「そ、そのっ……」


上手く舌が回らなかった。いや、その前に何で言ったら良いか分からなかった。
だけど、何か言わなきゃ。その思いからか、美波はたどたどしく


「う、嘘って言ったら嘘だけど、あれはお酒入ってたし、や、でも嘘じゃないけど、嘘じゃないけどっ」


と意味不明なことを言っている。意味不明というわけではないが、言葉になってない。

しかし原田は、ふっと笑い美波をより一層強く抱きしめた。


「！」

「つまり……」

「つ、つまり？」


言えってことなのだろうか。どちらにせよこの腕からは逃れられない。美波は意を決して原田に、想いを伝えた。それはたった二文字の短い言葉。それで精一杯だった。
しかし、原田はちゃんと汲み取ってくれたらしい。


「俺も美波が好きだ」


ただそれだけ言うと、美波に唇を落とした。






～END～
あとがき↓


スランプですね。どういうわけか、あんまり上手いこと書けません。だから変な終わり方。
次は頑張りたいです。



2012年8月13日
　　管理人：龍厦

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