2010.1.1~2010.8.26
『素直になると気持ち悪いでしょ』
「や、おはよう」
「新年早々から貴方の顔なんて、見たくなかったです」
「あら? ご機嫌斜め?」
新年早々、家のインターホンを連打され、誰かと思えば里の上忍・はたけカカシだったのだ。
新年早々、最初に会ったのがこの人だなんて――。
「年末最後に会ったのも、貴方だった気がしますが?」
「そうだったね! いやぁ、奇遇だね!」
「年末も、貴方が押しかけて来たような記憶があるんですが……」
「アハハ」
お茶を、ゆっくりと啜る。
やっぱりこれが、一番。
「俺がいなくて寂しかった?」
「冗談でしょう?」
「あっらー相変わらず冷たいのね」
「……」
「俺のこと嫌い?」
「嫌いです」
「即答!?」
「でも……」
「?」
「……やっぱり内緒です」
「えー!? 気になるじゃん!?」
私が素直になると、気持ち悪い気がする。
だから、言わない。
嬉しいと、本当の事なんて――。
□■□■□■□■□■□■
掲載期間:2010/1/1~2010/2/4
「や、おはよう」
「新年早々から貴方の顔なんて、見たくなかったです」
「あら? ご機嫌斜め?」
新年早々、家のインターホンを連打され、誰かと思えば里の上忍・はたけカカシだったのだ。
新年早々、最初に会ったのがこの人だなんて――。
「年末最後に会ったのも、貴方だった気がしますが?」
「そうだったね! いやぁ、奇遇だね!」
「年末も、貴方が押しかけて来たような記憶があるんですが……」
「アハハ」
お茶を、ゆっくりと啜る。
やっぱりこれが、一番。
「俺がいなくて寂しかった?」
「冗談でしょう?」
「あっらー相変わらず冷たいのね」
「……」
「俺のこと嫌い?」
「嫌いです」
「即答!?」
「でも……」
「?」
「……やっぱり内緒です」
「えー!? 気になるじゃん!?」
私が素直になると、気持ち悪い気がする。
だから、言わない。
嬉しいと、本当の事なんて――。
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掲載期間:2010/1/1~2010/2/4