こんな早く状況が変わるなんて。私の心はまだ揺らいでいるというのに。
御陵衛士――考明天皇の武士集団。伊東さんが結成した。数名の隊士をつれ、出て行くという。
友好的な離隊というけれど、伊東さんはこちらに不信感を持っている。
もし、私が伊東さんの立場でも昨日のことは腹立たしいことだ。
私は、どうしたら良いのだろうか。そう思いながらも庭を歩いていると、前方に平助がいた。近付く私に、平助も気付き微笑んだ。でも、どこか寂しそうだった。
「……伊東さんについていくんだってね」
唐突に聞いてみた。すると、平助は目を伏せた。
「私は、正直迷ってる」
「……え?」
「平助の考え、離隊を決意したことの考えを聞かせてほしいな」
驚き顔を上げる平助を、真っ直ぐ見つめた。ちょっと卑怯かもしれない。優柔不断かもしれない。けど、平助の考えを聞いて私も決める。
人生の別れ道を。
昨日、今日で伊東さんが急速に動きをみせた。まさか、こんな早く状況が変わるなんて。私の心はまだ揺らいでいるというのに。
御陵衛士――考明天皇の武士集団。伊東さんが結成した。数名の隊士をつれ、出て行くという。
友好的な離隊というけれど、伊東さんはこちらに不信感を持っている。
もし、私が伊東さんの立場でも昨日のことは腹立たしいことだ。
私は、どうしたら良いのだろうか。そう思いながらも庭を歩いていると、前方に平助がいた。近付く私に、平助も気付き微笑んだ。でも、どこか寂しそうだった。
「……伊東さんについていくんだってね」
唐突に聞いてみた。すると、平助は目を伏せた。
「私は、正直迷ってる」
「……え?」
「平助の考え、離隊を決意したことの考えを聞かせてほしいな」
驚き顔を上げる平助を、真っ直ぐ見つめた。ちょっと卑怯かもしれない。優柔不断かもしれない。けど、平助の考えを聞いて私も決める。
人生の別れ道を。