思想と仲間
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――……‥‥
ある日、総司が私を甘味処へ誘った。非番である私と斎藤君、永倉さんと総司で行くらしい。
しかし約束の夕刻まで、まだ時間がある。私は、暇なので屯所をぶらぶらすることにした。
すると、稽古場の方から隊士たちの声が聞こえてくるではないか。私は、足を運んだ。
「あれ?」
覗くと、そこには近藤さんと伊東さんがいるではないか。隊士の稽古を見ながら、何やら談笑している。
邪魔は出来ないので、私は端で腕組みをし、柱にもたれて見学することにした。
しばらくして、伊東さんが私に気付いたらしい。歩みよってきた。
「あら、北西さん。貴方も隊士の汗臭さに浸りにきたの?」
「あ、いえ。私は単に夕刻まで暇なので、散歩してましたら隊士たちの稽古の声が聞こえてきましたので。……そのまぁ、見学ですよ」
「そうでしたのね。でしたら、声をかけて下さっても良かったのに……」
その言葉に、近藤さんと話していらっしゃったので、と言い訳した。
隊士が稽古をしている間、伊東さんとは他愛もない話をした。ちなみに近藤さんはいないが、一向に伊東さんはあの話をしてこない。
他の隊士には、話したのに私にはしてこない。やはり、総司と一緒にされているからだろうか。
別段、伊東派ってわけでもないが、話を持ち掛けられないとそれはそれで悲しくなる。
とうとう痺れを切らした私は、伊東さんに向き直り言葉を紡いだ。
ある日、総司が私を甘味処へ誘った。非番である私と斎藤君、永倉さんと総司で行くらしい。
しかし約束の夕刻まで、まだ時間がある。私は、暇なので屯所をぶらぶらすることにした。
すると、稽古場の方から隊士たちの声が聞こえてくるではないか。私は、足を運んだ。
「あれ?」
覗くと、そこには近藤さんと伊東さんがいるではないか。隊士の稽古を見ながら、何やら談笑している。
邪魔は出来ないので、私は端で腕組みをし、柱にもたれて見学することにした。
しばらくして、伊東さんが私に気付いたらしい。歩みよってきた。
「あら、北西さん。貴方も隊士の汗臭さに浸りにきたの?」
「あ、いえ。私は単に夕刻まで暇なので、散歩してましたら隊士たちの稽古の声が聞こえてきましたので。……そのまぁ、見学ですよ」
「そうでしたのね。でしたら、声をかけて下さっても良かったのに……」
その言葉に、近藤さんと話していらっしゃったので、と言い訳した。
隊士が稽古をしている間、伊東さんとは他愛もない話をした。ちなみに近藤さんはいないが、一向に伊東さんはあの話をしてこない。
他の隊士には、話したのに私にはしてこない。やはり、総司と一緒にされているからだろうか。
別段、伊東派ってわけでもないが、話を持ち掛けられないとそれはそれで悲しくなる。
とうとう痺れを切らした私は、伊東さんに向き直り言葉を紡いだ。